POTALIVE FINAL 6 世田谷編vol.1『ヒナ』

昨日の大嵐がウソのようにいい天気となった今日は、9月23日のPOTALIVE FINAL1 吉祥寺編vol.4『断』に引き続き、ポタライブに参加してきました。
ちなみにポタライブとは、

「散歩をしながら楽しむライブ」のこと。
軽いサイクリングや散歩を表すポタに、演奏・演技・ダンスなどを表すライブを組み合わせて作った造語です。

と説明されています。
この「散歩感覚でライブ」という狙いがメチャクチャ面白かったので、今回も参加してきたのでした。
【公式サイトはこちら】

今回、13時というお昼の時間帯に集合場所で指定されたのは
待ち合わせ場所の小田急 成城学園前駅
小田急線の「成城学園前駅」。
改札口を出たところに、「POTALIVE」のファイルを持ったお兄さんがいます。
今回も参加費用2000円を支払い、チケット代わりのこのシールが渡されました。
ポタライブ参加の証。怪しげな宗教団体にも見える......?
これでまたツアー観光客状態、しかし今回の観客はたったの5名、ほとんど貸し切り状態のずい分と贅沢なライブになったのでした。

主宰者に引率されて駅からゾロゾロと歩き始めたツアー客5名は、まず"成城"という地名の代名詞ともなっている高級住宅街をそぞろ歩きしたのでした。
我々5名の観客を引き連れた主宰者は歩きながら成城という街の成り立ちを説明し、そしてかつてこの街に暮らしていた"あんな学者"や"こんな作家"、そして今では"あんな作家"に"こんな歌手"が住んでいるとまで教えてくれたのでした。
さすが、聞きしに勝るスゴイ土地なんですね、成城という街は......。
某スゴイ人が暮らしているスゴイ家
しかし今回のネタは「お宅探訪」ではありません。
こうしたワイドショー的なネタはあくまで副次的な雑談であって、我々ポタライブ参加者は目的意識を持って行動を共にするのでした。

もちろん成城に暮らしているのは、その筋の有名人だけではありません(←"その筋"って......勘違いされそう)。
一般人だってお金持ちはたくさんいるのですね!
ジャグワーにおベンツにゲレンデヴァーゲンが悠々と数台停まっていたりしているのです。
こんな自転車のためだけの屋根まであるお宅もありました。
自転車の車庫付きのお宅
車庫ですよ、車庫。自転車専用車庫です。これはオシャレですなー。実用性にはかなり疑問が残りますが......。
しかも、どのお宅もセコムのステッカーが当たり前のように貼られてあります。
なかには、防犯カメラまで設置されているお宅までありました。
さすがは成城、防犯対策はバッチリなんです。
......が、もっともポピュラーな防犯対策であるはずの「番犬」。
そもそも
その番犬、近づいていっても唸るどころか尻尾をパタパタ振って、とても嬉しそうなんです。
試しに柵のすき間から手を突っ込んで撫でてやると、「うー、気持ちいいよう、嬉しいよう」と興奮して、余計に尻尾と手足までパタパタしだすのでした。
番犬どころか、撫でられてとってもご機嫌なミニコリー
番犬どころか、撫でられただけでこんな笑顔になって嬉しがっているけど......大丈夫なんでしょうか。

ポタライブの話題からだいぶ離れてしまいました。
今回は「約半日」という長丁場のライブのため、途中で1時間ほどの休憩時間もありました。
休憩所では、主宰者自らが甲斐甲斐しく観客にお茶を淹れてくれたりなどサービス抜群。
もう本当に添乗員さん状態です。
主宰者手ずからお茶を淹れてくれたのでした
そして1時間のフリータイムのしばらくは、主宰者を囲んでのポタライブ制作のウラ話。
やはり、これだけ"地域"のことをライブに盛り込むためには、想像を絶する準備作業が徹底的になされているようなのでした。
その苦労話の数々を、これまた面白おかしく話して聞かせてくれるのですから、もはやロッド・サーリングかオーソン・ウェルズか、ヒッチコックか、はたまたタモリかと思わせるほどのストーリー・テラー状態の主宰者。
表面的な取材だけでなく、"地域"に溶け込み、そして裏付け作業を行うという気の遠くなるような準備を経て、ようやく公開されるとのことなのです。
だからこそ、「語りながら歩く」だけなのに、あれだけ綿密で緻密なストーリー展開が可能になるのですね。
主宰者のこんな言葉が印象に残りました。

「ポタライブでは、"街"が俳優です」。

そういう意味では、その主役である"街"を紹介し、"街"が持つ内面を描き出せて見せてくれる主宰者は、ロッド・サーリングかオーソン・ウェルズか、ヒッチコックか、はたまたタモリのようなストーリー・テラーであるといえるのでしょう。

今回のポタライブは、成城という高級住宅街の成り立ちを知ることにより、その裏で流れてきた数百年、数千年という大きな歴史の流れを垣間見せる狙いがあったのです。
このような形でポタライブ参加者は主宰者に引き連れられ、言を聞くことにより、周りで展開する街の
また、いつものごとくタイトルに秘められたダブルミーニングには、相変わらずミステリのように「おおっ!」と驚かされます。
しかし、そのどれも話してしまってもネタバレになってしまうので、非常に紹介が難しいのです。
そんな訳で、直接ポタライブには関係のない話ばかりをツラツラと書き続けてきたのでした。

主宰者の岸井さんいわく、「ミステリがお好きでしたら、ぜひとも船橋編はお勧めしますよ。ミステリ風に仕上げていますから」とのことで、ぬぃおおおおおーっ、行きてぇー!
しかし、残念ながらもうその公演が行われる日には、既に予定を入れてしまっているのですね......とほほ。
どなたか、ぼくの代わりに行って楽しんできてください。

重ね重ね、今回が「FINAL」ということで、自主公演が最後になるということが残念でなりませんでした。

そして、取りあえず「これだけは話しても大丈夫であろうネタバレ」(←言い方がおかしい)だけ、以下に続けます。

【注意!】 以下の記述・および写真では、ポタライブ全般にわたる重要なネタバレが含んでいます。

今回のポタライブでも、"街中(マチナカ)"という「日常」のなかに、「非日常」としての断片がダンサーのパフォーマンスという手法によって切り取られ、彩られていました。
それは、"街"という主役を盛り立てるための脇役なのかもしれません。
しかし、こうした脇役の存在があってこそ、さらに主役の存在がクッキリと浮かび上がる仕掛けになっているのです。
そこがポタライブの"もうひとつの醍醐味"でもあるわけなのですね。

住宅街の道路上で。
住宅街の道路上で

公園の小道で。
公園の小道で

歩道橋の上で。
歩道橋の上で

川の向こう側で。
川の向こう側で

川に掛かる橋の上で。
川に掛かる橋の上で

そして、神社の境内で。
そして、神社の境内で

こうして、あっという間の4時間が過ぎてしまいました。
今日もまた、ダンサーたちによる「非日常」という世界を隠し味に、"街中(マチナカ)"という「日常」をストーリー・テラーの案内で新たな視点から切り取り、真の姿を見つけていくことができるのでした。
いや、いつも以上に時間が長かった分、さらにじっくりとポタライブそのものに向き合えることができ、その楽しさを心行くまで味わえたといえるのかもしれません。

コメント

えー(笑)、mixiの足跡からきました。
この日のポタ、偶然ご一緒した者
(野田秀樹の話をしてました、半神とか)
です。
面白かったですねぇ、ポタライブ。
奥が深いというか、リピーターに
なってしまうのがよくわかります。

noieさん、こんばんは。
ポタライブに行かれた方の感想や情報を探して、mixiやブログを検索しまくっているのがモロばれでしたね(笑)。
先日は失礼いたしました。
noieさんがせっかく岸井さんとお話しているのに、途中から割り込んでしまい、勝手に「半神がレーザーディスクで観られないんです!」なんて訳の判らないことを叫んでしまって……。

『ヒナ』は、あの長時間掛けてのんびり歩く、あの緩さがよかったですね。
(天気もお散歩日和で何よりでした)
途中の休憩も、とても23区内とは絶対に思えない場所でゆったりと過ごせて、それだけでも最高でした。
難点は、ヤブ蚊にたくさん刺されてしまったことです……。

また、ポタライブでお会いする日があるかもしれませんが、そのときはまたどうぞ、よろしくお願いいたします。