棚修理中ではなく『島田荘司全集』

出る出るというウワサを聞いてから早幾年。
島田荘司ファンとしては待ちに待たされ、すっかり熟成してしまった感のある『島田荘司全集』が、ウソではなく、いよいよ本当に発売されました。
第1回配本となる「I」には、『占星術殺人事件』、『斜め屋敷の犯罪』、『死者が飲む水』の3長篇が収められているようです。
そんな訳で、本屋さんの売り場を見渡してみたのですが......、どこにも『島田荘司全集』の"し"の字もないのです。
それどころか、本屋さんの一等地である"客見せ用"の棚の最上段が何やら改装中なんですよ。
一等地の
何やら白一色で、とてもオシャレな造りを予感させます。その白一色で囲まれたスペースの中には、何冊か表紙をこちらに向けた形で本を置くスペースが用意してあり、なかなか手を掛けた様子が伺われます。
が、所詮は本を置かなければ単なる空き地。
なんともったいないことなのでしょうか!
いったいどのようなオシャレなイメージの本をここに置くつもりなのか判りませんが、こんな空っぽではもったいないばかりです。
せめて、その本がここに置かれるときまで『島田荘司全集』を置いてほしいなあ......とブツブツ。
そしてこの前を通り過ぎようとした瞬間のことでした。「あれ?」
一瞬でしたが、確かに"島田荘司"の文字が見えたような気がしたのです。
そんな訳で、もう一度よくよく改装中の本棚のあたりを見てみると......

なんとコレ全体が『島田荘司全集』なのでした
ウワァオ、これ全部『島田荘司全集』だったよ......。

そうなんです、こんな状態で見せられるとまったく本に見えず、単に「資材」としか見えていなかったのでした。
結構デザインで大モメにモメて、そのため刊行が遅れた(らしい)デザインなのに、失礼いたしました......。
そんな訳で早速函から取り出してパラパラとなかをめくってみると......おお、さすがは『全集』です、月報付きなのですよ。
しかも、この月報第1号が島田御大と宇山日出臣さんとの対談になっているんです。
そりゃ、やっぱり『島田荘司全集』を出すのだから、やっぱり月報の第1号は宇山さんというのは判るのです。
でも、もうちょっと早く出せていればきっと宇山さんご本人にも見ていただくことができたろうになあ......などと、直接宇山さんとは面識がない一ミステリファンでありながらも、ちょいとしんみりしてしまったのでした。

ところが、改めて函を見直してみて、あらビックリ。
そんなしんみりした雰囲気をも一気に吹き飛ばす、作品名の大誤植があるではないですか!
なんと、『斜め屋敷の犯罪』が『斜屋敷の犯罪』となってしまっていますよ!
"め"がありません、"め"が。
これでは"しゃやしき"ですよ......とほほ。

そんな訳で、1年に1冊ずつ発行して全10巻予定といわれる『島田荘司全集』、本当に次回配本は来年になるのでしょうか。
そしてコンプリートするには10年掛かるのでしょうか。
第2回配本となる「II」の収載作品も、既に決まっているようなので、"なるはや"での発刊を期待したいところです。

コメント

おー、とうとう出たんですね!
月末にサイン会が予定されているので、今度は大丈夫だと思っていましたが。

ただ、それにしては作品名が・・・、ですか。南雲社長に突撃取材してみたいと思います。

写真はオアゾの丸善でしょうか?

そうなんです、ようやく出ました!
……が、本当に気がつきませんでした。

このデザインに関しては二転三転したようで、以前に「島田荘司のデジカメ日記」に記載されていた“案”とはまったく異なっていますね。
しかもamazonの表紙写真では、なぜか扉で使われている冬景色写真だし……。
何がどうなってこのような混乱した経緯になったのか、謎です。

写真ですが、お察しの通り! オアゾ内にある丸善なんです。
怪しげなサラリーマンが写真を撮りまくっていたので、お客さんには南雲堂の営業マン、店員からはライバル書店の偵察員と思われていたかもしれません……。
そのうち捕まりそうです。