今日で営業終了、吉祥寺のTRICK+TRAP

今日で営業が終わるミステリ専門書店「TRICK+TRAP」に、これまできいていただいた数々のわがままのお礼を述べたくて、吉祥寺に来ています。
今日が最後の営業日、TRICK+TRAPの窓辺

いつものようにマンションの階段をのぼり、いちばん手前のドアを開けると......、今日は戸川さんもいらっしゃいました。
残念ながら小林オーナーはいらっしゃらなかったようなのですが、ささやかながら戸川さんと小林オーナーさんに、これまでのお礼の意味を込めて用意したお花をお渡ししました。
野郎のくせに花なんて、「お前はスネ夫か!」「いや、花形満だろっ!」とキザでイヤミなヤツのように思われそうですが、だって他に思いつかなかったんです。
最後の日に、これでちょっとでもお店の彩りとして備えてもらえばと思っていたのですが......甘かったようです。
開店と同時に、とにかくすごい、人、人、人。
花なんて飾っている余裕なんてありません。
とりあえず隅っこに置いておきました。
かえって邪魔だったかもしれませんが......。
お花屋さんであらかじめ写真を撮っておいてよかったのです。奥が戸川さんに、手前が小林さんに
あらかじめ手お花屋さんで写真を撮っておいてよかったと思ったのでした。
この素晴らしき判断力にカンパイ。
(言っていることがおかしい)

もちろん、ご挨拶だけで終わるはずもなく、お買い物もバッチリ済ませましたとも。
お店にある本は、年初の営業日から戸川さん不在の先日にかけて、かなりの大人買いをしてしまい、欲しい本はほとんど残っていないはずだったのですが......いえいえ、肝心な本があるんですよ。
まずは前回の来店時に不測の事態で購入することができなかったいしいひさいちの『女(わたし)には向かない職業』のサイン本。
1巻・2巻ともちゃんとご用意頂いていたのでした。
しかも!
なんとわざわざ戸川さんが「前回お買い上げできなかったお詫びに」といしいひさいちご本人に直接お願いいただいたらしく、為書きまで入れてもらっていたのです。
藤原先生好きとしてはたまりません。しかもいしいひさいちの字で「書庫の部屋」って......ああう~(恍惚)
ふ、ふ、ふ、藤原センセー!
(いや、藤原センセーの名前を叫んでも仕方ありませんが)
「書庫の部屋」の名誉の宝物が、これでまたひとつ......いやいや、ふたつも増えたのです!
『おじゃまんが山田くん』『バイトくん』以来、ファン暦ン十年のいしいひさいち集大成が、今、ここに!(号泣)

また今回は、若竹七海さん♪がTRICK+TRAPのためだけに部数限定で製作された"私家本"『信じたければ ~殺人熊書店の事件簿1~』も購入しました。
表紙は、色が桜色と......えーっともう1色の、全部で2種類あるそうです。
「どちらかお好きな方をどうぞ」と言われましたが、さすがに「両方ください!」と言う訳にも行きませんね。
仕方ありません、男は決断力です。
「やっぱり若竹七海さん♪には桜色が似合いますよね!」などと訳の判らないことを口走りながら、桜色の方を購入していました。
写真は、左側が桜色の表紙、右側が奥付です。
若竹七海さんの私家本『信じたければ ~殺人熊書店の事件簿1~』
ブログによると「40部限定」とのことでしたが、奥付のシリアル番号では「14/50部」となっています。
ひょっとすると10部は関係者への配布用なのかもしれません。
「TRICK+TRAP叢書」と名打たれたこの本は、サブタイトルに「1」とつけられていることからも、お客さんのみならず、作家の皆さんもお店の復活を願っているということでしょう。
内容は、短篇でですのであっさりと読み終えられます。
帰りの電車の中でサクッと読み終えたのですが、メチャクチャ「ミステリ愛(ラヴ)」が感じられる"怪作"に、思わず浮かぶニタニタ笑いを止めることができませんでした。
しかもラストの大オチ、あれは......!
この作品を本当に楽しむには、TRICK+TRAPのことを知っていた方がよいかもしれません......色々な意味で。
(レッドカード寸前の発言)

また、お店には北村薫が来店中なのでした。
戸川さんから、「北村先生がお見えですよ」と教えていただき、窓際のソファを見てみると......オオウ!
間違うことなき、そこに腰掛けているのは北村薫!
知り合いの方とお話されているところを厚かましく「あのー、すみません。サインいただけますでしょうか......」。
しかしそこはさすがに気さくな北村さん、「いいですよ」。
さらには「お名前は?」と聞いていただいたので、いつものように「サイト名もお願いします」と言うと、「??? ん?」と大混乱されているご様子。
どうやら為書きには名前でなく、サイト名だけを書いて欲しいと思われたようです。
いえいえ、サイト名と名前をあわせてお願いしますとお願いすると「ああ、そういうことですね」。
しかしサイト名も一緒に書いてくれとお願いされたのは、これが初めてのことだそうです。
うーん、つまりこういうこと?
ニッポン広し、北村薫ファン多しといえど、サイト名まで書いてもらうようなイタいヤツはいない......。
ひー、すみません。でも、ありがとうございました。
きっと北村薫は、このサインを書きながら「イタい野郎だな、コイツは」と思われたに違いありません

そうこうしているうちに、お店に入ってくる人の数がメチャクチャ多くなってきましたよ。
見る見るうちにお客さんが増えてきて、もう身動きひとつ取れなくなってしまっている店内
身動きひとつとれない程の混雑ぶりに「こりゃいかん」と、戸川さんにゆっくりとご挨拶とお礼もできないまま、早々に失礼したのでした。
と言いつつも、また来週には「本のなくなったTRICK+TRAP」にお邪魔するつもりなのですが。

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コメント

なかはしさん、こんばんは。

「信じたければ~殺人熊書店の事件簿1~」は本当にすてきですよね。
内容はもちろんのこと、手作り感がまたすてき!
色が2種類あるのは知りませんでした。ちなみに私も桜色です。
最初は、予約順=シリアルナンバーにしようとしていたようでした。
でも、店内があまりにも混雑していたためそれは断念したのでした。
昨日は若竹さんご本人がいらして、幸運にもサインをしていただくことができました。
こんなすてきなお店がなくなってしまうのは本当に残念です。
これからはTRICK+TRAP2での活動を期待しましょう。
「殺人熊書店の事件簿」も、続編をもっと読みたいですよね。
どんどん戸川さんにリクエストしましょう!(笑)

こんばんはー。
しかし『事件簿』、あれほどまでに「ミステリ愛(ラヴ)」に溢れた作品はないのではないでしょうか。
冒頭の店内描写のシーンから、思わずニヤニヤと笑ってしまいました。
かなり電車の中でアブナイ奴になってしまっていたと思います。
表紙のもう1色、あれは何色と表現してよいのやらよく判らなかったので、テキトーにごまかしてしまいました(笑)。

しかし、こまめさん!
若竹七海さんから直接手渡しで販売された(訳ではないでしょうけど、ぼくの頭の中ではそんな感じ)とは、七海さん♪ファンとしては非常に羨ましい限りです!
しかもサインまでいただけたとは……。
あまりの羨ましさに悶絶しています。

本当に「事件簿2」も読みたいですね。
「TRICK+TRAP叢書」としての他の作家さんの作品も読みたいものですね。
商業ベースに乗らなくていいんですから、ご主人の「本当に勧められるバカミス傑作選(と絶対に勧められない駄作選)」なんて企画も面白いんじゃないかなと思うのですが……。

TRICK+TRAP PART2と言えば、マンスリーに載っているのがチラリと見えました。
が、あまりの人の多さに恐れをなしてしまい、すっかり貰うのを忘れていて、しょんぼりしています。

僕は土曜日にTRICK+TRAPに行ってきました。
事件簿1もそこでお願いしてきたのですが、2色あるとは・・

今日は行けなかったのですが、洒落にならない混み方ですね。
あ、最後の思い出に天井を見てくるのを忘れました。

mixiの足跡よりまいりました。始めまして。
私が後ろでサイン並んでいました。前にいらした方だ!と、文面(サイン)から推測。
通り過ぎるのももったいないのでご挨拶に。
お花、素敵ですね。

●ひろしさん:
ひろしさんも……ということは、11日に「事件簿」を若竹七海さん♪が持ってこられたときには「2色ありますよ」と言う余裕がなかったのでしょうか。
でも本当にもう1色の方も素敵な色合いだったので、どちらにしようかマジで悩んでしまいました。
写真のあの混雑振りは開店してまだ間もない14時20分ごろです。
ドアの外にもたくさんの人が入りきれず、そんな中、入口でカシャカシャと写真なんて撮りまくっていました。
「邪魔な野郎がいるなあ」と思われた方、すんません。

●taiyaki さん:
初めまして。コメントをいただき、ありがとうございます。
mixi日記で「猫のイラスト云々」と書かれていたので、お店の方と「サインに猫のイラストまで描いていただきました」とお話されていた方だな……と。
横で聞き耳たてながら(すみません)、「いいなあ……」と密かに思ったのはナイショです。

> 文面(サイン)から推測。

かなりアヤシイやり取りを北村さんとしてしまったので、よく覚えられているのではないかと(笑)。