古本に巻くアノ紙の名は……

久しぶりにあの本を読んでみようか、と本棚をゴソゴソ。
もともと下の方の本棚にあったはずなのに、次々と買われる本に押し出され、いつしか天井近くまで移動してしまった件の本を引っ張り出してみると……キャー!
背表紙がやけに明るいな、こんな色だったっけ?と引っ張り出してみたんです。
そうしたら、カバーが、カバーが、カバーが、変色してしまっているのですよ!
見事に背表紙だけが退色してしまっていて、ホッコリと明るくなってしまっていたのでした。
Oh~, No.

いけません、いけません。これではいけません。
「書庫の部屋」の名前が泣いちゃいます。
そこで思ったのが、

「本にカバーを掛けよう」。

古本屋に並べられてある本によく掛けられてあるアノ半透明の薄い紙。
アレですよ、アレ。
アレを本に巻いておけばいいんです。
紙が光を防いでカバーの退色が防げそうだし、本棚から取り出す時に帯や表紙をうっかり破くことも防げそうです。
そして、何よりカッコイイ。
あの薄い紙に巻かれた本が、書庫の部屋の本棚にズラリと並んでいるんですよ。
んもう、そこは本のパラダイスなんですよね!
想像しただけで興奮に打ち震えてしまいます。 ヴィヴァ! 古本パラダイス!

そんな訳でアノ紙を入手しようと「パラフィン紙」で調べてみたところ……あれれ?
なぜかまったく見つかりません。
おかしいなあ、どうしてかなあ……とGoogle先生に訊いてみたところ、衝撃の事実が!
何とあの紙は「グラシン紙」というものなのだそうですってよ、奥さま。
グラシン紙に蝋(パラフィン)を塗ったものが「パラフィン紙」。
通常、本の保護にはパラフィン紙まで使うことはあまりなく、「グラシン紙」を使うのだそうですよ。

そんな訳で再度「グラシン紙」を入手すべく探してみると、あるわあるわ、出るわ出るわ、グラシン紙。
「パラフィン紙」ではあれほど見つからなかったのに「グラシン紙」に変えたとたん、もうよりどりみどりの出血大サービス状態、さぁさどれでも持ってけドロボー状態。
あり過ぎなんですってば。

何でもこのグラシン紙、お菓子づくりのときにも使うんだそうで、お菓子関係の通販サイトでは必ず扱っているようなんですね。
なるほど! そう言えばぼくの大好きなマードレーヌも、底に紙がへばりついていますよね!
あれ、グラシン紙だったのですね!
子どもの頃、マードレーヌを食べるときに、よくあの紙も喰ったものでしたよね!

そんな子どもこの頃からのお馴染みさんのグラシン紙。
これはもうオトナになった今は、さっさと本をくるんで保護しなさいという天からの啓示でしょう。
もうマードレーヌをがっつく子どものように、勢い余って数百枚は注文したのでした。

そして今日。
雨のなかを無事、グラシン紙が届きました。
……マードレーヌ用が。

仕方なく、泣きながらマードレーヌを50個つくっています。こんな夜中に。