POTALIVE FINAL 2 吉祥寺編vol.5『泡』

今日も、前々々回前々回、そして前回に引き続き、通算4度目、そして最後のポタライブ参加をしてきました。
さらにしつこいようですが、ポタライブとは主宰者の言葉いわく、

「散歩をしながら楽しむライブ」のこと。
軽いサイクリングや散歩を表すポタに、演奏・演技・ダンスなどを表すライブを組み合わせて作った造語です。

とのことです。
【公式サイトはこちら】

1ヶ月の長きに渡って続けられてきた「POTALIVE FINAL」、いくつかの公演では行き損ねたものもありましたが、今日の吉祥寺が最後の参加ということで気合満々、集合場所に向かいました。
まずはJR吉祥寺駅の改札口を出たところで集合し、いつも爽やかな笑顔で受付してくれるお兄さんと主宰者の方にご挨拶。
参加費用2000円を支払うと、これまたいつものようにチケット代わりに渡されたこのシールを胸に貼り付けてスタンバイOK。
ポタライブ参加の証。怪しげな宗教団体にも見える......?
今日は千秋楽イブ、そして週末と言うことで参加しやすかったのか、参加者は13名と、これまたかなりの大所帯でゾロゾロ出発しました。

まずは吉祥寺の街が栄えた理由を探りに、"なぜか"井の頭公園へレッツラ・ゴウ!
ちょっと歩いて移動するには遠いので......と言うことで、あらかじめ用意されていた切符を手渡され、京王井の頭線の吉祥寺駅に向かいました。
回数券を手渡され、お隣の「井の頭公園」駅
この切符、表示が「吉祥寺-高井戸」間の回数券になっていますが、あくまで目的地は吉祥寺駅のお隣、井の頭公園駅です。
わずか数分の電車のたびを終えてホームに降り立つと、おお。
いきなりパフォーマーがホームの窓から井の頭公園を見下ろしています。
その視線の先には、さらに別のパフォーマー。
駅のホームにたたずむパフォーマー、井の頭公園で踊るパフォーマー
こうして、我々参加者はポタライブが既に開幕されていることを知らされるのでした。

井の頭公園には、大きな井の頭池があるのですがここが神田川の源流とのことです。
神田川って、あの神田川ですよ、中央線沿いに流れるあの大きな川。
かぐや姫のヒット曲での神田川。
あの神田川も、最初の第一歩はこんな小さな流れだったのですね。
神田川の源流地点

やがて主宰者は井の頭公園を離れ、現在ではお屋敷街となっている周辺を歩きながら、その街の歴史を語りだします。
井の頭公園周辺の立派なお屋敷街を歩く
そんなお屋敷街のなかには、昔ながらの「喫茶室」があるということで、全員で群がって覗いてみたり。
お店のなかから見ていたら、さぞかし恐ろしかった光景でしょう。申し訳ありません。
(だって、あまりに主宰人の「糸きりだんご」の説明が美味しそうだったんですから......)
主宰人のあまりに美味しそうな「糸きりだんご」の説明に、全員で店のなかを覗きこむ

そしてお屋敷街を通り抜けていく、我々一行の目の前を、突然に横切る姿を見せるパフォーマー。
やはり現実的な街の真ん中に、突如浮かび上がるこの非現実感はポタライブならではのお楽しみです。
前方の路地を突如横切るパフォーマー

しかしそれ以上に不思議な存在だったのが、女性のパフォーマーなのです。
駅のホームに降り立ったときこそ、我々と同じ視線にいながら、いつしか幻のように遠く見え隠れするようになっているのです。
遠くの路地に立っていながら、近づいていくたたびにフッとその姿を消してしまう様は、まるで夢のようなのです。
どうしても近づくことができないのです

歩いては姿を消し、歩いていって姿を消し、を繰り返しているうちに、いつしか黒い鳥居のある道に出てきました。
井の頭池には水の神様である弁財天が奉られており、今でも江戸時代に建てられた石碑や、またシンボルである鳥居が残されているというのです。
その昔、江戸の街からはるばる6時間掛けてここまで歩いてお参りに来た人々は、この道を通り弁財天に向かっていったのだそうです。
江戸からお参りに来た人の気持ちを体験......できるのかな

黒い鳥居を越えたところで、ようやくパフォーマーのひとりと接近遭遇できたのでした。

そして彼はいつしか我々一行より先を歩き出しています。
しかしながらその歩調はあくまで気楽に気まま。
咲いている花を愛で、道端で踊り、そして気になる方向へとフラフラと向かうのです。
そんな彼に、我々は誘導されるかのように、弁財天の方向へと向かうのでした。
さらにその彼の前方には、幻の彼女が、こちらは凛とした歩き方で同じく弁財天の方向へと進んでいくのでした。
自由人の「彼」と、ひたむきにまっすぐ歩き続ける「彼女」

やがて再び井の頭公園に戻ってきた我々は、弁財天にお参りをするのでした。
弁天様に皆でお参りするのですが、ぼくだけうまく鐘が鳴らせません!
しかし、この鐘というのか銅鑼というのかこれを、吊るされた綱で鳴らすのですが、うまく鳴りません。
何度やり直しても、ボワン、ボワン......と変な音がするばかり。
これではきっと弁天様も呆れて、ぼくの言うことなんて何も聞いてくれないでしょう。
(他の人は皆、ジャラン、ジャランと小気味のいい音を立てているというのに......トホホ)

やがて、主宰者が池のほとりに参加者の皆を集合させ、朗読を始めるのでした。
内容は、その昔に神田から井の頭の弁天様まで歩いてお参りに来た女性の悲しい物語です。
すると、いつしかその朗読をしている主宰者の傍らには、あの「彼」が立ち、池の真ん中に掛けられた橋を眺めていたのです。
視線をそこに移してみると、そこには例の「彼女」がいたのでした。
この構図は、オープニングで我々参加者が「彼女と同じ視線」に立ち、遠くに存在する「彼」を見ていたものとは完全に入れ替わっていることに気が付かされるのです。
物語を朗読する主宰者、傍らに佇み、我々と同じ視点から「彼女」を見る「彼」

やがて物語とポタライブのクライマックスは静かに訪れ、そして静かに去っていったのでした。
静謐。
休日の午後、家族連れで賑わう公園の真ん中にポッカリ穴が空いたような、そんな静けさが訪れたラストでした。
そして駅に向かって歩き出した我々参加者の目の前には......おお!
なんと池の真ん中には
「彼」と「彼女」の姿が
果たして彼女は救われたのでしょうか。
自らを鼓舞して自ら救ったのでしょうか。
それとも救いの手を差し伸べたのは、結果として弁天様だったのでしょうか。
あるいは、遠くからその様子を実は見ていた川原者だったのでしょうか。
様々な思いが交錯し、泡となって昇天し消え行く、不思議な余韻を残す今回のポタライブなのでした。

しかし今回のポタライブにも、様々な飛び入り参加がありました。
特にネコの人懐っこさったらありゃしません。
皆で通りかかると、「ニャア」と一声。
これは「遊んでいってよ」と言っているのですよ、皆さん。
そんな訳で思わずゴロゴロとノドを鳴らすキャツらと遊んでしまうのでした。
ニャアと一声、「こんなにたくさんの人が、なぁに?」と訊ねるニャンコ
  うーん、気持ちいいよう......

さすがはここは井の頭公園ですね。
広々としていて緑も多く、水辺の気持ちよさからか、まさにおイヌさま天国なんです。
イヌを散歩させている人の多いこと、多いこと。
なかには、エスパー伊藤のネタのようにカバンから首だけ出さされて運搬中のテリアや、またお店の看板犬なのか、単に一緒に散歩に出かけたはずのご主人がカラオケスナックでご機嫌にヨロシクやっている最中にずっと待たされている待ち犬なのか定かでないものまで......もう色々見られたのでした。
エスパー伊藤......ではありません 看板犬なのか、単なる待ち犬なのか

コメント

そうそう、このあたりはワンニャン天国なんですよね(悶絶)。
一番下の右側の子、私も撫でまわしたことがあります。焼き鳥屋さんの看板犬ですよね(ハートマーク)。

このパンダ犬、焼き鳥屋さんの看板犬だったのですか!
てっきり、手前の「カラオケスナック パピヨン」の看板に括られているので、スナックで一杯引っ掛けているご主人様の待ち犬かと思っていました。
この商店街にいつも行くミステリ専門書店「TRICK+TRAP」があるので、かなり通っているはずなのですが、こんなスタンバイしているのは初めて見ました。