ある意味スゴイ販促POP

またしても万城目学の話題ですみません。

先日は、「カモン、マイシカ!」の著者直筆色紙の張り出し位置で、(ぼくのなかでは)物議を醸し出していた万城目学ですが、今度は販促POPです。
やはりこちらのお店でも、本屋大賞ノミネート効果からか、"青春バーベキュー物語"である(ウソです)『鴨川ホルモー』とともに、第2作目の『鹿男あをによし』が平台にドーンと積み上げられているのでした。
本屋さんとしては売れるときにバンバン売っておきたいものです。
売りましょう、売りましょう。ドンドン売りましょう。
「万城目......まんじょうめ......?」と初めてこの作者の名前を見るお客さんのためにも、バンバン売りましょう。
そのためには販促POPで、店員さんの熱い思いを伝えるのが一番です。
最近のベストセラーは、本屋さんのPOPから生まれていると言っても過言ではありません。

そして立てられたPOPがこれです!
これまで見たなかでも1、2位を争うほどのすごいPOP
どうですか、この見事なボールペンPOP!
決して美しいとは言えない字で、敢えていい言葉を当てはめてみると......うーん、「疾風怒濤の勢いを感じさせる」でしょうか。
こんなにも(いろいろな意味で)客の目を引きつけるパワーに満ち溢れたPOPは、そうそうお目に掛かれるものではないですよね。

そしてこのPOPは、決して見た目だけのインパクトではありません。
出だしのキャッチコピーからしてスゴイのですから。
いいですか。

鬼才!
紹介!!
大喝采!!!

ですよ。どうですか、この三拍子。

なんと、律儀にビックリマークが1つずつ増えていっています。
しかもなぜか韻を踏んでいます。
そして、意味が判りません。

これまた三拍子のインパクトに満ちあふれています。
きっと、このPOPを書いた店員さんにとっては「韻を踏むこと」がマイ・ブームなのでしょう。
1行目で「鬼才!」と書いたのはいいとして、2行目でいきなり「紹介!!」と来ちゃいました。
「紹介!!」って......。
そして最後に「大喝采!!!」。......ちあきなおみじゃないんですから(それはただの「喝采」)。

さらになんとこのPOP、キャッチコピーや作者名、書名など目立たせたいところはすべて"明朝体っぽい"(あくまで"ぽい")字体でレタリングしています。
このゴシック文字に溢れたIT時代にアナクロニズムを演出すべく、敢えて"明朝っぽく"レタリングをしちゃうあたり心憎いばかりの演出です。
そしてこうしたレタリングは、伝えたいところだけで十分だとばかりに、それ以外の箇所は思いっきり殴り書き......。

こうしてすべて書き終えたところで、「あ、右上が妙に空白だ......」と気がついてしまったのでしょう。
とりあえずこの空白を埋めなければなりません。
そこで思いついたキャッチコピーを下書きもせずに書いてしまったのです。

「良めば」って......これは敢えて狙って書いたのでしょうか?

おそらく書き間違えちゃったのだろうなあと思ったのですが、「いやいや、"良い"と"読む"を掛けてみました」とか言われることも考えられちゃうのです。
(そのダジャレセンスはともかくとして)

あれ? でも、そもそも「良い」と「読む」を掛けるのってメチャクチャ無理があるやん。
やっぱりこれ、間違えちゃってますね。
本屋さんにコッソリ教えてあげるべきなのでしょうか。

こうして各本屋さんで常に様々な騒動を巻き起こしている万城目学『鹿男あをによし』なのでした。
(万城目学が決して何かをしているわけではないのですが)

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コメント

元気ですか~?
ご無沙汰しております。
偶然見つけて時々覗いています。
ワタクシこの3月末でとうとう仕事辞めました~♪
また遊びに来ま~す。

おおう、今や誰もその存在を忘れてしまった、あるいは知らないと言う幻の「書庫の部屋会員番号」415番、いんちゃんじゃないですか。
お久しぶりですね!
偶然見つけて、って……いやあ、本名でバリバリやってますから、いつかはこんな日が来るのではないかと思っていました。
運命という名の神様のイ・タ・ズ・ラなんですよね。
(「ト・ン・ズ・ラ」ではありません)
そんな訳で、これからもよろしゅうごひいきに。

そうだ、お仕事を無事に辞めたんだったら、ぜひとも遊びに来てくださいな。
学生時代のように演劇に連れ回して差し上げましょう(笑)。