例によって例のごとく丸善の丸の内本店でノベルス売り場をウロウロしていると......おお。
伊坂幸太郎『陽気なギャングの日常と襲撃』がサイン入りで積み上げられているではありませんか。
しかし、もうこの本は発売されてからかなり日が経っているはずなんです。
なぜ今頃になってサイン本があるんだろうと不思議に思いながら奥付を見てみると、もう9刷になっているのです。
ひょっとすると、この本の売り上げもそろそろ落ち着いてきたので、出版社がテコ入れのつもりで増刷分をプレミアとしてサイン入りにしたのではないでしょうか。
しかしこの店では、未だに初版分が別の平台にまだまだドン、と積み上がっているのですよね。
本屋さんとしては、初版を売り切る前でもプレミア増刷分を仕入れて、売れ残った初版分は返本しちゃえーという腹づもりなのでしょうか......(などと、相変わらず穿った見方をしています)。
あっ!
そういえば前作『陽気なギャングが地球をまわす』でも、発売されてしばらく経って忘れた頃、映画化にあわせた増刷でいきなりサイン本が出回っていたのでした......。
とすると、これは出版社の戦略ということなのでしょう......。
なかなかファン心理をくすぐる戦略ですね、これは。