ドラゴンズ日本一記念セール……ではありません

……って、話題が古っ! すんません。

中日ドラゴンズが日本一を決めた日(11月1日)の次の朝、新聞にこんなチラシが折り込まれていました。
“中日ドラゴンズ感動をありがとうセール”のチラシ
スーパーの「ユニー」が“中日ドラゴンズ感動をありがとうセール”をするんですってよ、奥さま。
やっぱりプロ野球のチームがリーグ優勝したり、日本一になったりしたら、こうしてお祭り騒ぎでセールを行うものなんですねえ……って、あれ?
中日ですよ、中日。中日ドラゴンズ。
中日ドラゴンズ日本一記念セールなんだから、中日新聞がセールを行うのならまだしも(新聞はセールなんてしません)、どうしてユニーがセールをするのよっ?! まさか便乗しちゃってるんじゃないでしょうねっ?!
興奮のあまり、なぜかオネエ言葉なんかになってしまっています。もう訳が判りません。
改めてチラシを見てみると、おお。
ユニーの本社は愛知県稲沢市
ぼくのようにうがったモノの見方をするヤツの対策か、ちゃんと断り書きがしてあったのでした。
へえ、ユニーって、本社が愛知県稲沢市にあるのか……。

しかしよくよく見てみると、このチラシ、他にも妙なことばかりです。
セールは“本日より3日間”の予定で開催されるそうなのですが、どうもその日程の説明が回りくどい。
本日とは日本シリーズの優勝チームが決定した翌日のことです。
本日とは日本シリーズの優勝チームが決定した翌日のことですって言われても……なんだか余計にややこしくなってるよ。
「日替り奉仕品」の日程の説明なんてもっとクドイ。
このクドサ、どうですか
もうね、素直に初日(11/2)、2日目(11/3)、3日目(11/4)と書けばいいと思うのですよ。
なのにこのクドサはいったい……。

ああっ!
もう一度、チラシのセールタイトルを見直して気が付きました!
何度見直しても“中日ドラゴンズ感動をありがとうセール”
中日ドラゴンズ感動をありがとうセール

これ、中日ドラゴンズ、「感動をありがとう」記念セールなんですよ!
中日ドラゴンズが「日本一」になった記念セールではないのですよ!
せっかく、53年ぶり、しかも2回目という日本一の座についたのに、まったくその話題には触れずにただ、「感動をありがとう」。
これはひょっとすると……

チラシの担当者は、中日ドラゴンズが日本一になったことを知らなかった。

いやいや。
いくら担当者が野球嫌いであったとしても、自社のセールの案内ですから、それはないでしょう。
ということは、考えられることはひとつ。

勝っても負けてもセールをするつもりで、全国に向けてあらかじめ大量にチラシを用意していた

これだぁっ!!
いや、もう、これしか考えられませんって。
何しろ、

  • 中日ドラゴンズがせっかく日本一になっても、ただの「感謝セール」としか書いていない
  • セール開催期間の日付をズバリ書かず、クドクドと断り書きを書いている
  • 本社の所在地をわざわざ書いている

のですから、「あらかじめ全国共通で大量に用意していた」ことを考えると、見事に合点がいくのです。
ユニーさん、そこまでしてもセールをしたかったのか……。
しかし広告の印刷費用とか、セール商品の在庫費用とかを考えると、“普通の日”に、“普通に”セールをやってくれればいいと思うのですけど……なんて、ミもフタもないことを思ってしまうのでした。

しかしこの「あらかじめ用意していた」広告ということで、何だか“アレ”を思い出しました。
新聞がまだ活字で印刷されていた頃のはなし。
各新聞社の地下の金庫には、いつ「Xデー」が来てもいいように、号外の活版(活字が組まれた印刷用の版)がひそかに用意されていたっていうウワサをよく聞いたものですよ。
アレは都市伝説だったのでしょうかねえ。
「Xデー」って何?って言う方。
昭和から平成に代わったときがそのウワサを確認する最大のチャンスだったのです……。