お醤油なんか飲んではいけません!

ローソンのレジで並んでいたときのことです。
前の人が小銭入れをかき回し、やたらとお金を細かく出すものなので、後ろで順番を待つ身としてはなかなかヒマなものがあるわけなのです。
そんな訳で、ふとレジの上なんかを眺めてしまいました。
そこに掲げられているのは「中華まん」の案内POP。
“アンパンマン”ならぬ、“中華マン”が大活躍の案内POP
そっかー。9月も終わりに近くなって、間もなく秋本番なんですね。
するとすぐに冬、ホカホカでフワフワのおいしい肉まんの季節がやってくるのです。
特に「特撰肉まん」なんて、どうですか。
ただ単に高いだけではない、ものすごい味へのこだわりがあるようなのです。
ローソンの肉まんのおいしさの秘密は「紹興酒(中国のしょう油)」にあるのでした
なるほど、「特撰肉まん」の美味しさの秘密は、「紹興酒(中国のしょう油)」の味付けにあったのですね……って、おいぃぃぃぃっっっ!
紹興酒ですよ、紹興酒。
紹興酒って、中国のお醤油のことだったのですかぁぁぁっ!
いけません、いけません。そいつはいけません。これはもう、社会的一大事なのですよ!
何しろ、中華料理屋さんで「何を呑む?」という会話になったときのことを考えてみてください。

「お飲み物は何になさいますか?」
「ぼくはウーロン茶で」
「私、青島ビール!」
「オレはやっぱり紹興酒だな」

ほうら、大体中華料理屋さんでは紹興酒を注文するヒトが1人や2人は必ずいるのです。
彼らは「お酒を呑んでいる」つもりで、その実、「お醤油を飲んでいる」ことになるのですよ!
これはエライことです。
お酒も呑みすぎては身体によくないとよく言われますが、お醤油なんて直接飲むともっと危険、リアルにデインジャラスな事態になってしまうのです。
何しろ戦時中、兵隊に行きたくない人はお醤油を一気飲みして体調をワザと悪くさせて、検査逃れをしていたという話も聞いたことがあるほどなんです。
大日本帝國軍ですら見誤ってしまうほどの強烈なポイズン、それがお醤油なんです。

ああ、このPOPを見てしまったからには、これから紹興酒を飲む友人を見過ごすなんてことはできません。
「オレは紹興酒を呑もう!」なんてことを言うヒトがいたら、命を掛けてでも、友情にヒビが入ろうとも、会社の上司からの評価が悪くなろうとも止めてあげるべきです!
それが……仲間というものなんですよ。

ちなみにお醤油を一気飲みしたときの症状を調べてみました。

    【作用の概要】
  • 毒作用
    細胞外液が高張となり、細胞内液の移動を誘発、脳細胞の脱水を生じ、中枢神経系を障害する
    脳細胞の萎縮により脳血管が拡張し、クモ膜下や硬膜下出血をきたすことあり
  • 致死量
    醤油:ヒト推定致死量 2.8~25ml/kg
    【症状の概要】
  • 一時に大量摂取すると消化管の刺激、神経系障害、循環系障害、ショック、溶血、肝・腎障害をおこし致命的中毒を生ずる。症状は数時間以内に発現
  • 中枢神経:
    興奮、めまい、痙攣、昏睡、頭痛
  • 呼吸器:
    過呼吸、肺水腫をきたし呼吸停止
  • 循環器:
    頻脈、低血圧、後には脳浮腫、末梢の浮腫
  • 消化器:
    嘔吐、下痢、口渇
  • 肝腎・泌尿器:
    尿細管壊死による腎障害
  • 体温:
    発熱

うーん。書いてあることは難しいけど、判りやすいところがただひとつ。
ヒト推定致死量 2.8~25ml/kg
10倍近く開きがあるのですが、例えば体重60kgのヒトが目一杯呑んだ場合で

25(ml)×60(kg)=1500(ml)=1.5リットル

つまり、1升(1.8リットル)も飲まなくても十分に致死量に達してしまうのですよ!
うひぃ。これはやっぱり皆さん、紹興酒を呑むのはやめましょう……。

そんな訳ですっかり、「紹興酒(中国のしょう油)」にばかり目を奪われてしまっていて気がつかなかったのですが、このヒッソリと描かれた絵も、これはこれでどうかと。
“肉マン”って……おい
肉マンって……。

コメント

ここって、ナチュラルローソンですよね。
ナチュラルなローソンなんですよね。
これ、ローソン本部に送ったらどうなるかなぁ…(笑)

そうなんです、ナチュラルローソンなんです。
だからこそ、「紹興酒は中国のしょう油」と教えてくれたのでしょう。
ありがとう、ナチュラルローソン!
声高に感謝してなりません。

あるいは“ナチュラル”なボケだったとか?
(密かにレジでツッコミを待っている……)