場所柄、これは仕方ないのかもしれません。
ビジネス街のド真ん中にある紀伊國屋書店大手町店は、いつ行ってもビジネス書が中心なんですね。
だから本屋ウォッチャーとして行っても、あまり面白みがないのです。すみません。
そんな訳で、会社から最寄りの本屋さんにも関わらず、自然と足は遠のいてしまっていたのです。
が、どうしたことなんでしょうか。
今日はたまたま立ち寄ったのですよ。
コンビニの店先でのヤンキーのごとく、サラリーマンがたむろする文庫コーナーやビジネス書のコーナーを華麗にスルーし、店の隅に追いやられているノベルスのコーナーを覗いてみました。
すると......おわっ、危ねっ!
ノベルスコーナーの本棚の上には、何やらスタンドがスックとそそり立ち、店の隅の通路をコソコソ歩く客を見下ろしているのです。
ここで地震なんて起こったらこのスタンド、通路をコソコソ歩く客の頭を直撃すること間違いなしのデインジャラスゾーンなんですよ。
して、このスタンドの正体はいったい何だと正面に回ってみると......
出た、西尾維新!
そういえば、つい先日受け取った講談社からのメールマガジンで、
小説界をデビュー以来全力で駆け抜けてきた、そんな西尾さんへの感謝の気持ち、そしてここまで西尾さんを応援して下さったファンの皆様へ「これからも西尾維新をよろしく」という気持を込めて、「西尾de GO!デビュー5周年フェア」をこの10月から全国各地の書店で展開いたします。
西尾作品の全作品展開ほか、「The Text of NISIOISIN」 と銘打った、西尾さんの5年が分かる小冊子、西尾さんご自身に掲載キャラクターと、名台詞を選んで戴いた特製しおり(10種類)が書店店頭で配布されます。
と案内されていたのですね。
ははぁ、なるほど。これのことでしたか。
しかし、ビジネス書が中心でエンターテイメント系はほんのおざなりでしか置いていないこの本屋さんで、よくぞ西尾維新が......。
しかも本そのものではなく、グッズがこんな大量に......。
これは奇跡ですよ、奇跡。「大手町の奇跡」をぼくは目の当たりにしたのです!
しかしこれって、1人の作家の販促グッズにしては種類がメチャクチャ多いですよね。
何しろ「講談社ノベルス25周年記念」の特製しおりは、5月から12月まで8ヶ月かけて合計25種類配布されるのに対して、西尾維新なんてその5分の1の5周年なのに、配布数は一挙に10種類!
この調子だと、西尾維新がデビュー25周年を迎えたときには、しおりを50種類も用意することになるのでしょうか......。
うは、それってもう並べるところがありません。
一緒に置かれている小冊子だって、紙質もなかなか上等で立派なつくりなんですよ。
講談社の、西尾維新に対する並々ならない期待感がヒシヒシと伝わってくるようです。
ちなみに特製しおりの表には、各シリーズに登場するキャラクターのイラストが描かれており、その裏にはキャラクターのセリフが抜き出されています。
そんな訳で、かるーい気持ちで紹介しようと取り込み始めたのですが......うわーん、こりゃ大変なことですよ。
何しろ10種類×(裏+表)で20枚もの画像を取り込まなければなりません。
加工してなんやかんやしていたら、もうすっかり夜が明けてしまいました。
早く寝なくちゃ、今日は有栖川有栖のサイン会なんだ......。
寝坊したりしたらシャレになりません。
でもせっかくここまでつくったので、駆け足で紹介させて貰います。
【病院坂黒猫】
「僕は」
「分からないことがあるのなら死んだ方がマシだ」
【西条玉藻】
「ゆらーりぃ......」
「......ゆぅらぁりぃ......」
「――ぴたり」
【汽口慚愧】
「心の鬼を心で斬る。これをもって慚愧と名乗る」
【ツナギ】
「ああ」
「この恐るべき雑魚の名前だったかしら――それ」
【錆白兵】
「拙者にときめいてもらうでござる!」
【哀川潤】
「嫌なことは嫌々やれ。好きなことは好きにやれ」
【零崎人識】
「殺して解して並べて揃えて晒してやんよ」
【戦場ヶ原ひたぎ】
「私みたいなキャラのことを、ツンデレっていうのでしょう?」
【零崎軋識】
「かるーく零崎を始めるちや」
【右下るれろ】
「あたしは一人さ」
「生まれたときから、ずっと一人さ。木の股から生まれ、石をかじり、泥を啜って生きてきた」