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島田荘の住人

その名も「島田荘」ですよ! WOW~!
島田荘司ファンなら誰もが憧れる夢のネーミングのアパートメントがあったのですよ、アパートメント。
こんな名前のアパートメント、いしいひさいちのマンガでしか見たことがなかったのですが(しかも、確かマンガのタイトルだけだったような……)、いやあ、あるところにはあるものなんですよね。
そんなアパートメントの階段では、トラネコがニャーニャー気持ちよさそうにお昼寝中なんですよ。
島田荘の住人がお昼寝中

島田荘司ファンのぼくとしては、ここはぜひとも島田荘の住人とはお近づきになっておきたいものです。
挨拶代わりに、ぼくのゴールドフィンガーをお見舞いすれば、とたんにメロメロ、すぐに仲良くなれること間違いありません!
そんな訳でゴールドフィンガーをコネコネしながら、驚かさないようにそっとお近づきですよ。
ところが!
カツーン、カツーン……。
うひゃあ、この階段、見事に昭和のかほりがする鉄製なので、足音が響くんです。メチャクチャ響くんです。
あ、起きちゃった
あ、起きちゃった。
「うお、なんだコイツは」

メチャクチャ警戒されてます
へっへっへ、今度こちらに引っ越してきた者です(←ウソばっかり)。ご挨拶に寄らせていただきました。
「うお、なんだよ、コッチ来るよ。来るな、来るなってばー」

完全にパニック状態です
そんな冷たいことこと言わずにお願いしますよ、お近づきのご挨拶に、ほら、ゴロゴロしてあげますよ。
「うわーん、怖いよ。後ろは……行き止まりだ!
完全にパニック状態に陥っている島田荘の住人。

後ずさりを始めました
ほらほら、危ないですよ、危ない。落ちちゃいますよ、危ないからオヂサンのところにいらっしゃい。
「気色の悪い野郎め、逃げれるとこまで逃げてやる……」
ジリジリと後ずさりを始めました。コンバット!

行き着くところまで行き着いちゃって、土下座
「ごめんなさい、ごめんなさい、勘弁してください」
土下座までされちゃあ仕方ないなあ……。

こうして、ぼくは結局、島田荘の住人と仲良くなることはできなかったのでした。
島田荘司のファンになってン十年、なのにこの仕打ち。
なんだかなあ……。
(納得のいかない理由がかなりオカシイ)

ついに古書目録をいただく

熱出して寝てます。
突然寒くなったのに、真夏の格好で寝ていたのがよくなかったようです。
ハナミズだらだら、セキがげほんげほん、ネツでアタマがぼーっ。

そしたらですね、ものごっつい分厚い封筒が郵便でデンと届いたのですよ。
なんだなんだ?
大きさといい、厚さといい、サイズとしては立派な同人誌ぐらいあるのですよ。
しかしここ最近、同人誌なんて注文した覚えはないんです。
まあいいや。
相変わらずハナミズだらだら、セキがげほんげほん、ネツでアタマがぼーっとしてますけど、ちょうど寝ているのに飽きてきたところだったんです。
一体なんだろうと、その分厚いブツの入った封筒を開けてみると……「おお」。
以前にたった1回利用しただけのネット専門古書店から、かなり立派な目録が送られてきたのですよ。 生まれて初めての目録

はあはあ、これがいわゆる目録ってやつなのかあ……と早速ページをめくり出すと鼻血ブー。
こりゃ危険です、キケン。かなりKI・KE・N。
ページをめくれば次々繰り出すお宝の山に、いちいち鼻血を吹き出しているものだから、もう出血多量で身体はガタガタですよ。
あまりのデインジャラスさに、身体が「やめろやめろ」と警報出すのですが、そんなもん一度ページを繰り出すと途中でやめられますかって。
ご飯を食べている途中で「はい、そこまで」とお膳を下げられるようなもんですからね、見ることをやめることなんてできません。
でも、かなり目の毒。
だからこそやめられないのかもしれなくってよ、オホホホホ。
そんなこんなで、結局、1時間半ほどかけて全部で330ページ、1万3千点もの内容を吟味してしまいましたとも。

「たった1回だけの利用」とは言っても、かなり大人買いをしちゃったものだから、「お、コイツはカモの見込みあるぞ」と思われちゃったのかもしれませんねー。
いや、そのとおり。
こんな危険なブツを見せられては、カモの見込みどころか、ネギを背負ってやってきちゃいますよ。
もう心はすっかり古書目録の向こうの世界へ……。
確かに、サラリーマンたちにとってはちょうどこれからの時期は、ボーナスやら、株を持っている人は配当金やらで、何かとコガネ持ちになってしまう時期なんですよねえ。
そういった気が大きくなる時期を見逃さず、古書目録などと言う目の毒なブツを送ってくる古書店店主に、乾杯。

あ。
風邪引きで調子が悪いときに、布団の中で集中して細かい字を追い続けていたもんだから、余計に熱が出てきたみたいです。
アタマイタイ、カラダノフシブシガイタイ、フトコロガイタイ……。

笑いながら怒るギャグがさらに進化した

電車の網棚の向こうに、モビットのポスター広告が貼り出されてあったのですよ。
竹中直人と桃井かおりでお馴染みモビット
いやあ、サラリーマンたちがスシ詰めの車内で、その上からサラ金の広告が見下ろしているんですよねえ……。
何とシュールな世の中なんでしょう。
そんなシュールな世の中に負けてはいられませんよ。
こうなったら見返してやるのです。逆にこちらからサラ金のポスターを思いっきり見てやりましょう。
ほれ、ほれほれ、ほれ、ジーッ……って、あまり見つめすぎると、今度は周りの乗客から「コイツ、大丈夫か。かなり追い詰められた顔でモビットの広告見てるよ」なんて思われないように気をつけましょう。

ポスターの左面は、竹中直人と桃井かおりがガラスに張り付いているところの後ろ姿が写っています。
ガラスにへばりつく竹中直人と桃井かおりの後ろ姿
そしてその中央には真っ赤な字で

テレビCMの裏側をご覧ください。 →

矢印の方向、ポスターの右面は、反対側から撮られたものでしょう、ガラスにへばりつく竹中直人と桃井かおりの姿が正面から写されています。
ガラスにへばりつく竹中直人と桃井かおりの正面の姿
ギャァァァーッ!
何なんですか、この竹中直人。
何だかコワイのです、コワイ。メチャクチャ怖いじゃないですか。
この恐怖感、どこかで味わったことあるんです。
なんだったっけ、何だったっけ……
あ。
モアイの石像
モアイ像!
そうなんです、モアイなんです。竹中直人はモビットで遂にモアイ像になったのですよ!
かつてのカルトなお笑いタレントは、カルトな役者になり、カルトな映画監督になり、そして今やカルトなモアイ像になってしまったのですよ!
でも竹中直人ですよ!
笑いながら怒る人ですよ!
ショスタコビッチ三郎太ですよ!
クイズそっちの方がスゲーですよ!
松田優作ですよ!
遠藤周作ですよ!
ちなみに今、ネスカフェのコマーシャルで唐沢寿明と競演してるのは、あれはどう見ても竹中直人なんですよ!

しかしながら、我々一般凡人には、そんな竹中“モアイ”直人が神として進化していくことを止めることはできないのです。
なぜならば!
かつて“笑いながら怒る人”という奇跡のギャグを演じていた彼は、今や“右手を上げながら右手を下げる人”(あるいは“左手を下げながら左手をあげる人”)という奇跡のパフォーマンスを演じられるようになったのですから……。
後ろから見た姿と正面から見た姿では手の位置が激しく入れ違っているんです

ああ、朝からぼくはいったい何をやっているのでしょうか。
満員電車の中でカメラを取り出してモビットの写真を撮りまくってるんですよ。
きっと周りの乗客からは「コイツ、メモ代わりに写真なんか撮ってるな」なんて思われて、完全に借金する気マンマンのサラリーマンです。

レーザーディスク、どうしましょう

部屋の片隅に、ずっと段ボールに入れられたまま封印されたレーザーディスク(LD)が積み重なっているんです。
90年代のぼくの青春がこの段ボールにはぎっしり詰められているんですってば。
ちょっと手前の方の箱を覗いてみました。

「愛の新世界」
これって一度DVD化されたものの、絶版になってしまって、今では入手困難になってしまっているんですね。
観ているだけで元気が出てくる名作だと思うのですが、どうして絶版になったままなのか……。
荒木経惟の作品が途中で使われているあたり、版権の問題なのでしょうか。

「トパーズ」
SM嬢の作品と言えば、村上龍の「トパーズ」も捨てがたいんです。
これまた「愛の新世界」と同様に、一度はDVD化されていながらも絶版、密やかに高値で取引されているようなんですね。
同じSM嬢を扱っていながらも、この作品は「愛の新世界」とは180度世界観が異なっています。
「愛の新世界」が“動”であるとすれば、「トパーズ」は“静”……? うーん、ちょっと違うか。
でもヒロインの持つ健気さに、観ているだけでキュンキュンきてしまう密かなお気に入り作品なのでした。
などと思いながらAmazonで調べてみたら、ウワーオウ!
この「トパーズ」が再DVD化されるようなんですね。
……LDを持っている意味がなくなってしまいました。

未DVD化と言えば、長らく「未来世紀ブラジル」や「ヒッチャー」もそうでした。
しかし、いつの間にかDVD化されていて(特に「ヒッチャー」なんて廉価版で!)、これまたLDを持ち続けている理由がなくなってしまいましたよ……。

「ZTTショウ~噂の個性は集団の全貌」
トレバー・ホーンのプロデュースで80年代を疾走したレーベル「ZTT」の看板アーチストたちが集結したライブの模様なんですが、DVD化されていないんです。

  • 「恐怖劇場アンバランス」
  • 「怪奇大作戦」
  • 「ミステリーゾーン(トワイライトゾーン)」
  • 「劇団夢の遊民社」
  • 「ブレードランナー(劇場公開版、ディレクターズカット版、最終版)」

このあたりはもうDVD化されていますが、ボックスセットのために結構な出費を強いられますよね。

「ブルー・ベルベット」
言わずと知れたデヴィッド・リンチの大出世作ですが、これ、国内盤と輸入盤の2枚持っているんです。
だって全然画質が違うんですよ。
特に夜の場面なんて、国内盤では真っ黒につぶれてしまっていて、何が何だかまったく見えないのです。
しかし「輸入盤は画質がいいよ」という噂を聞いて半信半疑で購入、観てみたら……おおう。
夜の場面もしっかりと見えているではないですか。

あと、今となっては信じられない話ですが、当時のLDは国内で販売する際は勝手に画面をトリミングしていたんですね。ほとんどの映画が画面比を4:3にされていたんです。
きっとテレビ放送をしていた頃の名残なんでしょうね。「見やすいだろう」ということで。
しかし海外のLDはノートリミング、16:9のもとのサイズなんですよ。
そんな訳で結構な数のソフトを輸入盤で買っていたんですね。
(また当時の勤め先の近所に「輸入専門レーザーディスクショップ」なんてあったものだから……)

デヴィッド・リンチの作品で輸入盤と言えば、これも忘れてはなりません。
Julie Cruise「Industrial Symphony No.1」
彼がプロデュースしたジュリー・クルーズ(ツイン・ピークスの主題曲や挿入歌を歌っている)のプロモーションビデオもDVD化されていません。
ツイン・ピークスそのままの悪夢的世界が広がるトンデモビデオですからねぇ、商業的にはあまりオイシイ作品ではないと判断されているのかもしれません。

その「Industrial Symphony No.1」ですが、5分割されて全部がYouTubeにアップされていました。
YouTube、スッゲー。
そんな訳でそのうちの最初のパートがこちら。

でも、一番捨てがたいのは、これ。
高岡早紀「Personal File」
高岡早紀のライブにプロモーションビデオのみならず! 当時出演していたCMが収録されているんですよ。
「ハウス・フルーツインゼリー」

「マドラス」

……って、やっぱりこれもYouTubeにあるやん。
YouTube、スッゲー。

嗚呼。
ぼくの青春時代がこの段ボール箱の中にぎっしりと詰められているのです!
手前の箱だけでこれだけ見つかったのですから、まだ奥の方の段ボールにはどのような未発掘のLDが埋もれているのやら。

だけど、ぼくにはプレーヤーがないんです。
ずっと使い続けてきたプレーヤーがお陀仏になってしまって、それ以来、ソフトだけを持ち続けてきて早幾年か。
こうしてソフトだけを持ち続けていても、プレーヤーがなくて観られないとなると、結局は「ソフトを持っていない」ことと同じことになるのでしょうか。
だったらきっぱり売り払ってしまえばいいのでしょうか……。
悩んでます。

古本に巻くアノ紙の名は……

久しぶりにあの本を読んでみようか、と本棚をゴソゴソ。
もともと下の方の本棚にあったはずなのに、次々と買われる本に押し出され、いつしか天井近くまで移動してしまった件の本を引っ張り出してみると……キャー!
背表紙がやけに明るいな、こんな色だったっけ?と引っ張り出してみたんです。
そうしたら、カバーが、カバーが、カバーが、変色してしまっているのですよ!
見事に背表紙だけが退色してしまっていて、ホッコリと明るくなってしまっていたのでした。
Oh~, No.

いけません、いけません。これではいけません。
「書庫の部屋」の名前が泣いちゃいます。
そこで思ったのが、

「本にカバーを掛けよう」。

古本屋に並べられてある本によく掛けられてあるアノ半透明の薄い紙。
アレですよ、アレ。
アレを本に巻いておけばいいんです。
紙が光を防いでカバーの退色が防げそうだし、本棚から取り出す時に帯や表紙をうっかり破くことも防げそうです。
そして、何よりカッコイイ。
あの薄い紙に巻かれた本が、書庫の部屋の本棚にズラリと並んでいるんですよ。
んもう、そこは本のパラダイスなんですよね!
想像しただけで興奮に打ち震えてしまいます。 ヴィヴァ! 古本パラダイス!

そんな訳でアノ紙を入手しようと「パラフィン紙」で調べてみたところ……あれれ?
なぜかまったく見つかりません。
おかしいなあ、どうしてかなあ……とGoogle先生に訊いてみたところ、衝撃の事実が!
何とあの紙は「グラシン紙」というものなのだそうですってよ、奥さま。
グラシン紙に蝋(パラフィン)を塗ったものが「パラフィン紙」。
通常、本の保護にはパラフィン紙まで使うことはあまりなく、「グラシン紙」を使うのだそうですよ。

そんな訳で再度「グラシン紙」を入手すべく探してみると、あるわあるわ、出るわ出るわ、グラシン紙。
「パラフィン紙」ではあれほど見つからなかったのに「グラシン紙」に変えたとたん、もうよりどりみどりの出血大サービス状態、さぁさどれでも持ってけドロボー状態。
あり過ぎなんですってば。

何でもこのグラシン紙、お菓子づくりのときにも使うんだそうで、お菓子関係の通販サイトでは必ず扱っているようなんですね。
なるほど! そう言えばぼくの大好きなマードレーヌも、底に紙がへばりついていますよね!
あれ、グラシン紙だったのですね!
子どもの頃、マードレーヌを食べるときに、よくあの紙も喰ったものでしたよね!

そんな子どもこの頃からのお馴染みさんのグラシン紙。
これはもうオトナになった今は、さっさと本をくるんで保護しなさいという天からの啓示でしょう。
もうマードレーヌをがっつく子どものように、勢い余って数百枚は注文したのでした。

そして今日。
雨のなかを無事、グラシン紙が届きました。
……マードレーヌ用が。

仕方なく、泣きながらマードレーヌを50個つくっています。こんな夜中に。

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