フト気が付くとニャンコに周りを取り囲まれている

お昼休み。
コンビニで買ったお弁当を食べようと、フラフラと公園に立ち寄りました。
「ヨッコラショ」とベンチに座り、おもむろに弁当の封を開けながらフト辺りを見回すと……おお、あれは!
楽しそうにお話しをしている女性2人の傍で、まるで自分も仲間のように座っているパンダネコがいるのです。
人間に、まるで仲間のように溶け込んでいるパンダネコ
ネコってホントは寂しがりやさん。
夜は夜でネコの集会をしているくせに、昼間も寂しくて人の集まるところに出てきては、寂しさを紛らわせているのです。
などとファンタジーな世界に片足をツッコミかけているぼくは真昼の妄想野郎。
「ああ、私のお花畑はどこ?」「私はここにいるわ!」「青春のイジワルー!」「若いって罪なことよね」などと叫ぼうと辺りを見回すと……どわぁぁぁっ!
なんと、あちらこちらのベンチに座る人たちの周りを、ネコどもがまんべんなく取り囲んでしまっているのですよ。

お茶を飲む2人には、2匹体制で、
ベンチでお茶を飲む2人の様子を伺うニャンコ2匹
1人でお弁当を食べるお姉さんには、なんと3匹体制で、
もし抗争が勃発したら、お姉さんは1:3で明らかに不利なんです
あたりのベンチはすっかり包囲されているのでした。

彼ら、ニャンコどもはとにかく、いきなりどこからともなくワラワラと涌いて出てくるのです。
確かにさっきまではいなかったはずなのに、振り返ると、もうすでにそこにチョコンとお座りしているのですね。
しかもニャンコにみなぎるこの緊迫感はいったい、何なんですか。
これはもう「ネコの集会」なんて生やさしいものではありませんね。
見ていると、大体はお弁当を食べているヒトのところ集まっているようです。
なるほど! 「それ、ちょうだい」と“おねだり光線”を発していたのですね!

例えばコヤツ、どうですか。
ネコ、特に野良ネコといえば、クールで孤高でわがままで気ままでシャイで勝手なヤツなんです。
なのに
こっちのオジサンに「ちょうだい」。向こうのオジサンにも「ちょうだい」。
どちらのオジサンがメシをくれるかなあ……とキョロキョロしていて、優柔不断なことこの上ありません。
しかも!
なんとニャンコの真似をしてか、ハトまでが「それ、ちょうだい」と“おねだり光線”を出し始めましたよ。
ハトにまで「それ、ちょうだい」と“おねだり光線”を出されたオジサン
ハトですよ、ハト!
あんな追いかけ回したらすぐに逃げていくような、あのハトまでも「おねだり光線」を出すと、たまにはメシにありつけるという学習を、天敵であるネコから学んだのでしょう。
(ネコにしてみればヒトからメシを貰えるからハトを襲う必要もないので、もはや敵対関係にはないのかもしれません)

一方、おねだり光線を出しているのに相手にされないニャンコども。
彼らのほとんどは次のターゲットに狙いを定めて、ゾロゾロと移動をしていくのですが、なかにはダダをこね出すヤツもいるのです。
ちょうだい、ちょうだい、ちょうだい、ちょうだい」……(チラッ)
しかもダダをこねながらも、時折そっと「どうかな?」と様子を伺っているあたり、オモチャを買ってもらえない子供状態なんですよ。
孤高なイメージのネコが、見事に崩壊していくよ……。

最後に、これは内田百けん先生とノラ(のイメージ)。
内田百けん先生がノラを呼び止めると、ノラは「なあに?」とお返事しています。
内田百けん先生がノラを呼び止め、「なあに?」とお返事