閉店間際のときわ書房聖蹟桜ヶ丘店に行ってきました

「閉店間際」といっても、別に遅い時間に行った訳ではなくって"畳んでしまう"方の閉店です。
「閉店」といえば、去年はもうアチコチで本屋さんが一斉に閉店をしていくという、激動の年でした。
まず2月。吉祥寺のTRICK+TRAPが閉店しました。
続いて10月。渋谷のブックファーストがまさかの閉店です。
そして年末。今度はときわ書房聖蹟桜ヶ丘店が閉店するとのニュースを聞いたのでした。
もう一体、何がどうなっているのやら。

そんな訳で、JRと京王線を乗り継いで聖蹟桜ヶ丘まで久々に行ってきたのでした。
そう言えば、最初にこちらのお店に行ったときは、「聖蹟桜ヶ丘」の読み方さえ知らず、「せいひん?さくらがおか?」などと言っていたものです。
それがどうですか、何度か通っているうちに、今やすっかり地元住民のように「せいせきさくらがおか」なんてスッと言ってのけるぼくがいるのですよ。
漢字も書けますって!
すっかり眠りこけてしまっていても乗り過ごすことなくちゃんとお店に行くことだってできるようになりましたよ!
ああ、それなのに閉店しちゃうのですか......。

京王線の聖蹟桜ヶ丘駅で下車して、駅前のOPA。
エスカレーターで5階にあがっていくと、徐々に視界に広がってくるときわ書房ワールド。
そうなんですよ、このお店はエスカレーターの真っ正面にフロアが広がっているから、5階に近づくにつれて徐々に見えてくる、このワクワク感がたまらなかったのでした。
しかし今回、エスカレーターの真っ正面に吊されていたのがこの案内です。
ときわ書房聖蹟桜ヶ丘店閉店のご案内

お店の雰囲気も、さぞかし閉店に向けて大わらわ......かと思ったのですが、さほどせっぱ詰まった感はないのですね。
お客さんだって平然と雑誌を立ち読みなんてしているその姿は、まるで普通の本屋さん。
決して閉店を2日後に控えている本屋さんには見えないのですね。
よく大型家電店なんかで見かける「閉店さよならセール」で漂う悲壮感やヤケクソ感、あるいは殺気といったものは一切感じないのでした。
本当に閉店するのでしょうか......と、ちょっと疑心暗鬼になっちゃうぐらいです。
ただ、レジではこんな栞が置かれてありました。
使うたびに寂しさを感じてしまいそうな閉店ご案内の栞
やっぱり本当に閉店はしちゃうのですよねえ......。

そんなこんなで、どうも納得がいかず、「どうもなあ、判らんよなあ......」とブツブツ呟きながら店内をプラプラ歩き回るぼく。
さぞかしHENTAI的で怪しかったことでしょう。
どうもすみません。
そんなHENTAI的だったぼくにも関わらず、レジで支払いをすると「抽選をどうぞ」。
そうか、今日は抽選会もあるのでしたね!
「よっしゃー!」と張り切ってクジを引いたのですが......ガビーン。
そうでした、そうでした。そもそもぼくという人間は、クジ運の悪い星の下に生まれてきていたのでした。
すっかりそのことを忘れていたのでした。
(要は"商品券"や"お好きな文庫本"ではなく、粗品を頂いたのでした)

そんな今日買った本のうち、辻村深月の新刊『名前探しの放課後』はサイン入りでした。
サイン入りの辻村深月『名前探しの放課後』
北山猛邦も、もうすでに本は持っているのですが、サイン本だからともう1冊買ったのが『『ギロチン城』殺人事件』。
こちらのサインは北山猛邦のサインではお馴染みのおとぼけペンギンが、エゲツナイことになっているところが描かれているのでした。
おとぼけペンギンが可愛いけど状況がエゲツナイ北山猛邦『『ギロチン城』殺人事件』サイン本

帰りのエスカレーターに乗ろうとしたところで、フロアの片隅に「5階 ときわ書房 オープン」と書かれたノボリがあるのを見つけました。
きっとこのノボリも、開店してからずっとフロアの片隅で、スタッフと同じようにお店のことを見てきていたのでしょうね。
どうもお疲れさまでした。
開店を知らせるノボリがフロアの片隅に立てられてありました