BATIK「SHOKU」(横浜赤レンガ倉庫ホール)

今日は、横浜赤レンガ倉庫の3階にあるホールまで、黒田育世率いる「BATIK」の2年ぶりの日本公演となる「SHOKU」を観にいったのでした。
おのぼりさん気分で赤レンガ倉庫の写真なんて撮ってしまいました

コンテンポラリーダンスを観るようになってからまだ日が浅いので、まだ"自分の意見"と言うものが持てず、自分のなかで音楽的なイメージを、使用されているBGMのジャンルに関わらず、ダンスそのものの動きから見つけ出すことで、"好きか""嫌いか"を判断しているようなのです。
例えば、ワイヤーを使って非常にトリッキーな動きをする「H・アール・カオス」の場合、テクノポップのイメージなんですね。
だからぼくの中ではトーマス・ドルビーのようなイメージがムクムクと涌き出てくるのです。
また老若男女、誰が見ても楽しい気持ちにさせてくれる「珍しいキノコ舞踊団なんてポップスですよね。
難しい解釈も解説もいらず、ただ、単に見たがままを楽しめる、そんな集団なんです。

そこで今日行った「BATIK」。
これはギッシギシに骨太なロックなんです。ニール・ヤングとか、ブルース・スプリングスティーンとか、そんな感じ。
「これでもか」「これでもか」「これでもか」と次々と繰り出されるダンサーたちの動きに、観客たちはただ、ただ、圧倒されるばかりなんです。
ただ、今回の「SHOKU」は単なるロックではないんです。
何と言うのか、観る人によっては非常に嫌悪感を抱いてしまう、そんなパフォーマンスが随所に見られるのです。
性的な動きのメタファーや脱ぎ捨てたヒールにつばを落とすパフォーマンス、もうちょっと過激になればこれはスターリンやセックス・ピストルズのようなパンクになりかねない危うさ。
しかしパンクと言い切ってしまうには、"お下劣さ"や"反抗"と言ったものが感じられず、あくまで"わたしという生き物って何?"という問いを見せ続けられる、その嫌悪感なのかもしれません。
今日1日だけの公演だけに、前売り券は完売でした

公演終了後には、特に予告されてなかったアフタートークがあり、「ラッキー!」。
黒田育世はもちろんBATIKのメンバー全員が再登場です。
踊りについては、ほぼ黒田育世が考えているそうで、その過程がまた興味深いものなのでした。
まず頭に浮かぶ映像を色々と繋ぎ合わせて「絵コンテ」として書きあげ、それを実践していくのでそうです。
しかしそれをいきなり踊るのではなく、まず全員に倒れるまで同じ動きをさせるだけさせてから、ぶっ倒れたところで新しい動きを加えていくというから、もうその練習風景は想像に絶します。
その黒田育世自身も、首に腰に足首をヘルニアでやられていると言うのですから、腰痛持ちのぼくとしては「ひえー」。
それでも、ストイックんまでにあの過酷な動きを「これでもか」「これでもか」と繰り出してくる黒田育世には畏怖の念を覚えざるを得ません。

ひとつだけ気になったこと。
このあとの紹介で、8月26日(土)、27日(日)にぼくの故郷である伊丹の「アイホール」公演について述べたのですが、「大阪(公演)は伊丹のアイホールで......」と言われていたこと。
あのー、伊丹は兵庫県なんです......。

最寄駅からの帰り道、いつものネコだまりを通りかかると、1匹のトラが......。
暑さのせいでストレスが溜まっていたのでしょうか、駐車場のタイヤで爪とぎをしていました。
コラコラ、怒られても知らんよ......。
タイヤで爪とぎニャンコ
(かなり暗くなっていたので、画面がブレブレでスンマセン)