セコい野郎の話

スーパーでのこと。
買いものカゴをブラ下げて、奥さまのようにアゴの下に右手を添えながら、「今夜のおかずは何にしようかしらねえ」。
棚と棚の間の通路を練り歩いていると、何だかメチャクチャいいにおいが漂ってきたのでした。
これは、コーヒーのかほりですよ。コーヒーのか・ほ・り。
確かにここはコーヒー豆の売り場です。
コーヒー豆のかほりがしていてもおかしくはないのですが、でも、いつもこんないいにおいはしていないのです。
それが今日に限って、なぜ!?

キョロキョロと辺りを見回すと、コーヒー豆をひくミルがエライコトになっていたのです。
ミルのところに豆がこんなにもこぼれているのですよ!
豆、こぼしすぎ。

2杯分か3杯分ぐらいの分量にはなるでしょう。
とってもいいにおいが漂うほどなので、まだひいて時間も経っていない「ひきたてコーヒー」なんですよ。
レジを済ませて袋詰めをするところに行けば、ビニール袋があります。
これを持ってきてこの豆を詰めれば……ウワォゥ!
ハイ、コーヒー豆。

この調子でスーパーのコーヒー豆販売コーナーをまわりまわって、ミルの下にこぼれた豆をかき集めていくと、結構な量のコーヒーが手に入るんじゃないでしょうか。
毎日熱心に数件もまわれば、その日分のコーヒーなんてナントカなりそうですよ!
そうだ、たまには明治屋や紀ノ国屋、成城石井、関西で言うといかりスーパーのような高級スーパーを重点的にまわるのもいいかもしれません。
こういった店では、きっと高級コーヒーがよく買われているに違いないのです!
つ・ま・り!
ぼくが普段では決して飲めないような、おいしぃ~いコーヒー豆を手に入れられる可能性があるのですね!
うー、ブルマン、ブルマン! ブルマン、ブルマン!

……ミルにこぼれたコーヒー豆を見ているだけで、一気に想像はブルーマウンテンのコーヒーを優雅に飲んでいるぼくの姿まで見えてきてしまったのでした。
ステキにうっとり。
ただ、確かにコーヒーを飲んでいる姿は優雅なのですが、それをかき集めている(しかも隠れるように)姿は、メチャクチャセコくて、ちょっと情けないのでした。
ああ、やっぱりそんなことはぼくには決してできません……。
結局は、ネスカフェの徳用ビンでガマンをするぼくなのでした。

「首都完全制圧! 古川日出男絶対革命4DAYS」

古川日出男が新刊『ゴッドスター』を出版した記念として、12月8日、13日、16日、21日の4日間、都内の本屋さんでイベントを行うのです。
普通、こうした新刊記念イベントといえば、サイン会が常道なのですが、いえいえ。
そこはサービス精神旺盛なロックンローラー古川日出男。
4日間とも異なった趣向でイベントを開催するのですから、ファンとしてはどれに参加したらよいものやら、悩んでしまうのですね。

最強の最新刊『ゴッドスター』(11月30日発売)と古川日出男選、古川日出男朗読による日本近現代詩名作選「詩聖/詩声」が収録された史上初のCD付き文芸誌「新潮」2008年1月号(12月7日発売)の発売を記念して、師走の東京を古川日出男が完全制圧!
天地創造ってこんな感じだったの?――言葉の力が世界を変える4日間。

カッコいいなあ、このタイトル。
だって「首都完全制圧!」ですよ、「首都完全制圧!」。
もうブンガクによるクーデターか!ってな感じなんですよ。

そもそも、今回の新刊『ゴッドスター』はページをちょっとめくってもらったら判ると思うのですが、これはもう完全にリズム重視の音楽的小説なんですね。
この小説は声に出して読まなければ、決して立ち入ることができない小説の世界が広がっていると思うのです。
そうなんです、黙読だけではとってももったいないと思うのですね。
例えていうなら、音楽を

  • 楽譜を読む
  • 演奏を聴く

ぐらいの差があるといえばよいのでしょうか。

それだけに、この小説は朗読で読みたいところなのです。
しかし朗読なんてそんじょそこらの人には難しいと思うのですね。
そこで書き手の登場ですよ。
古川日出男であれば、書いた本人ということで、自分の思いを伝えたかったままに聴かせてくれると思うのです。
そもそも! 彼の朗読技術はピカイチなんですから、安心して身を委ねることができるというものなんですよね。

そんな訳で、ぜひとも参加したい古川日出男の朗読会ですが、すべてが異なった趣向で開催されるようなのですよ。
ああ、もう悩んじゃって悩んじゃって仕方ありません。
悩むイベントの4日間は次のとおりです。

【12月8日】
Night 夜 @青山ブックセンター六本木店
「古川日出男ナイトVol.5」朗読+サイン会
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『ゴッドスター』の刊行を記念し、六本木店の名物イベント「古川日出男ナイト」のVOL.5を開催いたします。今回も朗読とトーク、そしてサイン会でおおくりする熱くクールな1時間です。
前半のパフォーマンスはご参加フリーですが、後半のサイン会は要整理券です。

朗読とトークショーだけであれば、無料というのがとても嬉しいですよね。
「古川日出男って誰なの?」という方には、ぜひとも顔を覗かせるだけでも行っていただきたい青山ブックセンター篇です。

【12月13日】
voice 声 @丸善丸の内本店
『ゴッドスター』(新潮社)刊行記念 朗読+サイン会
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初の90分単独朗読。ここでしか聞けない『ゴッドスター』と「詩聖/詩声」。
こちらも史上初、録画・録音などレコーディング・フリーの朗読会+サイン会。

おおう!
青山ブックセンター篇のイベントが1時間、つまり60分なのに対して、丸善篇では90分もありますよ!
30分もオトクなのですよ!
しかも!!!
録画に録音などのレコーディング・フリーって......!!!
スゴイのですよ、古川日出男!!!
これはぜひともビデオ片手に参加したいところなのです!!!

【12月16日】
Book 本 @リブロ渋谷店
「古川日出男書店」出現!
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古川店長自らオススメ本をご紹介いたします。
お客様のリクエストにあわせて本を売り、朗読し、サインし......
書店内を縦横無尽に読む・書く・売る!
「古川日出男書店」の書籍ご購入の方には、オリジナル・ブックカバー&しおりをプレゼントいたします。
古川日出男書店は入場フリーです。
13:00~15:00の間にお越しください。

これですよ、これ!
お客さんのためだけに古川日出男が本を売り、朗読し......って、っかぁぁぁ、たまりません。
まさに古川日出男のサービス精神、ここに極める!ってな感じなんですよね。
オリジナルブックカバーとしおりの存在も、気になるところです。

【12月21日】
G・O・D 神 @三省堂書店神保町本店
『ゴッドスター』99部限定カバー・バージョン(シリアルナンバー入り)販売+サイン会
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ここでしか入手できない限定カバーに、雑誌掲載時の原稿から"失われた一行"が隠されている......。
三省堂書店神保町本店にて『ゴッドスター』お買い上げのお客様に整理券(限定99枚※お1人様1枚に限らせていただきます)を配布させていただきます。

どひぃぃぃー!
最後の最後にして、こんなとんでもないディープなモノが出てきちゃいましたよ!
99部限定の特製カバー!
しかもシリアルナンバー入り!
もう、「限定」とか言われると、メチャクチャ弱いのですから、あきませんって。
それに何ですか、「雑誌掲載時の原稿から"失われた一行"」!
この"失われた一行"って、単行本巻末の初出案内でも

この作品は「新潮」二00七年四月号に掲載された。雑誌版から一行のみ削った。

なんて書かれてあるんですよね。
気になりますよ、気になります。メチャクチャ気になります。

あー、もうどのイベントに行けばよいのでしょうか。
ぼくはもう、イヌのお巡りさん並みに「♪困ってしまってワンワン、ワワン。ワンワン、ワワン」状態になってしまっているのです。

伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』サイン本が届きました

このブログ、普段の検索キーワードの1位は、「キャットファイト」か「浅草 うんこビル」という主宰人のお下劣さが丸出しとなってしまっているのです。
しかし伊坂幸太郎の新刊が出ると、このブログには「伊坂幸太郎 サイン本」のキーワードで検索して、アクセスしてくる方が増えるようです。
しかしながらせっかくアクセスをしていただいても、古い情報しかありません。
スミマセン。
そんなぼく、ぜひとも今回はご期待にお応えしようと張り切りました。
伊坂幸太郎2年ぶりの新刊『ゴールデンスランバー』のサイン本情報です。

そんな訳で、注文していた伊坂幸太郎の新刊『ゴールデンスランバー』のサイン本が、今日、無事に宅配便で届きました。
気分はまさに、クリスマスプレゼントを目の前にした子供です。
バリバリバリバリッ!と引き千切るかのように、段ボールに封をしているガムテープとその上から貼られた宛名ラベルを一気にはぎ取ります。
なぜか、ここで気分はクリスマスプレゼントを前にした子供から、乱暴狼藉をはたらく悪徳将軍様にスイッチが切り替わってしまいました。
頭のなかで、めくるめくオトナの世界が渦巻いています。

「あれ、上さま、お戯れを~っ!」
「むふふ、よいではないか、よいではないか。苦しゅうないぞ」
「あれ、いけません、いけません」
「むふ、むふ、むふ、むふふふ」
「あれぇぇー」

......何を言っているんだ、ぼくは。

そんな訳で、悲劇の町娘のような案配になってしまった伊坂幸太郎の『ゴールデンスランバー』に書かれたサインがこちらです。
伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』サイン本
伊坂幸太郎のサイン、何だか段々と字体がダイナミックになってきているような気がします。
こんなに勢いありましたっけ。
この勢いのままでしたら、きっとあと数年もしたら伊坂幸太郎のサインは

伊幸郎

になってしまうもしれませんよ!
何ですか、伊幸郎って!
伊幸郎ですよ! 伊幸郎。イコーローとでも読むのでしょうか。
何だか、「イタリアの幸せ野郎」みたいになってしまうのですよ、伊坂幸太郎こと伊幸郎。
ああ、そう言えば橋幸夫の歌にもありましたよね。
「♪潮来の伊幸郎、ちょっと見なればぁぁぁ~」
あ、これは伊幸郎じゃなくって、伊太郎か(どないやねん)。

そんな訳で、今日はいったい何が言いたいのか、自分でもよく判らないまま、もう寝ます。
オヤスミナサイ。
ああ、このままではきっと橋幸夫がステージでゴキゲンに歌うのを、客席で斜に構えてクールな表情で「フフッ」と笑って観ている伊坂幸太郎の夢を見てしまいそうです。

山白朝子の正体が明らかになってしまいました

以前に「山白朝子の正体がモロバレでした」として、ある本屋さんでこんな販促POPを見たことをブログに書きました。
山白朝子の正体は、有名作家なのだそうですよ!

このPOPを見て、"ミステリ小説が好きな方なら知っているであろう有名作家"って、いったい誰のことなんだろう......と考えたのですが、結局、著者紹介のプロフィールどおりの有名作家が判らず、そのままになっています。

そんな今日、この本屋さんに再び行ったときのことです。
山白朝子の短編集、『死者のための音楽』は、積み上げられている数こそ少なくなってきましたが、相変わらず平台に山積み状態です。
お客さんを挑発する販促POPも健在です。
場所が変わって冊数は減っても、まだ平台から外されない山白朝子『死者のための音楽』
......ん?
ちょっと前回と変わっているようです。
よくよく見てみました。
販促POPが前回と比べてちょっと変わっていますよ!
こ、これはっ......!

あまりにあからさまなヒントが書き足されていたのでした
書いてることが増えてるではありませんかっ!

何なんですか、このあまりにあからさまなヒントは。
いや、ヒントというよりも、これではもう「山白朝子の正体は"オビの推薦文"を書いている人ですよ」と言っているようなものではないですか。
まあこのPOPのあからさまなヒントのおかげで、山白朝子の正体は"オビの推薦文"を書いた人で落ち着きそうな気がしちゃいます。
"オビ"の推薦文を書いた人って、ヨーダかダース・ベイダーなんでしょうかねえ......。
(明らかに"オビ"違い)

......って、いったいぼくは何を言ってしまっているのでしょうか。
あまりにあからさまなヒントが書き足されているので、思いっきり動揺してしまった模様です。

そんな訳で、オビの人、つまり帯の人といえば、前回も書きましたが、もうこの人で決定ですね!
日本ミステリ界、博嗣......もとい、広しと言えども、
(最後まで動揺を隠しきれず、訳が判らなくなってしまっています)

auの携帯電話時刻表示のナゾ

電車に乗っていると、auの車内広告が目につきました。
「座席に座りてぇ……」と思いながらも、auの車内広告を見ていたのでした

なるほど。
この冬も、これだけのモデルがズラリと勢揃いして、「さぁ、早くワタシを買ってよねぇ」などと、考えようによってはエロいアピールをしてくるのですね。
まるで「早くワタシを買ってよー」とエロいアピールをしている(携帯の)モデルたち
ぼくが使っている機種なんて2年前のものですが、2年も経てばもうすっかり旧型も旧型、世の中からはキレイサッパリ忘れ去られてしまってようなものです。

いちばん右端にあるW53Kは、「シャア専用か!」と思えるほどに真っ赤が映えるモデルですよね。
大画面もステキです。
さて、ここでフト気になったのは、この“シャア専用”W53Kの大画面に表示されている日付です。
この広告写真は、11月25日に撮影されたということなんですよね。
11月25日に撮影されたと思われるシャア専用の(違います)W53K
そのうえで今日こうして見ることができているということは……この広告、かなりタイトなスケジュールで制作されたものなんでしょうか。
しかも、11月25日って日曜日ですよ!
広告を制作した人たちは、日曜日も返上で働いているということなんでしょうね。
嗚呼、ニッポンのサラリーマンたちよ……。

そんな思いで涙をぬぐっていると、「あれ?」。
下段の右から2番目にあるW53Tの表示が目についたのでした。
2週間も日にちがズレてるよ……!
11月12日月曜日……!
2週間も表示日がズレているのですよ。
いったいこれはどうしたことなんでしょうか。

すると、今度はその真上にあるW52SHの表示が目についたのでした。
20071202-007.jpg
時間は、W53Tと同じ12時34分を表示しているのですが、日付が、日付が、日付が……5日(日曜日)!
「5日(日曜日)」って、さらに週がさかのぼっちゃったよ……と思いながらカレンダーを見ると、あれ?
11月5日は日曜日ではないのですよ。
……どうなっているのでしょうか。
ありもしない日付を表示している携帯まで現われているということなんでしょうか。
最近の携帯って、日付や時間の表示が狂わないように自動的に調整をしているはずなんですよね。
なのにこの狂いよう。
しかもありもしない日付を表示するという狂いっぷり。
ひょっとすると、この広告撮影を行ったスタジオは、これだけの携帯を狂わせてしまうほどに時空が歪んでいるかもしれません。
いや、それしか考えられないのですよ!
そんな携帯の表示が狂ってしまうような時空が歪んでいる場所にいて、人体に影響がないはずはありません!
そうですよ、突然に浦島太郎みたいに老人になってしまう可能性だってあるのですよ。
それは恐ろしい……ブルブル。

いやいや、そんな矢追純一スペシャルみたいなことが実際にあるとは限りません。
もしあったとしても、こんな広告みたいな不特定多数の目に触れてしまう前に、当局によって没収されて厳重に封印されてしまうはずなんですよ!
とするとこの日時表示、時空が狂ってランダム表示になってしまったように見せかけて、その実、暗号になっているのかもしれませんねー。
だったらスゴイのですよ……って、何がスゴイのかよく判りませんが。

そんな訳で、日付がここまで大幅に狂ってしまっていては、時間が少々狂って表示していても、そう驚くべきことではないような気がしてきたau携帯なのでした。
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それで、結局この広告の写真撮影したのはいつなんでしょうね。