いろんな意味で死ぬかと思いました

すっかりお腹は満足状態、そして助手席にはなぜか中嶋朋子の本。
ご機嫌で埼玉は幸手市からの帰り道。
天気予報によると「今日は洗濯日和のいい天気でしょう」とのことでしたが……あれあれ?
何だか東京方面の空の色が変に真っ黒なんですよ。
ひょっとして、夕立?
ヤバイのです、ヤバイ。何しろ天気予報の言葉を信じて、今日は朝からお洗濯を1週間分終わらせて干してきているのですよ。
あおわっ、お布団も干してますよ!
そんなところに夕立なんて降ろうものなら!
洗濯物はまた明日にでも洗い直せばいいのですが、お布団だけは濡れるのは勘弁して欲しいのですよ!

気持ちばかり焦りながら、東京都内に入りました。
ますます黒い空気が空から地上までモクモクと湧いて出てきています。
もうね、小松左京の「首都消失」はこんな状態かと。
あるいはスティーヴン・キングの「霧」でもいいですよ。
なんでもいいので夕立だけは降るのを待ってください!
……あ。
ついにポツポツ来ましたよ、と思ったら……ヒィィィー!!!!!

前が、まったく見えません。

突然にナイアガラの滝に突っ込んだのかと思うほどの大きな雨粒がフロントガラスに突き刺さります。
いやもう、大げさでもなんでもなく、ホントに突き刺さるのですね。
雨粒が弾丸状になってこっちに向かって突き刺さってくるのが見えるのです。
ワイパーがまったく効きません。動きを最高速にしてもやっぱり、前が、まったく見えません。

そんなとき、突然に中村あゆみの「翼の折れたエンジェル」が思い浮かびました。
どうしてなんでしょう……。

“♪ワイパー、効かない夜のハリケーン~”

ああ、そうか、歌詞がシンクロしたんだ……って、おい!
今は夜じゃないですし。
これってハリケーンでもないですし。
そんな歌っている場合ではありません。

しかし、いくらワイパーが効かない状態で前が見えないからって、ここは高速のド真ん中、急にクルマを停める訳にもいきません……。Oh,No~。
風も荒れ狂うかのようで、前ばかりでなく横からも後ろからも、とにかく雨粒の十字砲火ですよ。
ひー、堪忍してぇぇぇ~。死ぬー!死ぬー!死ぬー!
そして、ここでさらに恐ろしいことを思い出してしまいました

「家を出るとき、ベランダと部屋の窓、閉めたっけ?」

あまりの暑さに窓を全開していたのですが、出るときに閉めたかどうか、まったく思い出せないのです。
洗濯物を干した後もベランダの窓を閉めたかどうか……うわーん、思い出せません。
荒れ狂う風に吹かれて真横からも大きな雨粒が突き刺さるこの状況、部屋の窓が開けっ放しだったら……キャー、思うだけでも恐ろしいのです。
死ぬー!死ぬー!死ぬー!

何とか這うようにクルマを走らせ、横浜に入ると……あれ?
陽が差していますよ。
道路も全然水に濡れていませんよ。
家の前をノンキに水撒きしている人もいますよ。
どうやら、あの死ぬ思いをさせられたハリケーン(もどき)は、東京だけのようだったのです。
うーん、なんとも人騒がせな。

しかも家の窓はちゃーんと全部閉まっていました……とほほ。