おまつりワッショイ

間もなく陽も沈もうかという夕方。
本来ならば一日の終わりとしてBGMに「遠き山に陽は落ちて」を聞きながら、アンニュイな気分に浸ろうかというこの時間帯。
それが「遠き山に日は落ちて」のBGMどころか、どこか遠くから「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ!」とシュプレヒコールのように一体感を伴った雄叫びが近づいてきているのです。
しかもそのシュプレヒコール状の雄叫びは、どんどんとこちらの方向に近づいて来ている模様なのです。
ああ、いけません、いけません。まるで我が家を国会議事堂かどこかの国の大使館と間違えて、デモ隊が押し寄せてきているのかもしれません。
装甲バスがズラリと停車され、また屈強な機動隊員たちが勢ぞろいして我が家をデモ隊から守ってくれるのでしょうか……。
恐る恐るベランダに出て、外を眺めてみるとあら。
お神輿担いだ野郎どもが、マンション駐車場の中に入ろうとしていたのでした。
お神輿担いだ野郎ども、マンション駐車場に侵入中
「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ!」というシュプレヒコール状の雄叫びは、お神輿担いだ野郎どもの掛け声だったのでした。
駐車場に入ろうとしていた野郎ども、が、担いだお神輿が天井の高さ制限に引っかかったのでしょうか。
ちょっと声を潜めてゴニョゴニョしながら入ってきて(恐らく抱えているお神輿の高さを低くしていたのでしょう)、駐車場の中まで入ると、マンション敷地内の隅々まで「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ!」の掛け声をMAXボリュームで響き渡らせながら練り歩くのでした。
一通り練り歩くともう満足したのか、またちょっと声を潜めてゴニョゴニョしながら駐車場から出て行き、いずこともなく夜の闇の中に消えていったのでした。

しかし今日は横浜市全域で示し合わせでもしているのでしょうか。
ちょっとした買い物で駅前まで出かけたところ、その途中では子供たちが担いだ小さなお神輿(小神輿?)と何度もすれ違ったし、また駅前では先頭1列にお姐さん方を揃えた素敵なお神輿(素敵神輿?)が、いずれも「ソイヤッ! ソイヤッ! ソイヤッ!」と担ぎ出されて練り歩いているのでした。
こちらのお神輿は先頭をお姐さんたちが担いでいて、男くさくないところが羨ましい……