ずい分といさぎよいスーパー

週末は一気にたまった洗濯ものを片付けながら、1週間分の買い物もしておかなければなりません。
日持ちのするものをウィークデイの食べ物とし、あとは……今日のご飯です。
スーパーで「こんな寒い日の夜は、やっぱりお鍋かしら」などとつぶやきながら、買い物カゴを腕からぶら下げ、アゴの下に手をやりながらお買い得品を探す姿は、もはや完全に主婦として同化してございましてよ、奥さま。

とりあえず今日の晩は身体が温まりそうなチゲ鍋にしましょう。
白菜に白ネギ、豆腐、豚肉などを買っていったところで「そうそう、ニラもいるわね!」。
完全に口調が奥さまになりきっています。
再び野菜コーナーまで戻り、「ニラ、ニラ、ニラは……」と探すのですが、見当たりません。
おかしいわね、とあくまで奥さま口調で野菜コーナーを見渡すと、おお!
こんなお知らせが張り出されてあったのでした。
ニラは発注ミスでなくなっていたのです!

なんと!
ニラがなかったのは、売り切れていたからだったのでした。
それも単なる売り切れではありません。「発注ミス」ですよ、「発注ミス」
そんなもん、黙っていたら判らなかっただろうに、敢えて「発注ミス」と堂々と表記してお詫びする姿勢、誠にいさぎよいではありませんか!

あれ?
でもこれまでのことを考えてみても、確かに商品がなくなっていることはよくあるのです。
なのに、こんなお知らせを今回に限って張り出していると言うのですから、よっぽどひどい発注ミスをしたのでしょうか。
ひょっとして……そもそも、発注し忘れていたのでしょうか
つまり、「売り切れ」ではなく「朝からなかった」とか。

そのあたりのことを、通り掛った店員さんに聞いてみたかったのですが、ひょっとしてこの人が発注ミスをした張本人で、傷口を塩でえぐり出すことになってしまうかもしれないので、気になりながらもニラは諦めたのでした。
心持ち、今日のチゲ鍋は身体の温まり具合がもうひとつだったような気がします。