山崎ナオコーラの新刊『長い夜が始まる』発売記念サイン会で、神保町は三省堂書店に行ってきました。
金曜日の夕方ということで、会社を抜け出してレッツラ・ゴウ!
それでも到着したのは、18時30分開始のところ、もう45分。
うわ、これはさぞかし並んでいるんだろうなあ......と恐る恐る会場に行ってみると、「おお!」。
ラッキーです、とってもラッキー!
タイミング的には、 ちょうど「1番手」の参加者と「遅れてくる組」の参加者が来る谷間だったのでしょうか、考えていたよりも行列は少なく、すぐに順番が回ってきそうなのでした。
なるほど、サイン会に並ぶには、開始前から並んだり開始時間すぐに行くよりも、ちょっと外した方がタイミング的にはいいのかもしれません。
ぼくが並んでいる前後は女性の方が多いようです。割合にすると、7割方ぐらいが女性でしょうか。
年齢も大学生ぐらいの若い方が多いようです。サラリーマンのオッチャンなんていません......まさか最年長ってことはないよな......と嬉し恥ずかしクールビスなスーツ姿のオッサン1名。
そんな若くて女性が多いサイン会待ち列の最後尾で、「すぐ順番が来るだろう」とボーッと待っていたんです。
......が、しかし。
なかなか列が前に進みません。
いや、進むことは進んでいます。
しかしその歩みは、ちょっとずつ、ちょっとずつと、まるで牛歩戦術のようなスピードでしかないのですね。
ぼくの前にはたった20名ほどしかいないのに、ですよ。
結局、その20名ほどの順番が回ってくるまでに45分は掛かったのではないでしょうか。
山崎ナオコーラがサインしているところまで見えてきて、「なるほど!」。
ようやくその理由がわかりました。
ものすごく丁寧に話をしながらサインをしているのですよ。
山崎ナオコーラの向かいには椅子があり、そこに腰掛けてマンツーマンのトーキングをしながらのサイン会。
そう、かつて吉祥寺のミステリ専門店TRICK+TRAPで行われていたサイン会のようなんですね。
少しでも早く終わらせようと流れ作業式のサイン会が多いなか、これは嬉しいですね。じっくりお話をしながら、じっくりとサインを書いていただけるのですから。
そして、ぼくの順番が回ってきました
「よろしくお願いします」と腰を掛けると、
「(サインの他に、ひとことを)何書いたらいいですかねー」
と、訊いてきてくれます。
わお、リクエスト制だ。
やばいなあ、何も考えてないや。
ここは考えながら、他の会話で場を繋ごう。
「いつも山崎さんのサインに書かれてある"ひとこと"が楽しみなんです」
「ありがとうございます。どんな"ひとこと"がありました?」
......ヤバ。さらに墓穴を掘ってしまいました。
全然思い出せないのですよ。もうすっかり頭は真っ白。えーと、えーと、えーと......
「"男はこんなときガマンできない"っていうのが印象的でした!」
とたんに「ん?」という顔になる山崎ナオコーラ。
明らかに「そんなこと、書いたかな」と言いたそうな表情です。
いや、これは絶対に心のなかではそう言ってます。ひょっとすると叫んでるかもしれません。
ヤバイのです、ヤバヤバ。
「えーと、えーと......。あとは長嶋有さんの本にサインをされていたのも印象的でした」
「ああ、長嶋さんとはお友だちなんですよ。彼の本は面白いですよね」
よかったー、何とか話が繋がりましたよ。
そんな訳で書いてもらったサインがこちら。

あの気まずい雰囲気を、何とか挽回できたのでした(と、ぼくは思ってます)。
家に帰ってからも反省は欠かせません。
ちゃんと"男はこんなときガマンできない"と言えなかったのが悔しいのです。
もう一度ちゃんと見返しておこう......ギャーッ!
なんということでしょう。
あれだけ自信満々に山崎ナオコーラに向かって、「"男はこんなときガマンできない"が印象に残ってます」なんて言っておきながら、出てきた本はこれですよ。

全然違うじゃないですか!
かろうじて、"こういうとき"と"こんなとき"が似ている程度です。
でも言っていることが全然違いますから、こんなもので"似ている"なんて言っては怒られてしまいます。
どうもお騒がせいたしました。スンマセン。スンマセン。スンマセン。
















