森見登美彦『新釈 走れメロス』のサイン本

会社帰り、いつものように丸の内オアゾにある丸善本店に立ち寄りました。
一昨日も行ったというのに、今日もまた行く皆勤賞。
きっとその心がけに本屋の神さまも、「うむ、今どき感心なサラリーマンぢゃ。褒美を授けて賜ろう」と思ってくださったのでしょう。
森見登美彦の新刊『【新釈】走れメロス』がサイン本で積み上げられていたのですよ。
おお、神さま、ありがとう!
森見登美彦のサイン本が積み上げられているように見えたのですが......

しかし、どうもおかしいのです。
平台に積み上げられた本を、横から見てみると(これ、サイン本が平台の山に埋もれていないかを探すテクニックです)、「サイン本の象徴」であるはずのシュリンク本がメチャクチャ少ないのです。
数えてみました。そう、数えられるほどの少なさなんですよ。
「1、2、3、4、5......」「1、2、3、4、5......」「1、2、3、4、5......」......。
何度数えても5冊は5冊。
なんと今や大ブレイク中の森見登美彦なのに、そのサイン本がわずか5冊しかないのですよ!
前作の『夜は短し歩けよ乙女』のときは、サイン本が売れまくっていたために、平台がこんな不自然なほどまでに凹んでいたほどの森見登美彦なんです。
平台なのに「平ら」ではなくなっています

なのに今回は5冊だけ......?
ああ、そうか。大ブレイク中だからこそ、もう売れてしまって残り5冊しかないのか......と一瞬、騙されそうになって「全然ちがーう! そうじゃなーいっ!」。
本屋さんのなか、森見登美彦の平台前で一人ノリツッコミをしている危ないサラリーマンがここにいます。
ぼくは、ちゃんとこの店に一昨日も来ていたのです(既にこのブログの冒頭で伏線を張っていたのでした)。
しかしその日は確かにサイン本はなかったのです。
また昨日は祝日ですから、入荷はなかったと思うのですね。
つまり、お店にこれらサイン本が出されたのは「今日」のはずなんですよ。
いくら大ブレイク中とはいえ、たった1日で残りわずか5冊になってしまうものでしょうか。
しかもこの平台に積み上げられた高さから考えても、わずか1日で売れまくったとは思えないのです。

ということは......。
前回あれだけ売り上げに貢献した丸善と言えども、今回はたった5冊しかサイン本は入荷できなかったということなのでしょうか。

ああ、こうしてとうとう森見登美彦も売れっ子作家の仲間入りしてしまって、サイン本は伊坂幸太郎のように地元でしか手に入らない幻の作家となっていくのでしょうか......。
これが最後になってしまうかもしれない森見登美彦のサイン本『【新釈】走れメロス』