さすがは原りょう、幻の直木賞作家

とある書店でのことです。
ハヤカワ文庫のコーナーをつらつらと眺めていると……おお。
棚の真ん中に、原りょうの紹介POPが貼り付けてあるのでした。

シブすぎるぜ、原りょうのPOP
伝説の直木賞作家・原りょう
売れてます。

シ、シ、シ、シブ過ぎる。
POPのカードがボール紙というのも、素敵です。
変に紹介をゴチャゴチャしていないのも、シンプルで非常にカッコいいのです。
そこに書かれてあるのはたったひと言、「伝説の直木賞作家」。
っかぁぁぁ~、なんちゅうかねえー、もう全身がビリビリと痺れちゃいましたとも。
あまりの痺れ具合に脳内麻薬がオーバーロード。
ああ、もう生きながらにしてして、はやくも「伝説」化。

そしてその「売れてます。」の矢印の先には……

さすがに売れている「伝説の直木賞作家」だけあって、本がありません
……牧野修。

なぜ?
いやいや、なぜもへったくれもありません。
それが原りょう、伝説の直木賞作家なのです。
POPに「売れてます。」というだけあって、矢印の先には原りょうなんてもとからいないのですよ。
そもそも原りょうが人目につくのはなかなか難しいのですね!
なぜなら……「それが伝説の作家なのですから」。
(何やらよく判らない言葉で締めくくりながら……カーテンフォール)

コメント

 きっと、「売れてます。」から「在庫がない。」という意思表示なのでしょう。だって、並びを見ると「林譲治」と「藤崎慎吾」のあいだにあるべきなのに、置いていないわけですから。

 何にしても、「次は早く出せる」と言っていた新作をとっとと上梓して欲しい今日この頃です。

おお、なるほど、目からうろこが落ちる思いをしました!
日本語ってなかなか便利ですよね。
棚に並んでいるときは「売れています = 売れ筋商品だから早く買ってね」、棚からなくなったら「売れています =売れてなくなったから入荷までちょっと待ってね」。
日本語がいかに高等なコミュニケーション能力を備えているのか、世界に向けて自慢したい気分です(んな大げさな……)。

しかし『さらば長き眠り』を書きあげてから、憑き物が落ちてしまったような気がするのです、原りょう。
大丈夫でしょうか……。