長嶋有のサイン本......ですよね?

文學界新人賞でデビュー以降、芥川賞はもとより、第1回大江健三郎賞までも受賞した長嶋有ですが、そんな長嶋有の大江賞受賞後第1作目が『エロマンガ島の三人』。
ぶわっはっはっは。なんだ、このタイトル。
たとえ芥川賞を受賞しようとも、大江賞を受賞しようとも、まったくそんな権威を笠に着ることなく、常に長嶋有は長嶋有であり続けるのです。

そんな長嶋有の『エロマンガ島の三人』がサイン本として、丸善丸の内本店で売られていたのですよ。
気になります、メチャクチャ気になります。
何しろサインの主は長嶋有。
長嶋有といえば、以前からこのブログでも色々とご紹介してきましたが、プロ作家仲間たちと文学フリマで1500部限定の同人誌を出品したり、福永信『コップとコッペパンとペン』でサイン本ならぬ"サイン用紙"のウラにお茶目なことを書いてみたりと、アレコレ楽しませてくれているのですから。

さて、今回はいったいどんなことをやらかしてくれているのでしょうか。
ドキドキしながら買った本を開いてみると......あれぇぇぇ?!
山崎ナオコーラのサインが......?!
山崎ナオコーラのサインが......?!

これはいったいどういうことなのでしょう。
長嶋有のサイン本かと思いきや、山崎ナオコーラなんですよ、山崎ナオコーラ。
山崎ナオコーラのサイン本になってしまっています。
ぼくは間違えて、山崎ナオコーラの本を買ってきちゃったのでしょうか......。
慌てて書店カバーを掛けられた表紙を見てみたのですが、間違いありません。
ちゃんとこの本は長嶋有の『エロマンガ島の三人』なのです。
うーん......(大混乱)。

そんな訳で、改めてサインの書かれてある箇所をもう一度よくよく見てみたのでした。
すると......おおう!
なんと、こんなところに長嶋有のサインは書かれてあったのでした。
やっぱりこれは長嶋有のサイン本なのでした(でもメインは山崎ナオコーラっぽい)

なんとこれ1冊で、長嶋有だけではなく、山崎ナオコーラのサインも楽しめると言う、いわば「1冊で2度おいしい」オトクなサイン本なのですね。
(でもやっぱりメインは山崎ナオコーラっぽい)
これはどうも、先日この丸善丸の内本店で、山崎ナオコーラがエッセイ集『指先からソーダ』を刊行した記念に行われたトークショーで、ゲストに長嶋有が来たときにつくられた"奇跡のコラボレーションサイン本"ではないかと思うのです。

......とすると。
このお店では、あわせて山崎ナオコーラの新刊エッセイ、『指先からソーダ』もサイン本として平台に山積みされているのです。
ひょっとしたら、この山崎ナオコーラのサイン本には、逆に長嶋有のサインが侵出してしまっているのではないか、そんな気になってしまって仕方がない訳なのですよ。

ああ、しかし。
山崎ナオコーラ『指先からソーダ』のサイン本は、もう既に別のお店で購入してしまって、持っているのですね。
(これ↓)
もう既に買ってしまっている山崎ナオコーラの新刊エッセイ『指先からソーダ』のサイン本
さて、ここでぼくはどうするべきなのでしょうか。

  • 長嶋有との奇跡のコラボレーションサインは我慢する
  • 長嶋有との奇跡のコラボレーションサインに気付かなかったフリをする
  • ダブリ本承知で長嶋有との奇跡のコラボレーションサインを買う
  • 長嶋茂雄と長嶋一茂の奇跡のコラボレーションサインを探して周る
  • 長嶋茂雄だと思ったら関根勉だった
  • 関根勉だと思ったらプリティ長嶋だった
  • プリティ長嶋とドン川上は実は仲が悪いらしい
  • プリティ長嶋は今では千葉県市川市議会議員である

......などと様々な選択肢が浮かぶなか、悩むことたっぷり5秒(ほとんど悩んでません)。
山崎ナオコーラ『指先からソーダ』を手にとって、レジに向かってしまっているぼくがいたのでした。
ウッシッシッシッシ。
大人なのに、我慢することができないぼく、レジでお金を払うと店を出る前から「どれどれ......」と中を覗いたのでした。
すると......!

ただのサインなのでした
※▲♂☆〒♯!!!

なんと言うことでしょう、メッセージすらない普通のサイン本なのでした......。
しかも、山崎ナオコーラのサインの特徴である「ナオコ"ー"ラ」の"ー"がメチャクチャ短いんですよ。
"欲を出してサイン本を買うとロクなことがない"という教訓だけを残し、山崎ナオコーラのサイン本がダブってしまったぼくのサイン本棚なのでした。
欲を出すと無意味にダブってしまうのですよ......

何やってんだろ、オレ。