チャンドラーがツイストする理由(村上春樹ふたたび)

しつこく村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』です。
興味のない方、すみません。

昨日の朝日新聞を今日になって読んでいます。
文化面では、この村上春樹訳の『ロング・グッドバイ』がかなり大きく取り上げられているではないですか。
記事によると、初版で10万部、発売当日にさらに5万部を増刷したのだとか。
また、村上訳は旧訳である『長いお別れ』と比べると、微妙なニュアンスまできちんと訳されてはいるものの、その雰囲気としては「ハードボイルド」ではなく、新たな「都市文学」になっているのだとか。
だからでしょうか、訳者あとがきや帯にも、意図的に「ハードボイルド」の言葉は使用されていないそうです。
......云々。

いや、そんなことはどうでもいいのです。
問題は、この記事に掲載されていた写真なんですよ、写真。
この写真を見て、奇妙な既視感(デジャヴュ)にクラクラ。
どうですか! これ!
どこかで見たような写真にクラクラ

そうです、ぼくがつい先日、「村上春樹効果でチャンドラーがツイスト&シェイプ」なんてワケの判らんタイトルで取り上げたばかりのはしゃぎすぎの本屋さんなんですよ。
この無意味な本の積み上げ方は、まさにこのお店です。
その写真が朝日新聞にも掲載されていたのです。
ぬはははは、このトリッキーに積み上げた本のタワーを取り上げたのは、天下の朝日新聞社様より、ぼくのブログの方が早かったのですよ!
しかも写真をよく見てみてください。
村上春樹訳のレイモンド・チャンドラー『ロング・グッドバイ』がスゴイことになってます 一方の取材写真
ちょっと判りづらいですが、明らかに「ツイストタワー」から「普通のタワー」にかけて、その前に置かれた本の高さが、朝日新聞社版のほうが低くなっているのですね。
つまり、ぼくは天下の朝日新聞社様に取材力で勝ったのです!
スクープをとったのですよ、スクープ、スクープ、大スクープ!
えっへん。
この記事では「新刊タワー」なんて変なネーミングをしているのに、肝心の"崩れそうでデインジャラス"なことについては何ひとつ述べていないのです。
それではジャーナリズム宣言が泣いちゃいますよ(......って、もう泣いているのか ←おい)。

......などと思っていたところ。
別の本屋さんでも、平台に村上春樹版『長いお別れ』を普通に積み上げられているのを見かけました。
村上春樹版『ロング・グッドバイ』は普通に積み上げていても傾いてくる、デインジャラスな仕様だったようなのです
ドシーッ!
普通に積み上げているだけでも、既にもう傾いてしまっているではありませんか。
ということは、別にトリッキーに積み上げたことが悪いのではなくって、ひょっとしてこの本そのものが積み上げると「ピサの斜塔」のように傾いてしまうという、非常にデインジャラスな仕掛けがあるのかもしれません。

いやいや、それにしてもやっぱりトリッキーな積み上げ方をしている方が、傾き方も尋常ではないのですが。