チャララーン、牛乳でうがいー(嘉門達夫ではありません)

小学校の頃、クラスに1人はいたヤツです。
ワザとデカい声で「オレなぁ、今から牛乳一気飲みするで」とクラスみんなの注目を集めておきながら、いざ一気飲み……の途中で息が続かなくなり

ンッゲホ、ンッゴホ、ンッゲホ……ッ!

教室の真ん中で白い噴水と化して、クラス中の女子にキャーキャー言われていたヤツが。
(はーい、ここにいまーす)

また、小学校の頃にはこんなヤツも、クラスに1人はいたはずです。
ワザとデカい声で「なぁなぁ、見てみ、見てみ。今から風邪引き予防するで」とクラスみんなの注目を集めておいて、牛乳を口に含むと「ガラガラガラガラ……」とうがいするヤツ。
クラス中の女子に「いやー」「きたなーい」「下品ー」とキャーキャー言われたところで

ゴックン。

さらにキャーキャー言われていたヤツが。
(はーい、ここにいまーす)

そうです、クラスに一人はいたはずです。
体育のときや部活のときではなく、給食の時間に女子にキャーキャー言われていたヤツが。
……いや、正確には女子にキャーキャー“言わせていた”と言った方が正しいでしょう。
そうです、それがぼくです。ぼくなんです。どうした、だからどうした、それがどうした、ええ? 文句でもあるか?

失礼いたしました。つい興奮してしまいました。
でもね、そうなんですよ。
よく給食の時間、出された牛乳でガラガガラガラ……とうがいをして、さらに「ゴックン」なんて飲み込もうものなら、女子はキャーキャー嫌がるわ、担任の先生にはモノゴッツイ怒られるわ、本当にロクな思い出がないんです。
トラウマですよ、トラウマ。立派なトラウマ。TRAUMA。寅馬。ダリオ・アルジェントの映画作品。(←それも「トラウマ」)

しかしそんなトラウマも、いつしか時の流れとともに癒されていき、ぼくは大人になったのでした。
今では、もう牛乳を飲もうとも、ジュースを飲もうとも、お茶を飲もうとも、「よし、これでうがいしてみんなをキャーキャー言わせてやれ」なんて思いもしませんよ!
飲み物は飲み物、美味しく頂き、うがいはうがい、ガラガラガラとしたら、ちゃんとペッと吐き出すんだもんね!
そうですとも、そう! それが大人としての正しい姿と言うものですよ。あははははは……っ!

ああ、それなのに、それなのに。
誰ですか!
ぼくの小学校時代のトラウマを抉り出すようなそんなコマーシャルをつくったのは!
こんなコマーシャルがゴールデンタイムに突然始まったのですよ。

どことなく佐藤藍子似のお姉さんが、眉間にしわを寄せて何やらつらそうな顔で喉をさすっています。

眉間にしわを寄せて喉をさする佐藤藍子似のお姉さん

そこに突然登場するドリンク剤。
どこか佐藤藍子似のお姉さんはそれを中身を口に含むと……

口の中から泡まで浮かんで……CMとはいえ、本当にうがいしてます!
あろうことか、うがいなんてしちゃってます!

しかもよく見ていると、上向きに開けたお口のなかには泡が浮かびはじけているのが見えているのですよ!
ああ、お姉さん! 佐藤藍子似のお姉さん!
あなたはきっと、CMだからって妥協は一切は許さないぜ、と言う黒澤明並みに厳しいディレクターに、「はい、そこ、もっと強く! 泡が見えないよ! ダメ、カァァァーット、やり直し!」と厳しい要求を、朝から深夜まで何度もされたに違いありません。
それほどまでに彼女はリアルにうがいをしているのです。
でなければ、こんな佐藤藍子似のお姉さんが、全国に向かって自分のうがいで浮かんだ泡をテレビで見せますか、って。
しかし、こんな「うがいの泡」は、まだホンの序の口なのでした。
遂にこのあと、ぼくは見てはいけないものを見てしまったのでした!

何だか複雑そうな顔で飲み終わった佐藤藍子似の女の子
飲んじゃったよ、おい……。

佐藤藍子似のお姉さん、メッチャ浮かない顔をしています。
さえない顔をしています。
これは心中複雑なのに違いありません。
彼女もきっと小学校時代、クラスの男子が牛乳でうがいするのを見て、キャーキャー言っていたのに違いないのです。
なのに、それと同じことを今、自分がやらされているのです。

しかも、いい大人になって。

ひょっとすると、彼女の小学校の卒業文集に書いた“将来の夢”は、「芸能界に入ること」だったのかもしれません。
その小学校の頃からの夢が、ようやく、ようやく、ようやく、叶ったというのに……。
その仕事が“うがいしてそれを飲んでください”ですよ、クラスの男子に顔向けできやしません。
ひどい……あまりに酷すぎのです。この“現実”と言う名の青春残酷物語は。

でも安心をし、佐藤藍子似のお姉さん。 ここにも一人、過去の古傷を暴かれてグサリときている野郎がいるのさ。
こんなにも佐藤藍子似のお姉さん、そしてぼくというか弱き子羊の存在を脅かすそれは……

「ガラゴック」……相変わらずの小林製薬節が炸裂したネーミングです
小林製薬の「ガラゴック」。

小林製薬ですよ、小林製薬。その名も「ガラゴック」。
「ゴック“ン”」としてしまわないところに、何かこだわりがありそうなんです。
相変わらず小林製薬らしさが光るネーミングセンスに、思わず笑ってしまったぼくがいたのでした。
ぼくがトラウマから解放される日は近そうです。

だから。
佐藤藍子似のお姉さんも、が・ん・ば・れ。

コメント

小林製薬って、花粉の季節に「鼻うがい」という鼻に入れ口からだせ。という商品だしてますよね。
大手はやることがちがうなぁ~。

鼻から口で思い出しました。
小林製薬とは全然関係なくてすみません。
(というか、全然コメントの返事になってません)
その昔、テレビジョッキーという番組では、口に含んだ牛乳を眼から出すヤツがいました。
賞品で白いギターとジーンズがもらえるのですが、欲しいと思えるようなものではなかったですし……。
そんな欲しくもない商品目当てにそんなことをするヤツがいることが信じられなかった、毎週日曜日の昼下がりなのでした。

本当にコメントのお返事になってませんね……。
すんません。

いえいえ、ぜんぜん気にしていませんよ(フフフ…)

いやあ、どうも最近は自分のことを考えるのに一杯一杯で、他人とのコミュニケーション取れていません……。
(なんて言ってたら、コメント欄つくる意味ないですね)

商品名が、さすがの小林製薬ですね。
名は体を現すそのまんま…

小林製薬はネーミングにさすが、大阪らしさがにじみ出ていますね。
大体、CMの質感からして最初の数秒で「あ、小林製薬だな」とピンときちゃうんですよね。
色々な意味で気になる企業なのでした。
だから小林製薬も、が・ん・ば・れ。
(「ガラゴック」はさすがに試せないけど……)

こんなCMあるんですか?!
気持ち悪くて吐きそうです、、、(--;;

ほんと商品名で小林製薬だってすぐにわかってしまいますよね。(笑)

あれ? 小林製薬のお膝元の大阪ではこのCMやってません?
こっちでは何度か見ましたよ、佐藤藍子似のお姉さん。
いつ見ても、思い切ったすごい顔でガラゴックしています。

失礼しました。
うち、テレビがないもんで。(^^;

おおう……なるほど。それは意外な盲点でした。
しかし今はテレビがなくても、PCでバッチリ地デジも見られる時代です!
ぜひともチューナーパックを取り付けて、小林製薬のガラゴック、観てやってください。
(どうしてそれだけのために……)