平台の本がジェンガ状態

本屋さんの平台に並べられている本といえば、そりゃもう都心の一等地に軒を連ねるブランドショップのウィンドウ状態。
どれをとっても、本屋さんオススメの本ばかりなのです。
担当者イチオシの本ばかりなのです。
とにかく、1人でも多くのお客さんに手にとって欲しいはずなんです。
いや、そうでなければもったいない。
丸の内オアゾのなかにある丸善なんて、考えてみると、文字通り丸の内の一等地に位置する本屋さんなんですね。
で、調べてみたんです。「国土交通省地価公示」。
すると丸の内の地価はなんと、1平米当たり約1,800万円なんですってよ、奥さま。
ここでまた小市民的な考えが湧いてしまいます。
本の大きさを、一般的な四六判サイズとすると、約12センチ×約18センチ。
これを1平米当たり約1,800万円で計算してみると……ワオゥ!
本1冊あたりの地価は

38万円。

なんと、本を1冊分平台に並べるだけで、38万円も掛かってしまうのです!
さすがは狂乱地価シティ、トーキョーですね。

そんな訳で、企業としてはムダ金を1銭たりとも使わせたくないはずなのですが……何なんですか、これは!
本が平台でジェンガ状態
本が平台で、なぜかジェンガ状態。
というか、もう既に崩れかかっています。
隣の本の上にかぶさってしまっています。
この状態で1冊引き抜くと、あっという間に崩れ落ちてしまいそうで、イヤン。
誰もが恐ろしがって手に取ろうとはしませんでした。
これはきっとライバル書店の嫌がらせなのでしょうか。
いや。あるいは、隣の崩れかかられている本を売りたくないための出版社の嫌がらせなんでしょうか。
本屋さんを巡る争いも、熾烈なようです。

かと思ったら、別の本棚では、なぜか西原理恵子の本だけがこんな風に飛び出しているのでした。
これはマジックで言うところの「フォース」なんでしょうか
これは、ひょっとしてマジックで言うところの「フォース」?
お客は自分で好きなカードを選んだように思わせておいて、実はマジシャンが巧妙にリードしていたって、アレ。
こうして本棚から飛び出していることで、いやでも目に付き、お客は自然とこの本を手に取ってしまうという……恐ろしい。
こうして、お客さんはいつしか本屋さんの醸し出すイリュージョンなステージに翻弄されて、本を大人買いしていってしまうわけですね!

そのうち、ライバルの差し金で「買わせてなるものか」と、本棚を一瞬のうちに消しちゃうイリュージョニストが登場したりしするのかもしれません。
そのイリュージョニストはきっと、光文社からやってくることでしょう。
その名も、「デビッド・“カッパーノベルス”フィールド」……。