福山、島田荘司展II(ふくやま文学館)

広島は、福山にやってきました!
福山と言えば......雅治ではなく、コレですよ、コレ!
ふくやま文学館に「島田荘司展II」を観に来る
ふくやま文学館で開催中の「島田荘司展II」を観に来ています。

しかし平日の午前中だからなのか、ぼくの他にお客さんはいません。
島田荘司、貸し切り状態です(島田荘司を貸し出している訳ではありませんから)。
受付のお姉さん、「正面のパネルには、先日お越しになったときのサインが......」。
うぉぉー、本当だ!......あのぅ、写真を撮ってもいいですか?
するとお姉さんは「展示室のなかの写真撮影は禁止させてもらっていますが、ロビーであるここまでだったら結構ですよ」。
ありがとうございます! バシャバシャバシャバシャ......。
島田荘司のサイン入りパネル
判りづらいですよね。
島田荘司のサイン部分をもっとアップにしてみましょう。
島田荘司のサイン
うーん、展示室に入る前からテンションは出力最大ですよ。
遠慮なく、思いっきり写真を撮りまくらせていただきました。
ちなみにお姉さんによると、展示会に来た島田荘司ファンは、必ずまずここで写真を撮っていくそうです。
うはははは。ファンの行動は、さすがに皆、同じなんですね。

展示室入口では、(おそらく)実物大の島田荘司のシルエットがファンの我々を迎え入れてくれます。
島田荘司のシルエットがお出迎えしてくれる展示室入口
展示内容はと言うと、まず目を引くのが、『斜め屋敷の犯罪』の舞台になった、「斜め屋敷」の建築模型です。
いやあ、本当に斜めになっているんですね!(当たり前です)
この模型、ちゃんと壁一面に天狗の面が飾られた「てんぐの部屋」が精密に作られているのです。
思わず、「なるほどねぇ。ここをこうして、こうなって、ああなったのか」。
メチャクチャ見入ってしまいました。
また驚かされたのが、塔の周りにデザインされた花壇の模様までもがキッチリ再現されていたことなんです。
塔もピカピカの鏡面に仕立て上げられていたので、これまで頭の中で想像するしかなかった"あの趣向"も、バッチリ判るようになっていたのでした。

また、初期作品のプロットやアイデアなどがギッシリと書き込まれたノートも、ファン必見のアイテムです。
まるで活字体のようにキッチリとした文字で書かれたこのノート、『死者が飲む水』や『斜め屋敷の犯罪』、『都市のトパーズ』などの作品の元となるアイデアが書かれてあるのを見るだけでも、貴重な体験ですね。
『都市のトパーズ』なんて、当初の構想では『樹海都市のトパーズ』と言うタイトルで、ZからAまでのアルファベットがテーマとなっている26の短篇から成り立っている短編集だったようなのですよ。
その他の短篇のタイトルを見ると......おおう、「糸ノコとジグザク」とか「数字錠」、「疾走する死者」、「紫電改研究保存会」など、見たことのあるタイトルばかりですよ!

一部の作品では、パネルで「自作解説」を行っています。
しかしこの内容が面白いんです。
「え、そんなことまで言っちゃっていいの?!」ということまで正直に書いていて、読んでいるこちらとしては思わずハラハラさせられたりするあたり、島田荘司のオチャメなところなのかもしれません。
(決して本人はそんなつもりはないのでしょうが)

そのほかにも、第1巻が出たまま、その後の刊行予定のアナウンスがなく、どうなっているのかヤキモキさせられている『島田荘司全集II』の著者校正原稿や、これまた「映画化される」と言ったままかなり難産している模様の映画版『暗闇坂の人喰いの木』の脚本(第5稿ですよ!)など、島田荘司ファンならずとも、ミステリ界における貴重な一級資料が展示されていたのでした。

受付では著作とともに、目録も販売されています。
おお、これは買わねば......と財布をゴソゴソ取り出していると、「サイン入りもありますが」。
ええ、ええ、もうミーハーと呼ばれようが、何と言われようが、もう島田荘司のサイン入りと聞けば黙っていられるはずもありませんよ。
「サイン入りのほうをください......いえ、いただきます!」。
こちらがその目録になります。
島田荘司のサイン入り「島田荘司展II」の目録

結局、1時間半ほどウロウロしていたのでしょうか。
最後の最後まで、ほかにお客さんは来ることがなく、島田荘司貸し切り状態が堪能できたのでした。
(だから、島田荘司を貸し出している訳ではありませんから)。