そんな我が家のエコライフ

ガレージがこんな状態になっているお宅がありました。
植木に行く手を阻まれるクルマ
これでは、自動車に乗ってお出かけするのも一苦労です。
いったいどうしてこんなことになってしまったのでしょうか。

♪フワ、フワ、フワ、フワワワーン(妄想突入音)

都内の閑静な住宅街の一軒家に暮らす一家のパパさん(43歳)は、いつも何かにつけ、豪語するのでした。

「のび太のものはオレのもの、オレのものもオレのもの」
「お、今週号のマンガ雑誌だな、よーしオレが預かっておいてやろう」
「のび太のくせに生意気だぞ」
「大福入りの特製シチューだ。全部喰わないと判っているだろうな」
「のび太め、ギッタギタにしてやる」

明らかに最後の方は豪語と言うより恐喝です。
……と言うか、どちらかというと「のび太のパパ」のような家庭的なパパさんの話が、なぜジャイアンになってしまったのでしょう。
のび太にとってはこれ以上ないほどの恐怖体験。理不尽さ。
何しろ同級生、しかもいじめっ子が自分のママと結婚していて、しかもそいつのことを「パパ」と呼ばなければならないなんて!
嗚呼、これはこれで「ドラえもん」のひとつの名作となり得たかもしれませんよ、藤子先生。

いやいや、そんなジャイアンのことは全然関係ないのです。
話を戻しましょう。

そんな豪語するパパは、今日も家に帰って来るなり、「よーし、パパは今日からエコしちゃうぞっ!」
会社で何か琴線に触れることがあったのでしょうか。
しかし、家族はこれまでパパの“言うだけ番長”ぶりにすっかり振り回されてきたので、まったく聞く耳を持ちません。
しかしそんな家族の態度に頓着せず、パパは張り切って盛んにエコライフを説いて回ります。

「エアコンは温度を28度にしておくんだぞ」
「おおっと、冷蔵庫の開け閉めは素早くだ」
「こら! 風呂は前の人が上がったらすぐに入りなさい!」
「誰だ、トイレの電気がつけっぱなしだ!」
「テレビを観ないときは、コンセントを抜いておけ」
「ビデオもコンセントを抜いておく! タイマー録画禁止!」

もう訳判りません。
しかし肝心のパパはと言うと、次の日会社から帰るなり「いやー、今日も暑かった、暑かった」と言いながらエアコンを強にして部屋をガンガンに冷やすわ、「ビール、ビール……。おつまみ、おつまみ……」と言いながら冷蔵庫のドアを開けっ放しにしているわ、テレビでナイター見ながら居眠りしているので消そうとすると「おい、観てんだぞ!」と起き出して怒鳴るわ、メチャクチャです。

そんなパパさんの“言うだけ番長”(←死語……と言うか絶滅語)ぶりに、とうとう怒りが爆発したママさん(41歳)と娘さん2人(高2と中1の仲良し姉妹)。

「だったら、パパが一番にエコライフを実践しなさいよ!」

次の日、パパさんが会社に行こうとクルマに乗り込むと、ガレージがこんなことになっていたのでした。
植木に行く手を阻まれるクルマ
「ガソリンを使用しないことが一番のエコかもね」と、物陰から覗いてニヤニヤ笑っているママさんと娘たち。
こうしてこちらのパパさんはクルマの使用を禁じられてしまったのです。
いや、そこはそれ、クルマそのものを完全に手放してしまうと、さすがにそれは不便なのはママさんと娘たちもよく判っているのです。
だからこうして植木で通せんぼすることで、「どうしても使わざるを得ない状況の時だけ」使用できるようにしたのです。
「趣味は盆栽」と、これまた訳の判らない豪語をするパパさんだけあって、庭は植木鉢で溢れかえっているので、ママさんと娘たちもガレージをロックアウトするのに事欠きません。
そんな訳で、パパさんはクルマを使おうと思ったら、毎回数十分掛けて、ひとりでこの植木をガレージから庭の陽当たりのいい場所まで移動させなければならなくなったのでした。

今やこのお宅で一番のエコライフを送っているのは、“言うだけ番長”だったパパさんなのでした。

♪フワ、フワ、フワ、フワワワーン(妄想から帰還した音)

……はっ!
勝手に人の家のガレージを写真に撮っておいて、しかも勝手に妄想を膨らませて……何やってるんだ、オレ。
もし数百万分の一の確率で、このガレージのお宅の方がこのブログをご覧になっていたら、誠に申し訳ございません。
決して他意はございませんので、どうかご容赦ください。