誉田哲也『ジウ』のサイン本を揃える

丸善丸の内店のノベルスコーナーに行ってみると……おお!
前々から気になっていた誉田哲也『ジウ』が、最新刊にして完結巻である“III”も含めて、すべて作者サイン入りで平台に積み上げられているのでした。
なぜか「II」だけ帯なしで気持ち悪いのです

気になっていながら買い損ねていたので、これはチャンスです。
ひょっとしたら「買っておけ、そして読め」という神の声なのかもしれません。
ということで、一気に3冊とも大人買いしようとしたところで……「待てよ」。
なぜか“II”だけ帯がないのです。
調べてみると、“II”が発売されたのは半年ほど前、2006年3月のことですから、そろそろ帯が剥ぎ取られてしまってもおかしくない頃です。
しかし、“I”はそのさらに前、2005年12月に出ているのにこちらはちゃんと帯が付いているのですね。
ひょっとして“II”は増刷されたものかな、と奥付を確認してみましたが“I”も“II”も、ともに初版なのでした。
なぜか“II”だけが帯がないのです。

ここは思い切って3冊とも買いたいところなのですが、しかし「1冊だけ帯なし」というのは、とても気持ちが悪いものです。
本棚に並べたところを想像しても、真ん中だけポッカリ帯の部分が空いてしまっているようで、気持ちが悪いったらありゃしません。
そんな訳で、「“I”に帯があって、“II”にないはずがない!」と、念のために平台に積み上げられた山の下を探してみることにしました。
書店の方、そしてお客の皆さま、すみません。
とっても邪魔だと判っていましたので、しばらく売り場をうろつき、人波が途切れた瞬間を見計らって……「今だ、アタック・チャ~ンスッ!」。
すばやく高く積み上げられた“III”を脇にどかせて、“II”の列の山の中ほどを探っていくと……
あった、あった、ありました~!
なんとこんな真ん中に、2冊だけ帯つきが!
こんな真ん中の方に2冊だけ、帯付の本が見つかったのでした。
しかしせっかくの帯付ですよ。
いわば本の正装状態、フォーマルウェアで装いを飾っているのです。
こんな仕打ちにあっていいのでしょうか……、ああ、とても忍びがたいのです。

ということで、仕方ありません。コッソリ彼らを救出するべく作戦を企てたのですよ。
幸いにしてスーツを着ているぼく、まるで書店員か出版社の営業マンのように振舞いながら、この真ん中あたりに見える2冊をソッと引き出して、平積みの一番上に置いておいたのでした。
見事、3冊ともに帯付・初版・サイン入りで揃えられた誉田哲也『ジウ』
どうですか、これ。
こうして、3冊とも見事に「帯付」「初版」「作者サイン入り」と立派な3点セットで平台に揃えられたのでした。
やったね、エッヘン!

……と思ったところでよくよく“I”の帯を見てみたら……
どうも初版にしては惹句がおかしい“I”の帯
「各紙で反響続々!」なんて書かれているではありませんか。
もしかして……と、“I”の帯の裏を見てみました。

やられたーっ!

「好評既刊」として“II”の名前が出ているではありませんか。
つまりこの帯だけ、“II”が出た後になって付けられたものだったのですね。

何やっていたんだろう、オレは……とほほ。