西加奈子短篇集の恐るべき販促戦略

西加奈子が初めての短篇集『しずく』を出版しました。
そんな訳で、紀伊國屋書店の新宿南店では西加奈子の専用特設平台がドーンと登場してるのですよ。
西加奈子、初の短篇集『しずく』発刊記念特別平台、ドーン
本屋さんの定点観測に勤しむウォッチャーとしては、特に専用特設平台があるだけでは珍しくも何ともない訳です。
しかし今回、これまで見たこともない方法で販促をしていたのです。
POPでも看板でもなく、そこに掲げられていたのは
確かに、西加奈子のキュートなサインを直接見てしまうと、手に取らずにはいられなくなる

サイン本の中身の直接展示!

っかぁぁぁ~、これはなんと恐るべき販売戦略なのでしょうか。
確かに西加奈子のサインは、名前だけでなく、毎回キュートなイラスト(しかもかなり種類がある)と、一言が添えられているので、そのイラスト見たさにサイン本を楽しみに買ってしまうのです。
それを直接こんな形でアピールしてしまうとは......紀伊國屋書店、おそるべし。

しかしこの展示してある本はもう売り物にはできないですよね。
こうしてずっと開かれた状態では、変な形とか付いてしまいそうですし。
そもそも、サイン本は書店の買い取り品なので返品は不可だから、返すわけにもいかず、これはもう担当者のお買い上げになるのでしょうか。
ん......? ちょっと待ってください。
ということは、あらかじめ担当者が自分の好きな作家のサイン本が入荷されたら、「販促用の展示コーナーをつくります!」などと言いながら、1冊を開いて、それ自体をPOPにしてしまえばいいんです。
で、展示が終わったら「変な形が付いてしまったので、責任とって買い取らせていただきます」。
おお、どんな人気作家のサイン本でも、これなら確実に手を入れられますね。
もし「変な形が付いていても大丈夫です。気にしません」というお客さんが来たらどうするのかなあ......と、ちょっと無責任に気になってしまったセコい野郎なのでした。

しかもこの本、装丁もなかなかキュートなんですが、なんと! 今なら西加奈子のイラスト入り「特製カバー」がもらえるそうですよ。
西加奈子のイラスト入り『しずく』専用特製カバー
"特別"とか、"特製"とか、"限定"とか、"リミティッドエディション"とか、"あなただけに"とか、とにかくそういったフレーズにはトコトン弱いぼく。
「特製カバー」には興味津々です。
でもレジで「特製カバーを付けてください」なんて言わないといけないのかなあ、それはちょっと卑しいみたいで恥ずかしいなあ、ヤだなあ......などとウダウダしていると、なんと。
何も言わなくてもレジのお姉さん、スルリスルリと「特製カバー」を付けてくれたのでした。
さすが判っていらっしゃる。

しかしこの特製カバー。
西加奈子自身によるイラストとタイトルが入っているのはキュートでいいのですが、残念ながら紙質は普通に本屋さんが掛けるカバーのような薄さなんです。
いや、カラーになっている分だけ、もっと脆くて弱そう。
なので取り扱いには厳重に注意しなければなりません。
雨で濡れたりしたら、もうボコボコにふやけてしまって一発アウト!ですね。
持ち歩くときは「特製カバー」は外して、普通の本屋さんの「書店カバー」に差し替えた方がいいかもしれません。

ちなみに今回、ぼくが選んだ西加奈子サイン本に描かれていたイラストは
こんばんはー。マックシェイクです
これは......マックシェイク......なんでしょうか?

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