蘇部健一が放つ最終兵器

以前のブログでも伝えたように、講談社ノベルスは今月から"創刊25周年記念"ということで、イベント盛りだくさんなのですね。
講談社からアナウンスされているだけでも

  • 全国25ヶ所でのサイン会に講演会
  • 書店店頭でもらえる! 25種類もの特製しおり
  • 応募者全員にもらえる! 特製ブックカバーと25年間の全点目録

とあります。
しかし意外なところでもジンワリと"創刊25周年記念イベント用グッズ"があったのでした。
それは「書店用のカバー」。
見た目は、紀伊國屋書店のカバーと色が似ているので、もし紀伊國屋書店で黙ってこのカバーを掛けられていたら気が付かなかったところです。
ところがよくよく見てみると......
講談社特製の書店カバーをひっそりとつけてくれます
講談社ノベルスの犬が!

こんなところでもさりげなく宣伝を展開している"講談社ノベルス創刊25周年"なのですが、なぜか本屋さんの店頭では、さほど販促を展開しているようには見えないのです。
うーん、ひょっとすると講談社ノベルスは黙っていても売れちゃっているからかもしれません。
何しろ、それまで"オジサンの友"だったノベルスを「新本格ミステリ」として位置づけ、また画期的な表紙の一新により一大ムーブメントを巻き起こしたのが87年の綾辻行人。
さらには、「新本格ミステリ」から「ライトノベルス」への移行にいち早く目をつけ、またしても表紙を一新させては現代へと至るその目の付け所は、まさにエンターテイメント小説時代を先取りしているといっても過言ではないでしょう。
そして予想だにしなかった、舞城王太郎や佐藤友哉など「メフィスト賞」からの若手作家が文芸路線の受賞までしてしまうほどになってしまう大番狂わせ。
そんな講談社ノベルスだからこそ、敢えて店頭では何もしない強気な路線で静かにイベントを進行させているのですね!

ところがですよ!
そんな強気の講談社ノベルスのはずなのですが、なぜか蘇部健一の『六とん3』だけ、販促グッズがスゴいのですよ。
このコーナー、どうですか、これ。
販促グッズで埋もれた蘇部健一『六とん3』
なんですか、このぬいぐるみは......。
隣に置かれた「メフィスト」の上に完全に乗ってしまっています。
そして"販促"と言いながら、これではどこに肝心の本があるのか判りません......。
隣にある大沢在昌の『ニッポン泥棒』が売れないと、とんかつにされてしまうのかと思ってしまう人もいるに違いありませんブー。
しかも、無事に本を発見して、このハコから取り出そうとしても......取り出しにくいっ!
指を伸ばすと、ちょうど爪の付け根あたりの爪と皮の間にハコの圧紙が刺さってしまいそうなんです。
血、出ちゃうよ......。

おおう!
こちらの本屋さんでも、同じようにブタさんのぬいぐるみと謎のハコに入れられた『六とん3』が平台にありましたよ。
こちらはブタさんが邪魔して、本が取れません......。
やっぱり販促じゃないのかしらん、これ。
ブタさんのぬいぐるみは色違いなのでした
しかも、何やらPOPが貼り付けられてあります。
思いっきり下から覗き込んでやりましたよ。
なんと、作者自身による手作りだったのでしたブーッ!
なんと作者による自作でしたかブーッ!
(なぜか"自慢POPです!!"に見えてしまいます......)

調べてみると......どうやら本当に作者自身が各書店を突撃的に営業回りしているようなのです。
小脇にブタさんのぬいぐるみと、とんかつと思わしき謎の"オブジェ"が貼り付けられた怪しげなハコを持って本屋さんをまわる蘇ブー健一......。

ひょっとすると本屋さんとしては、「希少価値を出すため」にこのようなお知らせを掲示しているのかもしれません。
いやいや、しかしぼくにはどうしても「こんな商品を隠すような置き方をするのは我々じゃないんですよ」と言い訳しているように思えて仕方ありません。

しかし蘇ブー健一が用意した、書店回り営業はこれら秘密グッズだけでは済まないブーッ!
なんと、彼は最大にして最強の最終兵器を用意していたのでした。
それは......
メガトン級の爆弾にも匹敵する蘇部健一『六とん3』のサイン本

で、で、で、出たぁー!
蘇部健一のサイン入り『六とん3』!

わはははは。
どうですか、蘇部健一のサイン本ですよ、蘇部健一! 蘇ブー健一! 元祖高木ブー伝説!
(......最後はまったく関係ありません)
希少価値にもほどがあると思われます(←かなり失礼な)。

ちなみにこのサイン本、赤い靴跡のようなものが付いていますが、誰かに足蹴にされたわけではありません。
ハンコか、消しゴム版画......?
とにかくそういったものでかたどった「六枚のとんかつ」だと思います。

相方は呆れて口もきいてくれなくなりました。
(先日、こちらではない別の日記で書いた「人生の最終目標」となったサインを手に入れたときの方が、まだ呆れ具合もマシだったようです)