大停電の日にこのポスター

いつも利用している京浜東北線はまったく影響がなかったので全然知らなかったのですが、東京駅に到着すると、どこかしら雰囲気がザワザワしているのです。
なんだろうなあ……と思っていると「停電のため、一部改札が利用できません」などと延々構内放送が続けられているのです。
朝っぱらから雷でも落ちたのか……と会社に行こうとすると、ありゃりゃ。
大手町にある大きな交差点の信号がひとつも点いていません。
その交差点の真ん中で白バイ警官が汗だくに鳴りながらホイッスルを「ピッピッピッ」と鳴らして、それはそれは見事に自動車を誘導しているのです。
うっはー、警察官の手による交差点の交通整理なんて初めて見ましたよ。
一瞬、信号機がまだ一般的でなかった昭和30年代にタイムスリップしたような錯覚を覚えたような気がした今日の朝の出来事でした。

しかしこの大停電の原因が、河川を航行していたクレーン船が送電線に引っかかってスパークさせちゃったって言うのでしょう。
そんなこの日に見かけたこのポスター。
東京湾納涼クルーズの告知ポスター、人大杉……
夜の東京湾をクルーズするという、その名も「東京湾納涼船」の案内なんですが、この船はどうなっているというのでしょう。
何しろ、完全に乗船定員を無視しているのですよ!
これじゃあ、まるでボートピープルですよ。蛇頭の息が掛かって沖に流れたのじゃないんですから。
あるいは、芥川龍之介「蜘蛛の糸」状態というのでしょうか。
喫水線だって、1階の展望デッキにギリギリのところまで来ているのですよ。
あわや沈没寸前、場合によっては転覆してしまう危険性に晒されているというのに、乗客たちはビール片手に「夜景にカンパイ!」……。
なんてのん気な酔っ払いたちなんだ、キミたちは!

そしてこのボート(←もはやボート呼ばわり)をよくよく見てみると……
レインボーブリッジ
レインボーブリッジに引っ掛かっりそうなのですっ!
これはエライことですよ、エライこと。
何しろ、クレーンがちょっと送電線で当たっただけで、首都圏が停電でマヒ状態になってしまったぐらいです。
このままボートがレインボーブリッジを引っ掛けようものなら、ゆりかもめは立ち往生してしまうわ、『踊る大捜査線 The Movie2』は撮影できないわ、『パトレイバー The Movie2』での緊迫の爆撃シーンは撮れないわ(←それは横浜のベイブリッジ)、もう大変なことになってしまいます。
そして、何よりこの定員オーバーのボードが端に引っ掛けた衝撃で沈んでしまっては、そこに広がるのはまさに『タイタニック』か、『ポセイドン・アドベンチャー』か、『虚無への供物』か、『飢餓海峡』か、いずれにせよ阿鼻叫喚の地獄であることは間違いないのです。

それは大変だ! すぐにボート会社に連絡をしなければ!……と思ったところで、「あれ?」。
マストがレインボーブリッジを突き抜けている……!
よくよく見ると、既にマストがレインボーブリッジを突き抜けていたのでした。

イリュージョンの世界をさりげなく垣間見せてくれたこのボート、ひょっとして主催者はミスター・マリックか、デビッド・カッパーフィールドなのかもしれません。
少なくともマギー司郎やナポレオンズではないことは確かです。
(泡坂妻夫の手つきも怪しいのでパスします ← おい)

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