駒場でポタライブ・ワークショップ「5.構成-B」

【前回までのあらすじ】
駒場で行われるポタライブのワークショップに、いきなり横から参加を申し込んでしまった大胆不敵でお茶目なぼく。
しかし、どのような作品構成にするのか手助けとなる「チャートづくり」では、なぜか
  • ハゲ
  • ズラ(ヅラ)
  • はだか
  • トイレ
  • パンツ
などと品性を疑われるようなキーワードがズラリと並んでしまったのです。
品性下劣ワードが羅列する「チャート」
さて翌日には、この「チャート」をもとに発表をしなければなりません。
危うし、オレ。
どうする、オレ。

そんな訳で今日、あいにくの雨のなかを再び駒場へやってきたのでした。
ぼくのカバンのなかには、例の品性下劣チャートも忍び込ませてあります。
来てしまったからには、「……すみません、何だか熱っぽくて……あ、お腹も痛くなってきてしまいました」などと逃げることはできません。
当たって砕けろ、木っ端微塵。
もうこうなってしまっては、最後までやらなければならないのです。
若気の至りなんです、あはははは。
(いくつまで「若気の至り」で済まされるのか判りませんが……)

そして恐怖の発表タイム。
オウ~、何て神様はイタズラ好きなのか、発表の順はぼくがトップになってしまったではありませんか。
そんなこんなで「ぼくのポタライブ、略して“ぼタライブ” vol.2 駒場篇」の始まりなのです。

ルートとしては、まず京王線の駒場東大駅前をスタートし、そのまま東大に突入するのです。
ゾロゾロと東大構内に無断進入しています
「部外者は立ち入り禁止だよ」と注意されたらどうしよう……とドキドキしちゃいましたが、素知らぬ顔で集団でゾロゾロ歩いていると、難なく構内に潜入成功しちゃいました。
東大構内に入り込めたら、もうあとはぼくの独断場。
「ハゲ」に「ヅラ」、「はだか」に「トイレ」に「パンツ」のオンパレードですよ。

すみません、ぼくの持ち時間はあと何分でしょうか……?
発表本番中なのに「今、何時かな……」などと時間を気にしています。

せっかくの発表なのに、雨が降るとうっとうしいなあ……
せっかくの発表本番なのに「雨が降ってうっとうしいですねぇ……」などと空模様を気にしています。

「あれ? 雨が止んできましたか?」と、まだ空模様を気にしています
発表が始まって30分近く経とうとしているのに、「あれ? 雨が止んできましたか?」とまだ空模様を眺めています。

雨が止んで、ラララン、ラン、ラン♪とスキップしてるオッサン
雨が止んだのがよっぽど嬉しかったのでしょう。
傘を放り出してそこら中をスキップして駆けめぐり始めたオッサンが約一名。
いや、これは実に不気味な光景なのですよ。

「え、雨止んでないよ」とションボリ
雨が止んだと思ったのは気のせいで、単に霧雨になっただけだと判ってションボリ肩を落とすオッサンなのでした。

以上が「ぼくのポタライブ、略して“ぼタライブ” vol.2 駒場篇」の全篇です。
……というのはウソです、すみません。
写真はすべて本当にぼくの発表風景なのですが、キャプションが全部ウソなんです。
どんな内容か気になる方は個別にお問い合わせください。
(もっと大ウソを教えちゃうと思いますが……)

なぜこんなに大ウソをついてのかと言うと、ぼく以外の参加者はプロばかりだったのですね。
そんななかでシロート野郎の発表内容なんて、とても恥ずかしくて言うことができません……。
もう「こんなシロートが混じっちゃってどうもすみません」状態なんです。
しかし考えてみれば、発表の順序はぼくが最初で本当によかったですよ。
こんなスゴイ方々の後で発表するなんて怖くてできません。
「どうしてもやれ」なんて言われたら、それこそ本当に熱が出て、お腹が痛くなって、ついでにゲロ吐きまくっちゃいます。

まずはひょっとこ乱舞のチョウ ソンハさん
ひょっとこ乱舞と言えば、初見だった「銀髪」では「これでもか」「これでもか」と次々繰り出されるそのテンションの高さに、もう圧倒されっ放しだったのでした。
今日は、その主役だったチョウ ソンハさんが目の前で演じるのですからね。
こりゃもうスゴイの一言に尽きます。
彼の放つ言葉が「なぜか」その通りに見えてくる、彼の行く方向が「なぜか」世界観が変わってしまう、そして最後に解き放った言葉にカタルシスがもたらされるのでした。
チョウ ソンハさんの「お邪魔しまーすっ!」

続いては害獣芝居の澄井葵さん
彼女は詩を朗読していきながら、公園の階段を一歩、一歩と上っていくスタイルです。
これがまた不思議な効果を生み出すのですね。
階段をゆっくり上る動作がよかったのか、それとも彼女が紡ぎ出す詩の言葉が「言霊」になってしまったのか、それともその両方なのか。
詩の世界と現実がシンクロしたのか、詩の世界が現実世界を浸食したのか、眼下に広がる駒場の街並みが、まるで映画を見ているかのような感覚に陥ってしまって、クラクラさせられたのでした。
言葉として発せられた詩の世界は、現実世界を変えるのでしょうか

そして最後は、青年団の作・演出家、井上こころさん。
この時点で時刻はもう18時半、あたりはかなり暗くなってしまっています。非常にシビアな状況での発表となってしまいました。
それでも、個人的には、かえってこの「見えるか」「見えないか」といったギリギリの状況であるからこそ、想像力がかき立てられ、とても面白い効果を生んでいたのではないかと思うのです。
また緩急を織り交ぜた「スピード感」、そして縦と横を交えた「立体感」を組み込んだ見せ方も、目からウロコが落ちる思いがしました。
黄色い花と緑の葉と赤い傘

こうしたワークショップに参加して、いつも思うことは、「作家であれ、俳優であれ、ダンサーであれ、何らかの“発表”を行う人たちは皆、全身全霊を掛けて作り込んでいる」ということ。
普段であれば「公演」という完成された形だけでしか見ることができないものを、実際に苦しんで作りあげていくところや、また「つくる思い」を真っ正面から向き合う機会となるワークショップに参加できることは、これは本当にすごいことだったんだなと思います。
それだけに、6月から始まる中級篇、これはもう相当の覚悟で臨まないと、お腹壊して死んじゃうかもしれないなあ……と心配になってしまうのでした(←何だかまじめに心配していないっぽい)。

コメント

うわあ!!中級だ!!なんとなく雰囲気がわかります!!
すごいですねぇ・・・もうパフォーマーですねぇ~
これはもうしばらくしたらなかはしさん、一編書いてしまうのではないですか戯曲。とか。

あぁ関西でも誰かやってくれないかしらポタライブ・・・(他力本願)

chietheさん、ごめんなさい!
書き方が悪かったですね。今回のはまだ「初級篇」なんです。
(まだ「初級篇」ということが判りづらかったので、前日の「駒場でポタライブ・ワークショップ「4.構成-A」」の出だしをちょっと書き換えました)

しかしまだ「初級篇」なのにこのプレッシャー、この完成度、もう本当に「シロートが紛れ込んじゃってすみません」状態なんですよ。
観客はポタライブ定員15名をはるかに下回る8名なのに、もうイッパイイッパイです。

「初級篇」はひとりで作品がつくれるようになることが目標だったのですが、「中級篇」は集団創作となっちゃいます。
えらいことです。シロート一人が皆の足を引っ張りかねません。
「あんなヤツと組むのはいやだ」と言われることも考えられます……ゾワゾワ。

そんな訳で6月はさらにイッパイイッパイになっているかもしれませんです……はい。