初期型「MELEE」(麻布die pratze)を観に行った

ポタライブで知り合いになった垣内友香里さんと重森一さんがメンバーの初期型を観に、会社を出てから麻布die pratzeにレッツゴウ!
会場である「麻布DIE PRATZE」入口と、その向こうにそびえ建つ東京タワー

初期型第2回公演となる今回の「MELEE」、これは“乱闘”とか“混乱”、“騒ぎ”といった意味だそうです。
立派な英語なんですが、発音は“メイレイ”と読むのだとか。
英語だったら“ミィリィィィィィ”と読みそうなんですが、「“メイレイ”です、お間違いのないように……」とは主宰者によるオープニングのご挨拶。
初期型「MELEE」(麻布die pratze)
その挨拶の語尾がサイレンのように鳴り響くと同時に、ショウは開幕。
会場内にハードコアなデスメタルが鳴り響き、メンバー各自が交代で、大きくスクエアに白いテープが貼られたステージ中央に立っては、それぞれ独自の振り付けで踊りまくる踊りまくる。
他のメンバーは脇に退きながらも激しくシェイク、シェイク。
この動き、どこかで見たような……と思ったところで「ああ、そうか!」。
プロレスなんですよ、プロレス。プロレスのタッグ試合。
やる気はあるけどメチャクチャ弱い若手選手が、リングの中央でベテラン選手にボッコボコにやられているシーンがかぶるのです。
それをタッグパートナーが必死に「代われ、代われ」と身を乗り出して、タッチを受けるものの、その選手もやはりボッコボコにやられてしまう。
そんなオープニングに、気分はすっかりプロレスモードなんです。
その後のパフォーマンスもすべて「プロレス的だ」と感じてしまうのでした。
“コワイ”女性メンバーが他のメンバー全員に襲い掛かるパフォーマンスもあったのですが、あれなんてメンバーを捕まえてはゴロゴロと床を転がるところは完全に“グラップリング(寝技)”の試合なんですよ。

そういう意味では、確かに今回のパフォーマンスでは、根底にタイトルの“乱闘”“混乱”“騒ぎ”といったテーマが流れています。
しかし決してその言葉から受け取れる「暗いもの」ではありません。
初期型というカンパニーのコンセプトとして、「面白いと思ったものは徹底的に面白がる」といったものがあるのではないでしょうか。
例えば、稽古でのやり取りが面白かったら「これ、お客さんに見せたら面白いんじゃない?」「面白い、面白い」「じゃあ、これ演ろう」……といったやり取りが予想される、稽古の様子を取り入れたパフォーマンスが出来上がる。
てっきり事故的なアドリブかと思いきや、その後の流れでは計算していたとしか思えないパフォーマンスも多々。
どこまでが計算された動きなのか、どこからがアドリブなのか、もう判りません。
そういったしたたかさがメンバー全員持っているのです。
しかしそれ以上に、メンバーの持つ「面白いと思ったものは徹底的に面白がる」といった思いがヒシヒシと伝わり、決してストイックさの持つ息苦しさや、したたかさが醸し出すイヤミといったものが感じられない、メチャクチャ楽しい90分間だったのでした。

ああ、そうか。
この「面白いと思ったものは徹底的に面白がる」といったコンセプトも、また、プロレス的なのかもしれません。

あと、どのパフォーマンスにも“自らの身体を徹底的にいじめ抜く”といったところも感じさせられました。
この“自らの身体を徹底的にいじめ抜く”のも、またひとつのテーマだったのかもしれません。
ただし、それはコンテンポラリーダンスによくある“ストイック”さというものはまったく感じさせられません。
やはりここでも「面白いと思ったものは、徹底的に面白がる」ものが感じさせられたのでした。
その結果として生まれてきたのが、ドMな男“トリプル・マゾヒスト”に繋がるのではないでしょうか。
ドMな男“トリプル・マゾヒスト”の、観客をも巻き込んでの身体を張ったパフォーマンスには、ぼくは涙を禁じえませんでした。

前回公演の1部がYoutubeにアップされています。

一度観てしまったら、もう耳にこびりついて離れないですよ。
「ちょんぎったれいぃいい」