島田荘司の大河小説『Classical Fantasy Within』、その断片

会社から帰ると、ポストに何やら厚めの封筒が入っているのです。
差出人は「講談社」......?
何だろ。特に最近、講談社のサイトから何かを買った覚えはありません。
いや、本にしてはやけに薄いのですよね、封筒の厚さが。

「うーん、気になる......」と部屋に入るなり、封筒を一気破り。
すると出てきたのは、島田荘司『都市、ハロゥウインダンサー』と題された小冊子が1冊。
講談社BOXファン倶楽部 FUNK LOVE『KOBO』Vol.01別冊 島田荘司『都市、ハロゥウインダンサー』

あ、そうか! すっかり忘れていました!
来年、講談社BOXから書き下ろしで、島田荘司が1年掛かりで"大河小説"を刊行する記念として、講談社のサイト上で小冊子をプレゼント!という企画があったのでした。
それに応募していたのをすっかり忘れていましたよ。
どうやらそれに当選したらしく、送られてきたのでした。

正式にはこの小冊子は、講談社BOXファン倶楽部の会報誌FUNK LOVE『KOBO』の別冊という位置付けのようですね。
"大河小説"のタイトルも、もう『Classical Fantasy Within』ということで決まっているようです。
その『Classical Fantasy Within』の一部として書かれた「都市、ハロゥウインダンサー」が収められているのでした。

うーん、いったいこれはどういう物語なのか。
「とても奇妙な物語」としか言いようがありません。
インド洋のスマトラ沖にある、「ハロゥウインダンサー」と呼ばれる奇妙な都市の描写が延々と続きます。
この奇妙な描写がメチャクチャ島田荘司っぽい。
というか、これはもう間違いなく島田荘司です。
「一体何じゃそりゃ。現実にはあり得ないだろ、それ」としかツッコめない内容は、もう島田荘司にしか描けないヘンチクリンさですね。
例えば『眩暈』とか『魔神の遊戯』、『ネジ式ザゼツキー』、または『摩天楼の怪人』あたりで出てきた"奇妙さ"に似た雰囲気とでも言えばいいのでしょうか。

きっと島田荘司のことですから、最後には「ええ?! そうくるのかっ!(なぜか嬉しそうに)」と読者をキーキー喜ばせてくれるような、そんな奇想天外な着地点を用意していることだと思います。
はてさて、いったいどんな物語が展開されて、どんな着地点を用意してくれていることやら......。
何はともあれ、来年の刊行を楽しみに待ちたいと思います。

ちなみに、まだこの小冊子だけでは、この"大河小説"となる新シリーズ『Classical Fantasy Within』が御手洗潔シリーズなのか、それともノンシリーズなのかは判りませんでした。