私を吊るして。

JR鶴見駅に来ています。
恐ろしい秘密が隠されていたJR鶴見駅
この駅では、列車が到着するとホームに「つるみぃ~、つるみぃ~、です」と女声アナウンスが流れます。
しかし、ぼくにはいつもそれが「Tsuru me, Tsuru me」と英語に聞こえてならない今日この頃なんです。
「Tsuru me」とはいったい何なんだ。
直訳すると……「私をツルして」。
……ツルして? ……吊るして?
……私を?

つまり、「鶴見」とは「私を吊るして」という意味だったのです。
ああ、恐るべし、鶴見駅。
漢字で書くと「鶴を眺める」などと、とても優雅なように見せかけておいて、その実、「私を吊るして」などと訴えかけている超ド級のハードSMの駅(しかもMの方)だったのでした。
これは恐るべし、ツルミズム。

しかし、恐るべきハードSMの駅、鶴見駅の秘密はそれだけではありません。
ホームから、改札へ抜ける高架に上がると、目の前にこんな案内があったのでした。

鶴見線のホームを判りやすく誘導
鶴見線→

「鶴見線」とは、この駅から出ている支線のことです。
大きく判りやすさが、手作りの暖かさと相まって、なかなか「乗客に優しい駅」という印象を一気に高めるのです。
うう、「超ド級ハードSMの駅(しかもMの方)」だなんて言ってしまってごめんよ、鶴見駅の駅員さん、駅長さん、利用客の皆さん。
もはやぼくの双瞳は感泣の涙に溢れ果て、前がよく見えません。
ハンカチで涙をそっとぬぐうと、その案内板の全貌が見えたのでした。

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トイレの案内がでかっ!

ひょっとすると“鶴見線”の案内の文字よりも、“トイレ”の字の方がデカいような気がするのです。
そりゃまあ、確かにトイレの存在は大事なんですが、発車ホームの案内と並べて堂々と書くのはちょっと違うような……。
それだけこの駅では、支線の発車ホームを訊ねるのと同じくらい、切羽詰まって駅員さんに「ト、ト、トイレはどこ? どこ? どこ?」と訊く人が多いということなのでしょう。

あ……。
トイレで切羽詰まるといえば……それってもしや、浣腸?
やっぱり超ド級ハードSMの駅(しかもMの方)のようなのでした。
やはり恐るべし、ツルミズム。
(重ね重ね、鶴見駅ご利用の皆さま、失礼いたしました)

しかし、この電車とトイレの案内を写真に撮ろうとしたのですが……
「黄昏ているぜ……」。たぶん本人の頭のなかでは小林旭か石原裕次郎になりきっているのでしょう
オッチャンよ……。
このオッチャン、ぼくが通りかかって、引き返して、写真を撮ろうとカメラを抱えて、しばらく待って、待って、待って……痺れを切らして写真を撮って、カメラをしまって、この場を立ち去るまでずっとこの格好で何やら黄昏ているのでした。
これもまた、いわゆるひとつのツルミズムなんでしょうね。