どうやって検索すればよいのか……

その昔……といっても、たかだか10年も経っていない、インターネットが徐々に世の中に浸透して来た頃の話。
その頃は、コマーシャルでもどこか自慢げにURLが記載されていたものです。
「ほらほら。我が社には“ホームページ”なんてあるんだよ」と言わんばかりの雰囲気が漂ってきていたものなんですね。
その頃は、URLを表示するのに必ず「http://(エイチ・ティー・ティー・ピー・コロン・スラッシュ・スラッシュ)」から表示されていたのでした。
それがいつの頃からでしょうか。
頭の「http://(エイチ・ティー・ティー・ピー・コロン・スラッシュ・スラッシュ)」を省略した書き方が一般的になってきたのです。
初めてそんなURL表示をしているコマーシャルを見たときは、とても新鮮で衝撃的でした。
(確かトヨタだったでしょうか、「www.toyota.co.jp」みたいな感じで)
今では当たり前のことで信じられないでしょうが、それが衝撃だったのです。
ブラウザの技術の進化にあわせて(「http://」が省略できる)、CMも変化してきたと言うことですね。

ところが、ここ最近のコマーシャルではURLを紹介するよりも、「検索」するように誘導することが多くなったように思うのですね。
例えばですよ。
どうもコマーシャルの最中は、髪を切った小西真奈美ばかり目が行ってしまって、結局何のコマーシャルだったのかよく判らなかったCMがあるとします。
すると最後にさりげなく登場するわけですね、「検索」が。
髪を切った小西真奈美ばかり目が行ってしまうハウスメイト
確かに、これだとわざわざ長くて忘れやすいURLを控えたり、覚えたりする必要がないのですね。
とっても便利でいいやり方でしょう。
フト気がつくと、今では堂々とURLを掲載するより、こうした「検索ワード」を覚えてもらって、検索エンジンからWebサイトに誘導させようというコマーシャルが多くなったような気がします。

しかしこの方法にはリスクがいっぱいなんですね。
例えば、自社サイトも表示されるかもしれませんが、同時に悪いウワサもたくさんヒットしてしまう可能性も高いですね。
さらには、キーワードで検索をさせようとしても、肝心のそのキーワードが検索エンジンに引っかかって自サイトに結び付けられていなければ、全然意味がないのです。

例えばこれ。野村不動産のコマーシャル。
素直に「野村不動産」で検索すればいいのに
オオウ!
何なんですか、この「リンク」って。
あまりに一般的過ぎるこの名称。まずヒットしないのではないでしょうか。
そんな甘く危険な香りがプンプン漂っているのが感じ取れるのですよ。
なぜ素直に「野村不動産」で検索をかけないのでしょうか……。
試しに、「リンク」でgoogleYahoo!で検索してみました。
結果は……全然上位に出てきませんでしたよー。

スポンサーページを除いては。

そうなんです、googleやYahoo!に広告を置いて、それをわざわざ検索させて見せようとしているのです。
それって、テレビと検索エンジンへの広告費の2重払いしているんじゃないのでしょうか。
結局は、その2重払いとなっている広告費用も、渡辺謙の出演料も、全部マンション購入者の資金になってしまっているのですが……。

そんな今日、電車のなかで見かけたのはアルバイト求人誌「an」の広告。
20070207-003.jpg
“ドア窓に貼り付けるステッカー”と言う究極的に狭い場所でも、最大限に活かしメッセージを伝えたい!そんな熱い思いがこめられたデザインに違いありません。
……と、そのとき。

あれ?

ご多聞に漏れず、「an」でもURLだけでなく、わざわざ「検索キーワード」のイラストまで描かれてあるのです。
調べる言葉は「an」って、それはもちろんOKなんですが

どうやって検索すればいいのだろう
これじゃ、検索できませんって!

ハウスメイトにしろ、野村不動産にしろ、キーワード文字を入力して、ちゃんと[検索]ボタンをクリックしています。
ところが!
「an」の場合はキーワードまでは入れているのですが……検索できません。
[検索]ボタンが存在していないのですよ。
マウスポインタも仕方なしにキーワードの入力スペースまで戻ってきて、

「なあ、おい。[検索]ボタンがないよ。どうする?」
「そんなこと、キーワードのオレに訊いたって仕方ないよ」
「そうだようなあ……困ったよなあ……」

などというグチとため息が聞こえてきそうです。

コメント

野村不動産の「リンク」には意味不明ですねー。
思うに、単なる間違いか、検索した事がない人が作ったんじゃないかと。(笑)

いやー、うっかりしてました。マジで。
このコマーシャルの冒頭で「凛区」と出ていたのですよね。
「だからリンクか!」と納得してしまいました。
きっと企画書には、コンセプトとして「凛とした区画、“凛区”。この“凛区”は地域ともリンク、住民同士ともリンクし……云々」と書かれてあるのでしょう。
しかし、そもそもが「凛区」の意味がよく判らないのですが……。
(きっと逆に、リンクからとった造語に違いありません)

コマーシャルは奥が深いですね……。
ウォッチングの題材には欠かせません。

検索ワードで誘導する場合、
ちゃんと一番にでてくる用意をしてるのかと
思ってましたが、「リンク」でひくと
「asahi.com : リンクについて」
が一番ででてきましたよ。
パソコンでテレビみてる人はわかりませんが、
茶の間でテレビみてる人はパソコンひらくころには
忘れてるのではないでしょうか。

ですよね!
ぼくも「リンク」のような一般用語でトップに出るとはスゴイ!と思っていたのですが……出てこないのですよ。
でも、googleにせよ、Yahooにせよ、その他の検索エンジン全般でも、よくよく見てみると……実はちゃんとTOPに出てきているのですね。
「スポンサー枠」に。

って、こんなとこ見る人いませんって!
何か最近のマーケティングは間違っているような気がします。
絶対にこれ、広告会社が検索会社と手を組んで儲けようとしているだけだと思うのです。

以前勤めていた会社では、
社名でひくと、一番上のスポンサー枠にも
でてきたのですが、
うっかりクリックするとお金かかるから
おさないように、とお達しがでてました(笑)
「リンク」でスポンサー枠をクリックすると、
不動産会社は費用がかかり、
広告会社がもうかるわけですね。

ウチの会社も出してます(笑)。
が、ユーザーとしての立場からすると、バナー広告と一緒でまずはあんあ「PR欄」は見ないと思うのです。
本当に情報が必要であれば別でしょうけど、やっぱり「検索結果」から先に見ちゃうわけですし。
でも、検索エンジンの広告料は、例えば大型マンションの常として有名タレントを使ったり、テレビCMをバンバン打ったり、モデルルームを作ったりすることと比べると、かなり安いものですよね。

やっぱりカネのかけ方を間違っているような気がします……。

なかはしさんのブログをみたせいですが、(笑)
やたらおおいですね、検索窓つき広告。
実際そうやってネットを見る人がどのくらいいるのか
アンケートとってるのかしらん。

でしょう?
本当に最近は、テレビCMでも電車のステッカー広告でも、検索窓付きのものが増えてきました。
ひとつの流行なんでしょうね。
というより、絶対にあれはクライアントが広告会社の言いなりになっているだけだと思うのですね。
なぜなら、広告会社にしてみたら「通常の広告費」+「ネットの広告費」と二重取りで美味しい商売ですからね……。
もっとクライアントも賢くならなくっちゃ。
(と言いつつ、結局はそのしわ寄せは販売金額となって、我々消費者に跳ね返ってきているんだと思いますが)