『北村薫のミステリびっくり箱』刊行記念講演会

今日は、久しぶりにTRICK+TRAPのイベントに参加してきました。
北村薫が新刊『北村薫のミステリびっくり箱』を刊行した記念の講演会です。

会場は、出版元である角川書店にあるホールです。
JRの飯田橋駅を降りてテクテク歩いたオフィス街に、突如現われる角川グループのビルディングス(←複数形)。
土曜日と言うことで、ほとんどの建物がクローズ状態だったのですが、ホールがある建物だけ開かれています。
そして、なぜかビルの前には高級外車が並んでいますよ。
これは北村薫のクルマなのか、はたまた、休日出勤している角川社員のものなのか......。
ついついアレコレ邪推してしまいます。

その角川ホールがある建物に入ると、ケロロ軍曹とシュレックの自動車がお出迎えをしてくれるのでした。
ケロロ軍曹たちと、シュレックの自動車がお出迎えする角川ホールの入口
もうそれだけで、「さすがは角川!」と訳の判らない感動に包まれてしまいます。
受付では、TRICK+TRAPでもお世話になったお姉さんに「お久しぶりです」。
本を手渡していただき、2階にある会場のホールに向かいました。

ホールの様子はこんな感じです。
角川ホールにはステンドガラスがきらめいていました
丸窓にステンドガラスが輝いているのが、ステキです。
このステンドガラス、その名も「書棚の夢」だそうです。
そうですね! 書棚には夢が詰まっているのですね!
「書棚の夢」

講演会は、定刻より15分ほど遅れて始まりました。
拍手に迎えられて登場した北村薫、誰かの顔に似ているんです。
確かに以前、北村薫がエネーチケーの番組に出演されたときは、「皇太子殿下にそっくり!」なんて言っていたのですが......、いえいえ、今回は皇太子ではありませんよ。
しかし誰かに似ているんだけどなあ......と考えていると、おお!
鴻上尚史 ですよ、鴻上尚史。

そんな訳で、鴻上尚史と北村薫の顔写真を並べてみました。
鴻上尚史と北村薫......どっちがどっちだ?!
......!
ヤバイですよ、ヤバイ。激ヤバなのです。
どちらが鴻上尚史でどちらが北村薫なのか、まったく判らなくなってしまいました。
これは"なんでんかんでん社長とシルベスター・スタローン"以来のそっくり度と言えるかもしれません!

ちなみに、さらにこのお2人に皇太子も並べてみました。
ちょっと違います
......単に髪型が似ているだけのような気がしてきました。

なんだか話の内容が脱線してしまいました。
すみません。

そんな訳で、ぼくだけ皆さんとは種類の異なる興奮に打ち震えているうちに始まった講演会なのですが、北村薫の話の聞き手として、TRICK+TRAPの戸川さんも同席をなされました。
「講演会」というと、話をする台本を用意して、それを読み上げていくようなそんなイメージがあったのですが、いえいえ。
北村薫は、さすがに作家という名のエンタテイナーです。
聴衆の反応を伺いながら、サービス精神旺盛に「あんな話」や「こんな話」、だったら「そんな話なんてのもどうだ」と次々に面白い話が繰り出されてくるのです。
もうあっという間の1時間が過ぎてしまうのでした。

ところで、最初に戸川さんが“ミステリ界のドラえもん”と司会進行役の方から紹介されたのですが、これには「ドラえもんみたいな顔なんてしてないけど......?」。
しかし、講演が進められるにつれて「なるほど!」。
珍しいモノを多く所有されていて、それを次々に出されてきていたようなのですね。
今回、付録のCDに収載されなかった音源を、特別に会場で聴かせていただいたのですが、戸川さんなんて、創元推理文庫の『中井英夫全集』に載せる「推薦の言葉」を述べる埴谷雄嵩の言葉なんて流してくれたのでした。
最初に声だけ流されて、皆が「???」となったところで、「これは埴谷雄嵩です」。
もう会場中に、スッゲー、と言う空気が流れたのを身体中で感じられたのでした。
その当時はもう、お身体がよくなかったので、口述筆記というかたちで戸川さんがご自宅に伺って、テープに録音されたという貴重なものだそうです。
(ちなみに、この推薦の言葉はなぜか『中井英夫全集』では使用されていないらしいです......)
他にも、ディクスン・カーの『夜歩く』が本国で出版されたその年に日本語訳が発売されたと語る中島河太郎の話を録音されたテープなど、たくさんお持ちの珍しい音源のなかから厳選された素材をお持ちされたようです。
いつか、これら貴重な音源もまた、こうした資料としてまとめて発表される日が来るといいですよねえ。
スゴイものをたくさん聴かせていただき、大満腹な気持ちになった講演会なのでした。

他にも、今回の『ミステリびっくり箱』とは関係ないところで、『日本探偵小説全集』の話は大いに盛り上がりを見せました。
完結まで時間が掛かってしまったのでカバーデザインが変わってしまい、そのため残りの11巻、12巻はクレームが来てもいいように、旧デザインでのカバーも数百部だけ用意していたが、ほとんどクレームがなかったという話や、北村薫が「ゴニョゴニョ......」と誤魔化してしか言えないような収載作家における凄まじい話などの苦労話は、とても普段聞けないような珍しいものであったのではないかと思います。

講演会終了後にはサイン会が行われました。
最初の方でサインを貰った方が、「ネコのイラストも描いてください」とリクエストされたのをきっかけに、北村薫自ら「ネコの絵はどうしますか?」と1人ずつ訊ねてくれるというサービスぶり。
メガネをかけているぼくの場合は、「メガネ描きますか?」。
ええ、ええ、もうぜひともお願いします!......と言う訳で、このようなサインを頂いたのでした。
『北村薫のミステリびっくり箱』のサイン本(メガネニャンコ入り)

会場では、TRICK+TRAPマンスリーの最新版(臨時増刊号)も配布され、久しぶりのTRICK+TRAPイベントを満喫させていただいたのでした。
マンスリーによると、12月にもイベントがあると言うことで、これはぜひとも行きたい!と闘志をボーボー燃やしているぼくなのでした。