先日、突然に招待状なるハガキが送られてきた「大沢在昌と京極夏彦の合同サイン会&ミニトークショー」に行ってきました。
場所は、護国寺にある講談社。そうです、かの天下の講談社さまのなかで行われるのですよ。
地下鉄の護国寺駅で地上出口に出てみると......、ひときわ高くドーンとそびえ建つ白亜の巨城があるのです。
ここが天下の講・談・社。

しかしなぜなのでしょう。講談社なんて会社、来るのは初めてのはずなのに既視感でクラクラしちゃうのです。
......そうか!
ビートたけしが、たけし軍団を引き連れて殴り込み騒ぎを起こしたのはこの建物だったのですね。
(俗にいわゆる「フライデー事件」)
ニュースやなんかで散々見た光景が、今、目の前で甦っているわけなのでした。どうりで見たことあるはずです。
スッキリしたところで受付。招待状のチェックと、「本をちゃんと持ってきたか」チェックをされてしまいます。
そしてようやく会場である講堂にエレベーターで向かいました。
エレベーターを6階で降りると、そこに広がるのは......おお、まさに「講堂」。

この、ステージ前の緞帳が、まるで今から全校集会でも始まりそうな雰囲気を醸し出しています。
そして何よりもこの重厚感。
講堂の"ぐるり"には(←島田荘司風に)、おそらく歴代の社長でしょうか、肖像画が飾られてあるのですよ。
まるでここだけが横溝正史の世界感がプンプン。
(いや、ここは角川書店じゃなくて、講談社なのですが......)

ズラリと講堂に並べられたパイプ椅子の上にはあらかじめ、為書き用の名前と、2人に向けたメッセージを書いておく紙が置かれてあるのでした。
2人揃ってにメッセージですか......。
京極夏彦には京極夏彦に、大沢在昌には大沢在昌に伝えたいメッセージがあるのですが、仕方ありません。
「楽しみにしてました。これからも楽しみにしています」なんて、コイツ本当にオレたちの本、読んでる?と思われても仕方がないぐらい適当なことを書いちゃいました。
すみません。
前方では、もうすでに京極夏彦が何やら挨拶を始めていました。
どうやらサイン会からスタートのようなのです。
前に座っている人たちから順に席を立ち、サインを貰うシステムのようなのです。
あおおう、遠慮していちばん後ろの席に座っちゃったよー。
一番後ろということで時間はどうやらタップリあるようです。
そんな訳で余裕で講談社のトイレも探検しに行ってきたのでした。
「講堂」には、プンプンと昭和モダニズムの学校イズムな香りが立ち込めていたのでしたが、トイレはどうですか、これ。
てっきり、木製のサンダルにカランコロンと履き替えて、棚にはサンポール、小便器には黄色い芳香剤のボールが転がっているのかと思いきや......

なかなか清潔でビューティフルじゃないですか。
ここには写っていませんが、個室なんて全室立派なウォシュレット付きで、昭和の時代からいきなり平成の時代へとジャンプして戻ってきてしまったような感じです。
そんなこんなでキョロキョロすること約1時間半。
ようやく順番が回ってきたのでした。
講堂の"ぐるり"(←島田荘司風)を取り囲むように掲げられた、歴代の野間社長の肖像画に見下ろされながら、まずは京極夏彦にサインをいただきます。
その京極夏彦は、やはり京極夏彦でした。
黒羽織に黒の着流し、黒手甲が......!

気難しいコワい人と勝手に思いこんでいたのですが、「サイト名も一緒に書いていただけますか?」といつものようにイタイ野郎のお願いをすると、「お、サイトマスターですね」。
サ、サ、サ、サイトマスターですか。
さらに、「とある方(京極夏彦の友人の方)と友だちなんです......」とお伝えすると、大笑いしながら「アイツはウソばっかりつくヤツだから、付き合わない方がいいですよ」。
もう、京極堂のイメージではなく、お隣の気さくなお兄さんという感じの方でした。

続いては、大沢在昌のテーブルでサインをいただきます。
大沢在昌は、以前の宮部みゆきとの合同サイン会でも見られたように、相変わらずステキで面倒見のいい"大沢親分"。
ファンの一人一人に向かって、気さくに話し掛けてきてくれます。
大沢親分にも、「サイト名も書いていただけますか」とお願いすると「おおっ、書庫の部屋というのですか!」。
なんだか仰々しく驚かれ(たような気がし)、しかも改めて自分のサイト名(それも深く考えてつけたものではない)を口に出して言われるとハズカシイ......。

サインを書き終えると、大沢親分自ら手を差し出してくれてガッチリ握手。
憎いぐらいステキな親分っぷりなのでした。

1時間半掛かって、ようやく参加者全員のサインが終了すると、引き続きトークショーです。
とは言うものの、声だけ聞こえてきて姿はよく見えません。
Oh~、それもそのはず、お2人はステージ上ではなく、同じフロア上に設置されたテーブルに座ってお話されているようなのです。

いわく、
- 200名の定員に2000名の応募があった
- メッセージに"大沢在昌は初めて"という人が120人はいた
- サイン会が当たって運がいいから、年末ジャンボを買うとメッセージに書かれた方がいた
しかし、これは確率の問題であって運は関係ないから意味はない
(しかも確率はサイン会の方が10倍と少ない)
- 朝ご飯、大沢在昌はサブウェイ、京極夏彦は食べてない
しかし裏でサンドイッチを食べたが、それもコンビニのサンドイッチ
- 11月に開催されるリーディングカンパニーでは、京極夏彦と大沢在昌が罵り合う
といったあたりでしょうか。
サイン会にかけた時間が1時間半だったのに対して、トークショー自体は20分程度で終わりました。
タイトルにウソ偽りはなく、まさに「ミニトークショー」。
しかしながら、帰りには全員に今回の合同サイン会用に製作したポスターをお土産にくれるなど、サービス満点のイベントなのでした。
