触らせてくれる白ネコ

最近、ネコだまりにネコがいないのです。いなくなってしまったのです。
そんな未曾有のネコ飢饉のなか、唯一といっていいネコスポットが駅前のタバコ屋さん。
以前にも、店のなかでポカポカと暖かそうに光っているヒーターを、店の外から「いいなあ、いいなあ」と眺めていたノラネコのシロを見かけたのでした。

今日、久しぶりにその駅に行ってみると……オオウ。
いた、いた。いましたよ。
「何だ、お前か……」。覚えていてくれたようです
もうあたりはすっかり暗くなっちゃっているけれど、こんなチャンスを逃してはなりません!
よーし、久々に遊んじゃおう。

「遊んでやるぜ、ニャーッ!」
あれ?

「遊んでやるぜ、ゴロゴロゴロ……」
あれ?

「遊んでやるぜ、ゴロゴロニャーッ!」
あれ?

「遊んでやるぜ、ゴロゴロニャーニャー!」
……ウガー!

おかしいのです、おかしい。オカシイ。
シロは「ッチ、しゃーねーなあ。ヒマだし遊んでやっか。触ってもいいぜ」と寄ってきてくれるんです。
なのに、まったく写真に撮ることができないのですよ。
もう焦ること焦ること。
何しろ、ここは駅前の一等地、タバコ屋さんの軒先です。
その暗がりに、オヤジが約1名ずっとへたり込んでネコと遊んでいるんですよ。
アブナイのです、実にアブナイ。危険。デンジャラス。
これはもうタバコ屋さんに対する立派な営業妨害ですよ。
これ以上居座っていると、警察に通報されかねないキワキワのタイミングでようやく撮れたこの1枚。

「今日はここまで。では、ごきげんよう」
「よーし、今日はここまでだ。では、ごきげんよう! ニャーッ!」

あれ?