豊崎由美の新刊販促POPのすごいひみつ

前作『そんなに読んで、どうするの?』では、文壇界の大御所の某大センセイを激怒させたという書評が袋綴じで発売され、「ほらほら、気になるでしょ、気になるでしょ。だったら買いなさいよ」と読者まで挑発したトヨザキ社長こと、豊崎由美。
彼女の書評集の第二弾『どれだけ読めば、気がすむの?』がサイン入りで平台にドーンと積み上がっていました。
トヨザキ社長の新刊『どれだけ読めば、気がすむの?』
サイン本に添えられてあるのは販促POP。
これ、写真をよくよく見てもらうと判るかと思うのですが、2枚も添えられているのですね。
そんなPOPを2枚も添えちゃって......。どうせアレでしょ、「うずくまって泣きすぎました。。。」のあのパターン(↓)
うずくまって 泣き過ぎました。。。
と一緒で、同じPOPをドッサリ送りつけられて困った本屋さんが手を抜いて重ねて貼り合わせただけでしょ......と思ったところで、「あれ」。

どうもこのPOP、手書きっぽいのですよ。
ちょっとアップにしてみましょう。
『どれだけ読めば、気がすむの?』のPOPをアップにしてみました
確かに「うずくまって泣きました」のPOPでも"これは手書きだ"と間違えてしまいましたが、どうもこれは本当に手書きっぽいのです。
手書き風の文字は印刷だとしても、右下に押された「社長」の文字とネコの落款がホンモノっぽい。
......ということは、本当に手書きなんでしょうか?

それが2枚もあるということはどういうことなのよ!っと、先日に続いてまたなぜかオカマ言葉になりながら(この歳にしてオカマ化してきているのでしょうか)、気になって仕方ありません。
同じ文言で何枚も書いているのでしょうか。

そんな訳で失礼して、重なっている部分をそっと覗いてみてみました。
「ちょちょ、ちょ、ちょっとアンタ、何してんの?」と怒られそうな角度でそり曲がっていますが、大丈夫です。立派な厚紙です。少々のことでは型くずれしませんって(←何を根拠に......)。
見えないモノは見えないので、ちょっと失礼してめくらせていただきました。
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出たーっ! なぜか彦摩呂風味のキャッチコピー!

......まあ、彦摩呂はともかくとして、とにかくPOP1枚ごとに違う言葉を書いているようなんですね。
そりゃ本屋さんも、印刷されたPOPならともかく、手書きの、しかもそれぞれ異なる言葉が書かれたPOPはむげに捨てることはできないですよ。
でも、本屋さんの良心としての「彦摩呂の方はふざけているようにしか見えないので、隠しておきたい」......と言う思いが、2枚重なるようにしてしまったのでしょう。

そんな訳で、ぼくがちゃーんと2枚ともよく見えるように修整しておきましたとも。
メチャクチャ余計なお世話だよ......と言う声が聞こえてきそうですが、そこはそれ、大丈夫。
ちゃーんと彦摩呂の部分は見えないようにしておきましたとも。
これで豊崎由美の手書きの苦労は報われたのです

「ふう! いいことをしたあとは気持ちがいいぜ!」と爽やかに平台を立ち去り、そのままフロアを一周、いつものように定点観測を続けたのです。
そして、先ほどの豊崎由美の新刊が置かれてある平台に、反対側から戻って来たところで「......ん?」
先ほど、ぼくがよく見えるように修整したPOPの裏。
ここにも何かが書かれてあるようなのです。
POPの裏側にも何か書かれてあるようなのです!
まさか......やっぱり印刷だったというのでしょうか。
勘弁してくださいよ......スーツを着ているのをこれ幸いに、出版社の営業マンのフリをしてPOP位置を修整したぼくの苦労は、「どうするの?」。
なぜか怒り方が本のタイトルにあっています。そんな怒りをプンスカピー!
こうなったら元通りに戻してやるぜ、ンモー!......と近寄ったところで「ひぇー!」。
裏面はまた違う言葉が......
裏面は裏面でそれぞれまったく別の言葉が書かれてあったのでした。
すみません、すみません、申し訳ありません。

しかしこれはこれで別の意味で本屋さんも悩んじゃうでしょうね。

「裏面もあるよ、このPOP」
「しかも違う言葉の手書きだしね」
「どうやって張り出す?」
「とりあえず裏も見えるようにしないとね」
「平台の通路側に置いておこうか」
「おお、それいいね!」
「でも、彦摩呂は隠しておこうな......」
「......うん」

などというやりとりがあったかもしれなくってよ。
(最後にまた、なぜかオカマ言葉で締めくくる)