やっぱり小川洋子サイン本とは縁があったのです

今思うと、ぼくと小川洋子の縁は、これほどまでに深く強かったのでした。
……って、まるでぼくが小川洋子に付きまとうストーカー野郎と誤解されかねない非常にデインジャラスな文章ですな。
いやいや、違うのです。
いったい何の話かと言うと、これまで何回か紹介をしてきた小川洋子サイン会のことなんですよ。

それはまず10月30日のことでした。
このときに初めて、丸善の丸の内本店で小川洋子が最新刊である『海』の発売を記念して、サイン会を行うことを知ったのでした。
10月30日に初めて見かけた小川洋子サイン会のお知らせ
しかし敵は本能寺ではなく、ウチにあったのです。
相手は明智光秀ではなく、徳川家康でもなく、ペリーでもなく、マッカーサーでもない、ウチの相方ですよ。
見事にぼくは敗れてしまい、市中引き回しのうえ磔、獄門になってしまったのでした。

しかし、ぼくと小川洋子の絆(KI・ZU・NA)はこんな程度で途切れてしまうほどヤワなモノではなかったのでした。
続く11月10日には、こんな出会いが、それも飛びっきり大胆な出会いが待っていたのでした。
小川洋子の本がジェンガのように山積み中
どうですか、これ、お客さん。
本が平台にジェンガ状態で積み上げられているのですよ。
目立たないわけがありません。
そんな状態で「ほらほら、早くサイン会にいらっしゃいよー。うふふふ……」とぼくを誘き寄せているのです。
ものすごい誘惑光線ビームがジェンガからビカビカと放射されまくってくるのですよ。
いやあ、実にこのときは危なかったのでした。
ついフラフラと手にとってしまうところだったのです。
しかし、この大胆な誘惑も、ジェンガ状態であるところが唯一の弱点なのでした。
「崩してはいけない」という思いが理性に届いたのです。
危ういところで、誘惑にワクワクのってしまうところで気がついたのでした。

こうして幾多の困難を乗り越え、この冬、ぼくはひとまわり大きく成長したはずだったのです。
それなのに……ああ、それなのに。
今日も定点観測地点である丸善丸の内本店に行ってみると……どわぁぁぁ!
小川洋子のサイン本が1冊だけ
平台に、『海』のサイン本がさりげなく置かれてあるではないですか。
思わず手にとってしまいました。すると……「最後の1冊?」。
そうです、そうです、そうなんです。平台に積み上げられたこのサイン本の下は通常の本ばかりなのです。
なぜサイン本はこの1冊だけ?
ひょっとすると、サイン会終了後に「店売り用」として書いてもらったものが、売れてしまって残りこの1冊だけになってしまったのかもしれません。
あるいは、取り置きをお願いしたお客さんが引き取りに来ないので、1冊だけを店売りに回してしまったのかもしれません。
いずれにせよ、サイン本が残り1冊とあれば……

買うしかなりません。

そんな訳で、10月から悶々と過ごしてきた小川洋子のサイン会ですが、結局は縁(YEN)あるいは絆(KIZUNA)の勝利です。
サイン本を手に入れたことで、サイン会に行けなかったことはなし崩し的に自分の中でOKOKとなったのでした。

ちなみに、そんなぼくにウチの相方は愛想をつかしてしまったのか、もう既にこの家にはいません。
そう、タガが外れてなくなってしまったので、もう買いたい放題状態になってしまっています。
(結局は今回本を買ったいちばんの理由がそれらしい)

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