直島、家プロジェクトを巡る

ベネッセハウスからシャトルバスに乗って、直島の中心部である本村にゴウ。
この本村には、農協があったり町役場があったりと、島の中心部になっていて、江戸時代からの商売をする街並みや住宅街が広がっているのです。
その本村には現在、「家プロジェクト」の作品が点在しており、今日はそのプロジェクト作品を観てまわる予定です。

ベネッセハウスから乗車したシャトルバスを降りて、「さあ、プロジェクトを観るぜ!」と気合いを入れたところで、どこからともなく“ニャア、ニャア”と可愛いネコの鳴き声がするではありませんか。
「どこだ、どこだ」と探すと……いました。
バス停のベンチに座り込んだネコが、通り掛かる人に向かって「遊んで、遊んで」とニャアニャア甘えているのです。
コヤツ、ノラっぽいくせに妙に人懐っこい。
甘え上手のこのネコトラップに引っかかってしまい、道端、しかもバス停、それも農協の真ん前というパブリックスペースにも関わらず、ついつい遊んでしまうのでした。
人に甘え上手なネコと、バス停で遊んでいます

そうなると、気分はすっかりネコモード。
「家プロジェクト」はどこかに行ってしまいました。
しかし!
直島のネコは、こんな人懐っこいばかりではありません……。
カメラ嫌いのクロネコにはタッタカと逃げられてしまいました。
クロネコ、道端をすごい勢いで逃げています
また、日なたでお昼寝しているネコ。
触らせてくれるのに、カメラを向けたとたんにものすごい勢いで物陰に隠れてしまうのでした。
何がトラウマなのか判りませんが、カメラ嫌いだったのね。
そんなに怖い目で睨み付けなくても……。
カメラが嫌いでこの目付き。ネコの世界のゴルゴ13ですな
こんな具合で、「家プロジェクト」はそっちのけで、ついついネコと遊んでしまうのでした。

また、この本村は確かに島の中心部のはずなのに、どこかのんびりとした佇まいを見せてくれてます。
通りを歩いていると、突然に横手にこんな路地が口を開けています。
通りの横手に突然口を開けている路地裏
そんな路地裏をウロウロと徘徊して歩いていると、その向こうから手押し車を押したおばあさんが、「こんにちは。」と会釈しながら通り過ぎて行きました。
路地裏ですれ違った手押し車のおばあさん
手押し車をガタゴト押して路地裏を通り抜けて行くおばあさんの姿を見ていると、時間に追われてシャカシャカ動き続けるのが、果たして人間としてあるべき姿なのかと言うことさえ、フト考えさせられるのでした。
また路地には、通りに面した窓を“ギャラリー”として、作品を展示しているお宅もあります。
“一窓ギャラリー”とは何とオツなアートの展示でしょうか 安藤忠雄だけが美術館を展示するスペースを設計している訳ではないのです!
こうして、アイデアさえあれば誰もが“アート”に参加することができるのですよねえ。

こんな具合に、ついつい本村をのんびり散歩がてら歩き回ってしまっていたのですが、やはり!
直島に来たからには、「家プロジェクト」も観ていきたいものです。
ちなみに、この「家プロジェクト」とは、本村にある古い家(江戸時代からの歴史ある家もあります)をアーティストが改装して“作品”として公開しているものなんですね。
このプロジェクト、2年前の夏に来たときは、

  • 角屋
  • 護王神社
  • 南寺
  • ぎんざ

の4作品だけだったのですが、今回はさらに

  • 碁会所
  • はいしゃ
  • 石橋

の3作品が、新たにプロジェクトとして増えていました。
しかし、「はいしゃ」や「石橋」なんて、これまで家プロジェクトのあった場所からちょっと離れた場所になってしまって、このプロジェクトの作品を観てまわるだけでも、何やらオリエンテーションの様相を呈してきていました。

これまで「家プロジェクト」は、昔の住居を改装したものばかりで、どこか“美術作品”と言う気負いが感じられたのですが、新しく仲間入りした「はいしゃ」は、建物の中や外にも、作者の仕掛けや意図などが用意されており、ジックリと観ていけば観ていくほど、面白いモノやコトの発見がある、とても“現代的”なポップな作品なのでした。
新しく「家プロジェクト」に仲間入りしていた「はいしゃ」の外観
ただ、やはり個人的には「南寺」の体感型のアートが素晴らしいと思うのでした。
いや、これはもう「素晴らしい」というよりも、「凄まじい」としか言った方がいいかもしれませんね。
この「南寺」における「凄まじさ」は、やっぱり何度体験しても、ゾワゾワとサブイボが立ってしまうのでした。

昼食は、直島のカフェスポットである「カフェまるや」にゴウ!
カフェまるやの味わい深い店内の様子
このカフェ、いつ来てもお客さんでいっぱいです。
今日だって、十分に昼食時を外していったのですが、それでもしばらくお店の縁側で待ったのですから。
しかし豆腐入りの特製カレーを食べると、「ああ、今回もまるやでカレーを食べられてよかったなあ」と小さな幸せを噛みしめることができるのでした。
どうもごちそうさまでした。
まるやに来たらいつもこれを食べます、「豆腐入り特製カレー」