佐藤多佳子『一瞬の風になれ』サイン本の在庫バランス

何だかジワジワと口コミで広がっているような、そんな気がするのが佐藤多佳子『一瞬の風になれ』。
最初は申し訳程度に平台の隅に置かれていたのですが、あれよあれよという間に真ん中へ真ん中へと、その場所を移してきているようです。
Webで評判を調べてみてもかなりよいのです。
これはひょっとしてひょっとすると、本屋大賞をとっちゃうかもしれなくってよ(←誰やねん)。

そんな佐藤多佳子『一瞬の風になれ』ですが、今頃になってなぜかサイン本なんて並んでいました。
揃って3巻ともサインが入った佐藤多佳子『一瞬の風になれ』
発刊されたばかりときであれば、「ああ、頑張って営業しているんだなあ」などと思うのですが、こんな口コミでよい評判が広がってきている今頃になって、なぜサイン本が……。
ひょっとするとここへきて本の売り上げがそろそろ息切れしてきたのかしらん、なんてイヤラシイことを考えてしまう自分がイヤラシイ。
しかしこの平台の積み方を見てみると、どうも2巻がよく売れているようなのです。
真ん中がちょうどへこんだ形になっています。これもよく判りません。
なぜ2巻がよく売れるのでしょうか。
何だか中途半端な気がしてなりません。
ははーん、さてはみんな、1巻だけ買ってもなかなか読み進まず、ようやく最近になって2巻を買いに来だしているんだな……。
そんなことも想像できます。
出版社の思惑と、本を買ったお客さんが中身を読むスピードは合致しないのですね。

そんな人生の不条理さをかみ締めながら、店内をうろついていると……オオウ!
こんなところにも『一瞬の風になれ』が。
こちらでも3巻揃ってサイン本
しかもこの棚では2巻が山盛りになっています。
そうです、あちらの平台とこちらの平台とでは、ちょうど凹と凸のような、そんな関係になっていたのですね。
「物事を一面からだけ見て判断してはいけない」
そんな道徳の教科書のような悟りを開いた本屋でのできごとでした。
本屋巡りを続けていると、そのうちお釈迦様になってしまうかもしれなくってよ(←だから誰やねん)。

コメント

仕事で速読しましたが、なかなかいい話ですよ。最終巻なぞは仕事だっちゅうののにウルッときたりしちゃいましたし(笑)
会社でも「重版重版重版!!」と大騒ぎですいま講談社は「のだめ」と「一瞬の風になれ」で潤ってます(ありがたや)

講談社はあと、京極夏彦でも潤っているでしょうね。
講談社と言えば、その京極夏彦のサイン会のときに社屋に足を踏み入れましたが、やはり「おお、講談社だ……」と感じさせる歴史の重みがにじみ出ていました。
しかし、ホールのぐるり(島田荘司風)に飾られてあった野間一族の肖像画にはちょっと角川を感じてしまいました。(← 横溝正史チックだったと言いたいらしい)