イヤラシイ帯に騙されて、イヤン

本に掛けられた「帯」って、その本の中身を知る重要な手がかりなんですね。

  • どのような種類の本なのか
  • どんなストーリーなのか
  • 誰が、何と勧めているのか
  • とにかく手に取りたくなるようなインパクト

「帯」にあまりのインパクトがあったので、ついつい「ジャケ買い」ならぬ「帯買い」してしまうこともよくあるほどです。
しかし!
そんな帯が、ブックオフではジャカスカ捨てられているのですよ。
ああ、いけません、いけません。
ブックオフにズラリと並ぶ帯なし文庫の列。
帯は別名、「腰巻」と呼ばれているのですよ。
「腰巻」、つまりは女性の下着ということなんですね。
現在風でいえば、バンティですよ、パンティ。
もうね、パンティだけで一句詠めちゃいますよ。

春すぎて 夏来にけらし 白妙の パンティ干すてふ 天の香具山

っかぁぁぁ~、ぼくは持統天皇かっていうの。
そんなことはどうだっていいのです。
つまり!
ブックオフでは、仕入れた本たちのパンティを根こそぎ剥ぎとって、公衆の面前で下半身をスッポンポンに晒し出したうえで、売りつけているのです!
ああ、なんてハレンチな。
外道です、外道。
お前たち、このままではいつかワイセツ物陳列罪で捕まってしまうのですよっ! ……ハァハァ。
……あれ?
ぼくはなぜこんなに興奮してしまっているのでしょうか。

ともかく。
「帯」はそれほどまで重要なツールであり、「帯付き」はそれほどまで重要なルールなんだということです。

そんなある日見つけた米澤穂信『春期限定いちごタルト事件』。
平台に積み上げられていいたのでまずは帯が目に付きました。
おお、「最新刊」! まだ初版がこんなに平台に積み上げられていていいのでしょうか
どうですか、これ。「最新刊」ですよ、「最新刊」。
『春期限定いちごタルト事件』なんて刊行されてからもうかなりの日が経つというのに、この店ではまだ初版が売られていたようなのです。
「繁盛しているように見えるのに、よっぽど売り上げ悪いのか」などと、店の人が聞いたら本気で気を悪くしそうな悪態を(心の中で)つきながら、何気なく奥付を見てみました。
「最新刊」どころか、10版……
え……?
2006年5月12日……10版……?

全然最新刊と違うやん!

いやいや。
ひょっとしたら「2006年5月」の時点で、これ以降米澤穂信の本が出ていなければ、少なくとも「創元推理文庫」における“最新刊”は、この『春期限定いちごタルト事件』になるのです。
そんな訳で調べてみました。
……おい。
同じ“小市民シリーズ”の続篇に当たる『夏期限定トロピカルパフェ事件』が、2006年4月14日付で出てるじゃないですか。
もうこの時点で、あらゆる意味において“最新刊”じゃなくなっているし。

「帯は腰巻」、つまりパンティなんですよ、パンティ。
そのパンティで読者の購買意欲を煽ごうという行為は、これ、すなわち、TバックやTフロントなんてピッチピチのドスケベのエロエロ状態で道行く人をひらひら誘惑してるようなものなんです。
なのに、その実、よくよく奥付を見てみたら10版だったなんて、……誘惑した女性をよくよく見ると「お母さんと歳が変わらなかった」なんて引っ掛け手口と一緒じゃないですかぁぁぁぁっ!
そんな、今どき場末の歓楽街でも見られない手口で見事に騙されてしまったのでした。
さらに、これで販売価格が2500円とかしていたら、泣くに泣けないボッタクリ・バーですよ!

……んー?
改めて今日のブログ読み返してみたのですが、いったい何を書いているのでしょうか。