世界の中心でJAL機墜落

とある本屋さんの文庫本コーナーでのことなのです。
あの片山恭一『世界の中心で、愛を叫ぶ』(通称:セカチュー)がいよいよ文庫化されていたのです。
本屋さんでも気合に気合を入れて、ズラリと文庫本を並べています。
文庫コーナーは“セカチュー”に占拠され、“セカチューの中心で、セカチューを叫ぶ”状態になっているほどです。
そのセカチューだらけの文庫棚の前での会話に……ん?。

「セカチューって彼女が死んじゃって……という話なんだよね」
「そうそう」
「だから、空港で女の子を抱きかかえながら、「誰か、助けてください!」って叫んでいるのかあ」
「多分そうだと思うよ」
「でも、どうして空港なの?」
「……へ?」
「事故現場からコッソリ引き上げてきたとか?」
「……事故現場?」
「だってホラ、彼女って事故で死んだんでしょう?」
「いやいや、白血病だったと思うよ」
「ウソだーっ! 墜落事故で死んだんでしょ、絶対」
「墜落事故? いやいや、それはあり得ないから」
「あり得ないとかそういう問題じゃなくて、ノンフィクションでしょう」
「……? ドラマでしょ、全然」

もうね、まったく会話がかみ合わっていないんですよ。
それもそのはず、文庫化されてズラリと並べられた“セカチュー”の下にはこんなPOPがあったのでした。
1985年8月12日 御巣鷹山墜落事故発生
この“御巣鷹山墜落事故発生”って、その下の棚にある横山秀夫『クライマーズ・ハイ』のことですよ!

しかし1冊の本のためだけに、こんな立派なPOPを作るのって、すごいよな……と思ってしまいました。
そりゃこれだけずらりと並んだセカチューも、御巣鷹山墜落事故の話かと思ってしまいますって。
(いや、思えません……)

コメント

8月といえば日航機墜落事故と終戦は必ず話題になりますからねぇ…。

にしても、いまどきセカチューの彼女の死因を知らない若者がいたとはオドロキです。

……すみません! ごめんなさい! 申し訳ありません!
実は、かく言うぼく自身、セカチューのあらすじはまったく知らなかったので、どうして「誰か、助けてください!」って空港で絶叫しているのか知りませんでした……。
(大急ぎでamazonで調べ上げたのでした)
まあ御巣鷹山の話ではないことは判っていましたが……。
え? なかはしは若者じゃないから、セカチューの話を知らなくても別に構わない?
そんなぁ……(^^;

しかし最近の終戦の取り上げ方は、昔と違ってきているような気がしますね。
それこそ、今でも厳かな原爆を落とされた日ののような「静けさ」だけがあって、今のような騒がしさなんてなかったような気がするのですが……。