インフルエンザの予防接種で社会のカラクリを覗き見た

今年はもうインフルエンザが猛威を奮い始めたとニュースで脅かすものだから、すっかりチビってしまって、会社近所のお医者さんまで予防接種を受けに行ってきたのでした。
注射をされる前に、診察室で先生から問診を受けます。

「風邪は引いてませんか?」
「はい、大丈夫です」
「これまで注射されて気分が悪くなったことは?」
「いえ、ないです」
「予防接種を今まで受けたことは?」
「ハイ、去年もこちらで受けました」

“去年もここで予防接種を受けた”という言葉に、走馬燈のように甦る苦い思い出。
それはノロウィルスですよ。

去年の今頃も、インフルエンザが流行りそうだということで、予防接種を受けに来たのでした。
ぶっちゅーと注射をしてもらい、「もう、これで今年は大丈夫だぜ」なんて会社で言っていたら、ノロウィルスなんかに罹ってしまったのですよ。
もう、お尻からオシッコがジャージャー出て、大変なんでしたから。
結局、このときは1週間近くも会社を休んでしまい、会社の皆から「インフルエンザの注射をした意味のないヤツ」とレッテルをはられてしまって、笑いモノとして晒されてしまったのでした。
どうか今年はそのようなことがないように……ナムナム。

とまあ、そんな思い出さなくてもいいような苦い思い出を思い出しながらのお会計。
事務のお姉さんはにこやかに「3150円になります」
……高っ!
もらった領収書には「自己負担100%」の文字が光り輝いています。

予防接種で3150円ってことは……ひょっとしてインフルエンザに罹った方が安くついたのかもしれませんね。
だって保険で3割負担で済むとはいえ、こちらが病院で払う金額は、初診料とクスリ代を合わせても3150円もしないでしょう?
もっと安いはずなんです。
ひょっとしたら食欲がなくて、エンゲル係数も下がるかもしれません。
経済的なことはすべてインフルエンザに罹っている方が安く済むのです。
逆に、病院だってインフルエンザの治療だと3割負担で3000円としても、10000円近い収入になるんですよ。

そう、誰も損はしていないのですね!

つまり、我々があらかじめインフルエンザの予防注射なんて受けていたら、病院への支払いは多くなるわ、病院は収入が少なくなるわ……と、皆が皆、損をしているのですね。
誰も特なんてしている人はいませんよ! ああ、なるほど! だからなんですね! 一般的には、インフルエンザ予防のために「外から帰ったらよく手を洗って、うがいをしましょう」と言っていますが、あまり「予防接種を受けましょう」とは言わないのですね。
インフルエンザの予防接種を受けたことで、思わぬ社会のカラクリを覗き見た今日という日なのでした。

……えーっと、念のために言っておきますが、「インフルエンザに罹った方が経済的だ」というのはあくまで今日の“日記のタネ”ですので本気になさらないでくださいね。
こうして「ぼくのミステリな備忘ログ」は、こうして“冗談っぽく”見せながら、実は行間から社会の巨悪を斬っていくのでした。(← 本当か?)