劇団阿佐ヶ谷南南京小僧の伊藤昌子さんに「行きたい、行きたい」と言っていたら、ちゃんとご案内をいただきました。
どうもありがとうございます!
そんな訳で、今日は彼女が出演しているFUKAIPRODUCE羽衣「ROMANCEPOOL」を観に、こまばアゴラ劇場へゴウ!
しかし駒場ってナツカシイ。
去年の今頃はこのために毎週毎週通っていたんですよねー。
アゴラに向かう前に、まずはこれ。
東大前商店街の「リスブラン」で、セルフサービス飲み放題のドリンクをゴキュゴキュいただいてしまってます。
それだけではナンですので、ラム酒がタップリしみているサバランなんて食ってしまいましたよ。下戸なのに。
やば、ちょっとよっぱらっちまったい、ウイー。
そんなこんなで開場時間。
劇場の外階段から千鳥足で2階のステージに入ったら、あらビックリなんですよ。
なんと、ステージのド真ん中にプールなんてあるじゃないですか。水のないプール(←内田裕也ではありません)。
その水のないプールを取り囲むようにして桟敷席と椅子席が用意されてます。
お尻が痛くなりやすい体質のぼくとしては、真っ先に椅子席に座ってしまったのですが……うーん、失敗しました。
あれは絶対に、桟敷席の方が楽しいのですよっ!
何しろ、目の前0センチのところで12名の役者が走って踊って歌って……、もうスゴい迫力なんですから。
その内容ですが、これはまさにこれはロックミュージカル。
12人の役者が水のないプールの底で、走って、踊って、転がって、歌って、ロックンロールしています。
いや、もうすごいのなんの。
ストーリーはオムニバス形式で、いくつもの短篇が繰り広げられていくのですが、そのどれもがメチャクチャ元気を貰えます。
それだけに役者の動きは半端ではなく、誰もがビッショリ汗まみれ。
しかしながら、ただ単に元気に走って歌って踊っているだけではありません。
オムニバスのなかのいくつかは、非常に余韻に残るシーンが用意されているのですね。
これまたとても印象的なんですね。
特にそれまで「動」の印象が強かったなかに、ポンと「静」を持ってくるものだから余計にその余韻が浮かび上がってくるのですね。
またその余韻をうまく観客に味わいさせるためなのか、照明もかなり計算されていますよね、あれは。
「静」のシーンでは、かなりジンとこさせられるのでした。
特に印象的だったのがラスト。
それまでのストーリーでは「静」だったら「静」ばかりであったのに対し、ラストでは「動」と見せかけながら最後の最後で「静」のストーリーであったことを観客に伝えるという、実にトリッキーな演出なんですよ。
もう、あざといぐらいの計算にすっかりやられてしまったのでした。
すっかりやられてしまったといえば、伊藤さん。
メッチャクチャいい味わいを出しているんです。何というか、すっかり他の出演者を喰ってしまっていたのではないでしょうか。
彼女がメインとなるシーンでは、会場中がもうずっとニヤニヤ笑わされっ放しでしたよね。
ぼくだけでなく、他のお客さんも彼女に完全ノックアウトされていたのではないでしょうか。
駒場に来たからには、晩ご飯は「菱田屋」の定食で決まりですよ。
入口横の黒板に書かれてあった“イワシの生姜煮”というメニューに目が引かれ、イワシのお口になってしまったぼく。
カウンター席に座るなり注文したのですが……あらら。
今日はもう終わってしまったとのことですよ。
うん、もうショウガないわねぇ、イワシますよ……ということで生姜つながり、“マグロの生姜焼き”を頼んだのでした。
これがまたメチャクチャ美味いのなんの。
やっぱり駒場はいいよなあ……と実感した今日という日なのでした。