ミラクル☆パッションズ「あの虹をこえたら本気出す」(高円寺 スペース ラビ アデッソ)

マチネでポタライブを観たあとは、ソワレのために高円寺へ移動です。
JR高円寺の駅を降りると「何じゃこりゃっ!」
ホーム上は身動きがとれないほど、人・人・人で溢れかえっているんですよ。
朝のラッシュ時でも、ここまで人が溢れそうになっていることは見たことがありません。
いや、本当にホームに人が溢れ出しそうなのか、電車がなかなか発車することができないほどなんです。
うわー、あぶねー。ポロリポロリと転がり落ちそうだ。

訳も判らず人混みに押されるようにされながら苦労して駅前に出てみると、さらに「何じゃこりゃっ!」
駅前のロータリーは何だかクーデターが行われたのか、戒厳令が敷かれているのかと思えるほどの物々しさ。
警官隊が出動していてタダ事ではありません。
メインストリートは交通遮断されて繰り広げられているのは......

阿波踊り!

高円寺なのに阿波踊りとはこれいかに......などと堅いことを言ってはいけません。
どうせ身動きとれないのなら、いっそ、いさぎよく阿波踊りを見て行こうぜ!
高円寺の駅がすごいことになっていた「阿波踊り」
用もないのに野次馬根性で覗きこむぼくは、典型的な「見る阿呆」です。

何とか人混みを通り抜けました。
あとは一目散にギャラリーに向かうのみ、です。
今日観に来たミラクル☆パッションズは、ポタライブのワークショップでご一緒だった涌坂草平さんが所属しているコント集団なんですね。
(公式ホームページには、「コント、映像、パフォーマンス...何でもありのエンターテイメント集団」と書かれてありました)
ご本人から「今回は、"ギャラリー"でやりますから、定員数が少ないですよ」と聞いていた会場に到着、恐る恐る入っていくと......女子率、高っ!
もう9割方がお嬢さんなんですよ。それも若い!
うひゃあ、ちょっと焦っています。
ヤバイですよ、ヤバイ。何しろ、さっき晩御飯で

天下一品ラーメン

なんて食べちゃったよ......。
キャピキャピ沸き立つ乙女の園に、ラーメンのにおいをプンプンさせたオヤジの登場に、申し訳なさが全開です。
おっちゃんはただ1人、狭い椅子の上で身を小っちゃくしています。
しかしそれでも小さな椅子からは、オッチャンがはみ出してしまっています。
前後左右の方、すんません。

そんな訳で満員ギュウギュウ御礼状態で幕を開けたミラクル☆パッションズ、内容はずばりコントです。
それも中学生男子が全力投球で日々考えているような、"おバカなことに全力投球"系。
ああ懐かしの過ぎ去りし日々。
ぼくも中学生の頃はおバカなことばかりをマジメに考えていたことを思い出しましたよ!
というかどうして忘れていたのかな!
ああ、それがノスタルジィ。

しかし彼らが織り成す、この一見"おバカなことにムダな熱意を掛けている"ことだけに目を奪われてはいけません。
確かに、1つ1つのコントはおバカです。
ところが、これらコントのそれぞれを改めて全体的に見返してみると......おおう。
それぞれのエピソードが、別のエピソードの伏線を張っていたことに気付かされるのです。
そしてラストシーンでは、これらあちこちで仕掛けられた伏線が大きく回収されていき、無意味なように思えたタイトル「あの虹を越えたら本気を出す」として見事に集約されたのでした。
ある意味、これはミステリ的な仕掛けともいえるのかもしれません。

クライマックスのシーンでは、観客が会場を抜け出し、物語内で繰り広げられている"移動教室"(林間学校のこと?)とともにツアーを行くという趣向がありました。
これまたスゴイのです、スゴイ。
何しろ屋外に出ると、確かにサバンナの熱い風がぼくの全身を吹き抜けていくのですから。
ああ、ぼくの身体は確かにあの瞬間、シマウマやライオン、ヌーとともにいたのでした。
入場チケットは名札付き(笑)。ミラクル☆パッションズ「あの虹をこえたら本気出す」(高円寺 スペース ラビ アデッソ)