「月刊石持浅海」の謎

神保町にある三省堂神田本店に行ったのでした。
しかし、この本屋さんに来るといつも思うのですが、「三省堂神田本店」ってどういう意味なのでしょう。
普通に読むと“神田にある三省堂の本店”という意味に思えるのですが、いやあ、わざわざ「“神田”本店」と地名をつける意味が判らないのです。
普通に「三省堂本店」でいいと思うでしょう。
とすると、これはきっと「本店」「支店」の意味を表すのではなく、神田にある本屋さんを意味する「神田本店」だったと思うのです。
いや、「本店」という意味があるとしても、これ絶対にダブルミーニングでこっそりと洒落っ気を出して遊んでいるに違いありません。
さすがは江戸っ子、粋なネーミングをしてくれるもんだねぇ。

そんなことはどうだっていいのです。
とにかく三省堂神田本店ですよ、神田の本屋さん。
そこへ行くと……おお、今をときめくミステリ作家・石持浅海のコーナーが出現していたのでした。
「月刊石持浅海」、どこかで聞いたようなキャッチコピー……

「月刊石持浅海」ですよ、月刊。
どこかで聞いたようなキャチィなコピーなのですが、まあそれでも「月刊石持浅海」というからには、何かがどこかで月刊なのでしょう。
……いや、ひょっとすると、これはキャッチコピーと見せかけて、実は『月長石』に捧げられたミステリのタイトルなのかもしれません。つまり、

『月刊石』持浅海・著

であるという罠。
あり得ます、あり得ます。十分にあり得ます。この著者名にして、このタイトル。
……しかし『月刊石』とは、一体何なのでしょう。
いや、まだ『週刊石』だったら想像もつきやすいのです。
やたらとエロいページが目立つ週刊誌(それは「週刊宝石」)とか、ディアゴスティーニが発売する「おまけ付き」の週刊ムックとか(創刊号特別価格480円!みたいなヤツ)。
が、これは『月刊石』。
まあ、このタイトルの謎を解き明かすのが、『月刊石』の最大の魅力なのでしょう。

……って、ぼくは一体何を話しているのでしょう。
石持浅海ですよ、石持浅海。
何しろ、ホラ。『月刊石持浅海』の周りにはこんなにも石持浅海作品で溢れているのですよ。
最新作の『顔のない敵』がドン
なぜか石持浅海の写真の下に「Newton」のステッカーが貼られてあるのは……見なかったことにしておきましょう。
そしてもちろん、下の平台にも過去の作品が、ドン、ズラリ。
昔の作品も出ています
さすがは「月刊石持浅海」、何が月刊なのかよく判らないけど、これだけ作品を集められると「なるほど、月刊なんだな」とよく判ったような気にさせられてしまうから不思議です。

そんな訳で、改めて下の平台を見てみました。
……あれ?
「月刊石持浅海」コーナーの隅にこっそり置かれてあるこの本は……?

なぜか「月刊石持浅海」として売られていた小川一水
そうか、小川一水って石持浅海のことだったのですね!

(全然違います)