円城塔サイン会(リブロ渋谷店)とおまけの新作短篇

今日は、渋谷のリブロへレッツゴウ。
円城塔が、その衝撃的デビュー作である『Self-Reference ENGINE』に次いで、ようやく2作目となる 『Boy's Surface』を出版した記念のサイン会があるのですよ。

しかし昨日から、いや、今週ずっと天気予報では、週末にまた関東地方では大雪が降るとかなんとか言って、サイン会に行こうとしているぼくにメチャクチャ脅しを掛けてくる訳なんですよ。
そんなに雪を降らせたいですか。
そんなにサイン会に行かせたくないのですか。
海は死にますか。
山は死にますか。
風はどうですか。
空もそうですか。
教えてください。

朝......というよりもう真っ昼間。起きるなりドキドキしながら窓の外を見たのですが......やったね!
曇天ながらも、何とか雪は降らずに済んでいる模様です。
そんな訳で、天気予報の嫌がらせにも負けることなく、ぼくは無事にリブロに到着したのでした。
......というか、無事に到着しすぎです。
サイン会は「14時開始」なのに、その1時間も前に着いちゃいましたよ。
仕方ありません、近くの本屋をブラブラするか、と店の外に出ました。
しかしもうブックファーストはありません(いや、小さな店にはなったけど、まだありますって)。
久々に青山ブックセンターの渋谷店に行ってみよう!と、渋谷センター街の方に足を伸ばしてみると......ナントイウコトデスカ!?
HMVと同じビルに入っていたはずの青山ブックセンターが、なくなっているのですよ!
かつて青山ブックセンターがあったフロアには、ビル内での勢力を伸ばしたHMVが居座っています。
青山ブックセンターが撤退したことを知らずに来た客のためなのでしょうか、フロアの片隅には申し訳程度に雑誌や単行本を並べられているだけだったのでした。

旭屋書店に始まって、ブックファースト、そして青山ブックセンターと閉店が続いている渋谷の巨大本屋さんたち。
もう本当にブラックホール状態じゃないですか。

ショックのあまり茫然自失状態で街中をさまよってしまいました。
でも、それがよかったのでしょう。フト気が付くと、もうサイン会が始まる5分前ですよ。
リブロに戻ったところで「ウワオゥ」。
すでに長蛇の列ができていました。
最後尾に付いたのですが......まだまだ列は伸びました
人数としてはそんなに多くはないように見えます。
しかし円城塔のサービス精神なのか、サインを丁重に書いている様子が伺えます。
「出遅れてしまったぜ......」と悔やみながら最後尾に付きました。
しかしその後も、ぼくの後ろにヒトがどんどん並んでいる気配がします。
何気なく後ろを見てみると......ウヒャ。
さほど列は前進していないのに、いつの間にかぼくは真ん中当たりに並んでいることになっているのですよ。

そんなこんなで待つこと約30分、いよいよぼくの順になりました。
用意されたイスに座りながら、「お願いします」。
するとヘルプの方から「こちら、本日のおまけになります」。
お土産のA4用紙
何やら1枚のA4用紙を渡されました。

「今から、こちらの用紙について説明させていただきますが、よろしいでしょうか」
「はい......」

その間、円城塔は無言でサインを書いてくれています。
妙といえばメチャクチャ妙な光景でしょう。

「こちらは、円城塔の新作短篇になります」
「......マジっすか!?」
「マジっす。この紙をまず2つ折りして、裏面をキッチリ糊付けしてください」
「はあはあ」
「そして、2つ折りした紙を、線に沿ってすべて切り離してください」
「なるほど」
「で、切り離した紙を順に積み重ねて真ん中で綴じると......」
「綴じると?」
「このような豆本ができあがります」
新作短篇は自分でつくる豆本なのでした

おおう、なんとグレートなお土産!
これは円城塔がブログで紹介していた「40p 中綴じ本A4一枚(組み立てるの面倒くさかった)」というヤツですね。
これは確かに「組み立てるの面倒くさかった」という意味も判ります。
ぼくだって組み立てられませんって。
いやいや、「面倒くさい」からではありません。ぼくが「ホームラン級の不器用」な人間だからなんです。
(高倉健ではありません ← 当たり前です)
下手に切り貼りなんかしようものなら、もう目も当てられないことになってしまいそうです。
うーん、仕方ありません。
このお土産はそのまま置いておくことにします。
いや、本にしてしまった方が保存しやすいことは判っているのですが......。
で、読むときはページ番号を探しながらそのまま読んでいくことにします。
(それもそれでどうかと)

で、こちらがヘルプの方とやり取りしている間に淡々と書いていただいたサインです。
奇跡のデビュー作である『Self-Reference ENGINE』にも書いていただきました。
"円城塔"の名前どおり、円形の城塔のイラストが描かれているのがお茶目ですよね。
円城塔のサイン入り『Boy's Surface』